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その他 乃村 弘栄

南米 ガイアナ共和国釣行 第二部

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翌日、同船者を変更して再びピラルクーを狙いに。ピラルクーポイントまでは往復に時間が掛かるため、この日はポイントの近くでキャンプをすることに。

まずはキャンプの設営に。キャンプといっても木にハンモックを付けただけのシンプルな寝床。電気も何もないほぼ野宿です。高まる期待と興奮。私はこういう刺激を求めていたのかもしれません。

キャンプの設営が終わってから釣り開始。まずは餌となる魚を釣るためにルアーフィッシング。相変わらずピーコックバスの反応は良好です。

ここでガイドが何かを見つけて叫んでいる。「ワニだ!」 ガイドが「キャスト!キャスト!」と煽ってきます。とりあえず投げてみると…ドパー―ン! ワニがHITw 咬まれないように慎重にランディング。

「ワニ釣ったぞーー!!!!」

怖かったけどめちゃくちゃ嬉しかった。

その後もルアーフィッシングを続けます。着水と同時にバイト! 上がってきたのは「アロワナ」

シルバーアロワナという鑑賞用でも人気の高いアロワナです。

アロワナまで釣れた。あ~もうなんだかすべてが最高だ。

餌を確保したので、今度はピラルクー狙い。

この日はキャンプ地が近いので日が沈むまで粘ったが、この日もピラルクーからの反応はありません。

キャンプ地までの途中、ガイドが「タライロン探そう!」と提案してきました。もちろん快諾。暗闇の中でタライロンを探したが見つけることは出来ませんでした。

ここでハプニング発生。ボートを岩場につけて陸からタライロンを探していましたが、気づくとボートが流されている。焦るガイド。ヤバい事態だということは分かっていましたが、最高に笑ってしまいました。こういう刺激を求めていたのです。幸いボートは見える範囲の浅瀬に乗りあげたので事なき得ました。食料も水も持っていなかった状況で、あのまま船が流されていってたらどうなっていたんだろう。冷静に考えると怖くなったきました。キャンプ地に戻ると、別艇組は既に寝ています。

電気もない暗闇の中で同船者と「危なかったですね~」と、笑いながら釣ったピーコックバスを食べました。

翌日、目覚ましも鳴っていないのに自然と目が覚めました。今回の釣行中、期待と興奮でアドレナリンが出まくっていたせいか、一度も眠気はきませんでした。ただ、目を閉じると2秒後には寝てしまいます。体は疲れていたのでしょうがが、楽しすぎます!

皆はまだ寝ていましたが、目の前に広がる釣り場で竿を振ってみました。

激流の中ルアーに襲い掛かってきた「ビックーダ」 弾丸のように速いスピードの引き。目覚めには好敵手な相手で朝が始まりました。

キャンプには料理専属のスタッフが同行。

味があまりしないパンをつくってくれましたが、この時は最高に美味しく感じました。

この日も餌となる魚を釣りながら、再びピラルクーを狙いに行きます。

しかし途中でガイドが船を止めました。ゴソゴソと砂を掘り何かを探しています。

卵だ。あ~、“ウェルカムエッグ”で出てきたあの卵か。現地の人は相当好きなんだな。

卵探しも終わりいざピラルクー釣りへ。相変わらずピラルクーは悠々と呼吸をしているが餌を食べてはくれません。餌を喰ってくるのはピラニアばかり。途中で同船者は「タイガーショベルノーズ」を釣りあげました。

(今日も駄目か…)そう思っていた時、同船者の竿にBIGバイト!が! しかし、残念ながらフックオフ…。ラーゴでは外れたピラルクーがこちらを嘲笑うかのように跳ねていました。こうして私のピラルクー狙いが終了。釣りは後2日間残っていましたが、鯰釣りもしたかったので断腸の思いで諦めました。

夕刻となりキャンプ地へ戻ることに。ここで再びハプニング発生! エンジンが掛かりません…1時間ほどガイドが直そうと試行錯誤しましたが駄目。キャンプ地まではかなり遠いです。電波もないので助けも呼べません。次第に辺りは暗くなり夜が訪れました。ガイドもかなり焦り始めます。

ライトを照らすと周辺ワニだらけ。しかも密林の中でライトをつけると、見たこともないような虫達が集まってきます。そして陸には南米の王者ジャガーが…。(これはヤバいか…)という雰囲気。生きるか死ぬかは運に任せようと覚悟しましたが、最後に駄目元で私がエンジンを少し触ったら、奇跡的にエンジンが始動! 暗闇の中、急いでキャンプ地へと戻りました。しかし、途中でガス欠…ガイドは「近いから大丈夫!」とオールを漕ぎ出しました。私達には漆黒の闇。しかし、現地の人はこの暗闇でも周りが見えているようです。

少し進んだところでガイドが船を止めた。(おっ? 帰ってきたのか?)と、思っていたら「パクー探そうぜ!」とガイドは言う。…もういいよw 私がキャンプ地に帰れたころは、もう深夜となっていました。

続く

[タックルデータ]
■ルアーフィッシング
ロッド:HIDEUP MACCA N-SPEC
ライン:VARIVAS 怪魚PE Si-X VAMOS 5号 + ワイヤーリーダー

■ピラルクー用
ロッド:8.3ft GTロッド
ライン:アバニ キャスティングPE SMP 8号 + オーシャンレコードリーダー 180lb.

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。