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その他 スタッフ 諸井

オイカワの産卵床づくり 〜持続可能な⾃然環境の構築〜

こんにちは。スタッフの諸井です。
先⽇、6⽉29⽇、⽇本釣⽤品⼯業会が主催する「LOVE BLUE 事業」の取り組みとして、オイカワの産卵床づくりを⾏ってまいりました。
場所は埼⽟県⼊間市内を流れる霞川。
霞川は⼊間川⽔系の河川であり、調査から遺伝学的に在来種であることが確認されています。
河川環境の健全化と資源量の管理を⽬的とした、オイカワの産卵床づくりの取り組みを始めて、今年で3年⽬になります。
当⽇は⽇本釣振興会埼⽟県⽀部、⼊間漁業協同組合、(株)モーリスが協同で作業を⾏いました。

今回も2種類の産卵床造成⽅法を⽤いて⾏いました。
1. 河床耕うん
2. 産卵に適した砂礫を⼈為的に配した産卵床づくり


ひとつ⽬の『河床耕うん』
鍬などで耕すことで川底に溜まった余分な泥が流され、産卵に適した底質にします。
砂礫どうしに隙間ができることで、卵が流されにくく、孵化するまで新鮮な⽔が供給される⽔通しの良い川底になります。


畳⼆畳分を耕し、⽬印と経過観察のためにロープで養⽣します。


ふたつ⽬の『産卵に適した砂礫を⼈為的に配した産卵床づくり』
造成する区画の⽬安として、畳⼀畳分の⽊枠を作ります。


⽊枠が流されないよう、四隅に鉄筋を打ちます。


⽊枠を⽯で固定するとともに、⼤きめの⽯で砂礫が流されないよう『⽌め』を組みます。
『⽌め』は増⽔などで流速が速くなった際に、産み付けられた卵の流出を防ぐ役割もあります。


『⽌め』の内側に産卵に適した直径2cmほどの砂礫を配します。


できた産卵床はこのような感じ。
『⽌め』の中に砂礫があるので、流出は防げそうです。


最後に⽬印のロープと⿃除けのテープで養⽣をして完成です。


これからも地域、団体と協⼒し、持続可能な⾃然環境の構築に取り組んでまいります。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。