フィールドテスターの乃村弘栄です。ありとあるゆる魚に興味があり過ぎて、ついに南米大陸に行ってきました。向かったのはガイアナ共和国という国。
某テレビ番組では「日本人の99%が行かない国」と紹介されたこともあり、ほとんどの方が国名すら聞いたことがない国だと思います。そこには南米の魚種のパラダイスがあると以前から聞いていて、存在を知ってからは行きたくて悶々とした日々を過ごしておりました。そしてついに行けるチャンスが訪れたのです。事前に予防接種等を受けておいて、いざ南米ガイアナへ。
ガイアナまでは羽田空港→カナダ→アメリカ→ガイアナと3回の乗り継ぎ、合計20時間以上のフライトとなりましたが、期待と興奮で全く苦に感じませんでした。
そしてガイアナに到着。ここで今回の釣行メンバーが揃っていざ釣り場へ。ここで私にとって最大の難関が訪れます。街から釣り場まではセスナで行くしかない。頻繁に飛行機で釣りに行く私だが、実は飛行機が大嫌い…セスナなんかもってのほか。それでもこの難関を突破しなければ釣り場に辿り着くことすら出来ません。意を決してセスナへ。
釣り場までは約1時間のフライト。「最初から最後まで目を開けない」という作戦で何とか難関を突破することができました。
そこからボートに乗り込み更に1時間程移動。
ついに今回のベースキャンプとなるロッジに到着。
ロッジに到着するとウェルカムドリンクならぬ“ウェルカムエッグ”が出てきました。どうやらガイアナに生息する亀の卵みたい。味の方は正直…
荷物を置き釣りの準備に取り掛かります。このベースキャンプとなるロッジだが想像していたより遥かに快適。ベッドもあるし、太陽発電だが電気もあるし、水しかでないがシャワーもある。
食事の方もパンやハムや卵等、普通に美味しいメニューばかり。快適過ぎて正直物足りなさを感じます。
到着して早々に少し時間があったので釣りに行くことに。速攻で釣れたピーコックバス。
人生初のピーコックバス。アジアやハワイなんかにも半ネイティブのピーコックバスは生息していますが、「初のピーコックバスは南米で」と決めていました。夢がまた一つ叶った。
夕刻になりメンバー全員で食事を摂ります。初めましての方々なのに、共通の趣味を持つ者が集まると打ち解けるまでそう時間は掛かりません。
夕食後はロッジの裏の浜で釣りをしてみます。残念ながら何も起きませんでした、満天の星空の下他愛もない会話で盛り上がります。近くではワニがこちらを見つめている。五感で感じるもの全てが初体験。最高の気分。
翌日は朝から釣り。前半戦はピラルクー狙い。いくら南米でも乱獲により数が激減しているピラルクー。古代から姿を変えず今もなお生存している魚。幼い頃から私はこの魚に興味があり、いつか釣ってみたいと考えていました。ここガイアナは未だ多数のピラルクーが生息しており、初の南米釣行の地をガイアナにしたのはこの“ピラルクー”の存在が大きい。ピラルクーのポイントまでは約1時間程移動します。
ここの釣り場のピラルクーは基本的に餌釣りとなります。餌となる魚を釣りながらの移動。人生初のピラニアをキャッチ。
ピラニアを釣るとガイドに緊張感が走る。某映画の影響で「ピラニアは人を襲う」と思われがちだが、水中で人間を襲うことは、まずありません。ただ、頑丈な顎と、鋭い牙は陸上でもかなり危険。実際に現地の方でもピラニアに咬まれて指を失ってる方もいます。ピラニアの扱いは要注意です。
そして、ピーコックバス。想像していたより沢山釣れる。数種類いるピーコックバスだが、私達の釣りをしてるフィールドではあまり大きくならない“バタフライ”と呼ばれる種族が主体。それでも私にとっては十分大きく感じたし、最大では60cmほどの個体も釣ることができました。
釣った魚はその場で切り身にします。餌の準備が整ったらついにピラルクー狙いの開始。ピラルクーは本流ではなくラーゴと呼ばれる止水域で狙うことが多いようです。非常に神経質なピラルクー。ラーゴの入り口からパドルを使って静かに侵入していきます。
息を潜めていると、時折「ボフーーン」と呼吸をしにピラルクーが姿を現します。ついに遭遇した野生のピラルクー。緊張と興奮で足が震えます。ピラルクーの進行方向に餌を投入していくが反応しない。餌を水中に入れ過ぎるとピラルクーより先にピラニアに餌をとられてしまう。なかなか難しぞピラルクー。
試行錯誤試していると同船者に魚がHIT。上がってきたのは“タイガーショベルノーズ”という鯰。外道だが姿が見れて興奮しました。
そして夕刻までピラルクーを狙いましたが、残念ながらHITすることなく納竿。ロッジに戻ると別艇で1匹ピラルクーが釣れていました。本気で羨ましい。
かなり焦りを感じたが釣行は後4日間あります。
続く…
[タックルデータ]
■ルアーフィッシング
ロッド:HIDEUP MACCA N-SPEC
ライン:VARIVAS 怪魚PE Si-X VAMOS 5号 + ワイヤーリーダー
■ピラルクー用
ロッド:8.3ft GTロッド
ライン:アバニ キャスティングPE SMP 8号 + オーシャンレコードリーダー 180lb.