フライフィッシングとは
フライフィッシングはとても長い歴史のある釣りである。
川面を流れるカゲロウなどの水生昆虫を捕食する魚の習性を利用したもので、それらの虫に見せかけた毛ばり(=フライ)を流し、魚を釣るというもの。
川面を流れるカゲロウなどの水生昆虫を捕食する魚の習性を利用したもので、それらの虫に見せかけた毛ばり(=フライ)を流し、魚を釣るというもの。
今回は、VARIVASスタッフ神保が全く知識もないフライフィッシングに
キャスト、タックル準備、フライタイイングなど基礎から初挑戦!
今回訪れたのは、神奈川県のうらたんざわ渓流釣場さんという管理釣り場。
相模川の支流、道志川に注ぐ「神の川」の最上流部に位置しており、渓流釣場の全長は約1.5km。
うらたんざわ渓流釣場さんのホームページはコチラ
キャスト、タックル準備、フライタイイングなど基礎から初挑戦!
今回訪れたのは、神奈川県のうらたんざわ渓流釣場さんという管理釣り場。
相模川の支流、道志川に注ぐ「神の川」の最上流部に位置しており、渓流釣場の全長は約1.5km。
うらたんざわ渓流釣場さんのホームページはコチラ
川の中を岩などで区切っていて各セクションに魚が入っている。水中に沈んでいる岩もあり、ところどころ流れに変化ができている。ストリームポンドということもあり魚の向きは上流を向いている様子。
今回実釣を行うのは、ルアー・フライ・テンカラエリア。
今回実釣を行うのは、ルアー・フライ・テンカラエリア。
管理釣り場のレギュレーション
どのエリアでも共通するルールとしては、
・バーブレスフックの使用。
・エッグフライの使用禁止。
・集魚剤の使用禁止。
・上流のヤマメクラシックエリアでは、インディケーターの使用も禁止。
・エッグフライの使用禁止。
・集魚剤の使用禁止。
・上流のヤマメクラシックエリアでは、インディケーターの使用も禁止。
その他各エリアごとに持ち帰り制限、リリース、ルアー、フライに関する禁止事項がある。
※レギュレーション、実釣で不安なことがあれば釣り場の管理スタッフさんまで!
用意した道具について(フライタイイング)
フライは何でできているのか?
フライの種類は作り手の想像次第で無限に存在する。
素材
・ハリ
・フライマテリアル(鳥の羽や動物の毛、化学繊維など)
・スレッド(フライを巻くための糸)
によって構成されている。
フライを作ることをタイイング(巻く)という。今回はタイイングにも初挑戦!!
挑戦したのはビーズヘッドのヘアーズイヤーニンフ、ブラックアントパラシュートの2種類。
素材
・ハリ
・フライマテリアル(鳥の羽や動物の毛、化学繊維など)
・スレッド(フライを巻くための糸)
によって構成されている。
フライを作ることをタイイング(巻く)という。今回はタイイングにも初挑戦!!
挑戦したのはビーズヘッドのヘアーズイヤーニンフ、ブラックアントパラシュートの2種類。
▲ブラックアントパラシュート
▲ビーズヘッドのヘアーズイヤーニンフ
先輩に教わりながらフライのタイイングを実践。
事前にフライについて調べていたにもかかわらず、実際に巻くと形が整わなかったりマテリアルがうまく固定できなかったりして慣れるまでに時間がかかった。
しかしフライを巻けるようになってくると、時間を忘れるほど楽しい。
事前にフライについて調べていたにもかかわらず、実際に巻くと形が整わなかったりマテリアルがうまく固定できなかったりして慣れるまでに時間がかかった。
しかしフライを巻けるようになってくると、時間を忘れるほど楽しい。
フライフィッシングのラインシステムについて
フライフィッシングには、フライライン・テーパードリーダー・ティペットと3種類の糸が必要になる。それぞれに役目があり、通常のルアータックルのシステムと異なる点がある。
フライライン
フライラインは、軽いフライを糸の重さで運ぶための重要な糸である。
フライにロッドから生まれた力を伝える役割を担う。フライラインは2種類存在しており、フローティングラインとシンキングラインがある。
今回の実釣で使用したのはフローティングライン。
フライにロッドから生まれた力を伝える役割を担う。フライラインは2種類存在しており、フローティングラインとシンキングラインがある。
今回の実釣で使用したのはフローティングライン。
テーパードリーダー
テーパードリーダーは、フライラインとティペットとの間につながれる糸。
テーパーとは糸が先端に向かって細くなっていく構造のことをいう(下の画像参照)。
糸にテーパーがかかっていることによってターン(キャスト時にリーダーまでしっかり伸び切ること)がやりやすくなるというメリットがある。
リーダーの長さやテーパー形状の違いで様々な種類があるので、慣れてくるとどのような釣りをするかに合わせて選ぶことができるようになる。
今回使用したのはVARIVASテーパードリーダースタンダードST〔ナイロン〕9ftの4X。フライ初挑戦ということもあり、素材はナイロンでテーパーについてもオーソドックスなタイプを選択した。
テーパーとは糸が先端に向かって細くなっていく構造のことをいう(下の画像参照)。
糸にテーパーがかかっていることによってターン(キャスト時にリーダーまでしっかり伸び切ること)がやりやすくなるというメリットがある。
リーダーの長さやテーパー形状の違いで様々な種類があるので、慣れてくるとどのような釣りをするかに合わせて選ぶことができるようになる。
今回使用したのはVARIVASテーパードリーダースタンダードST〔ナイロン〕9ftの4X。フライ初挑戦ということもあり、素材はナイロンでテーパーについてもオーソドックスなタイプを選択した。
ティペット
ティペットは、テーパードリーダーの先に取り付けるハリスのようなもの。
テーパードリーダーの先端部分にフライを結んで使うこともできるが、フライの結び変えによって、テーパードリーダーが短くなり、テーパードリーダーとしての機能が失われていってしまう。
先端にティペットを結んでおくことによって、テーパードリーダーの消費を抑え、ティペットを交換するだけで、先端部分の糸の太さを変えることができるようになる。
ティペットの太さを変えるだけで、魚の反応が変わることもあるため、数種類用意しておきたい。
今回使用したティペットは、「VARIVASティペットナイロン」の4Xと6Xを選択。
基本はテーパードリーダーに合わせて4Xを使用するが、状況に応じて細くするために6Xも準備。
テーパードリーダーの先端部分にフライを結んで使うこともできるが、フライの結び変えによって、テーパードリーダーが短くなり、テーパードリーダーとしての機能が失われていってしまう。
先端にティペットを結んでおくことによって、テーパードリーダーの消費を抑え、ティペットを交換するだけで、先端部分の糸の太さを変えることができるようになる。
ティペットの太さを変えるだけで、魚の反応が変わることもあるため、数種類用意しておきたい。
今回使用したティペットは、「VARIVASティペットナイロン」の4Xと6Xを選択。
基本はテーパードリーダーに合わせて4Xを使用するが、状況に応じて細くするために6Xも準備。
まずはキャスト練習から
道具・タックルの用意が完了したところでキャスト練習に向かう。
うらたんざわ渓流釣場さんでは、キャスティングコートと呼ばれるキャストの練習ができる場所があるため、そこをお借りして練習を開始!
初挑戦の釣りでもキャストはできるだろうという軽い気持ちのまま練習を開始。
しかし、始めてみると意外と難しい…。いつものルアー釣りとは違う長さの仕掛けを、自在に操らなければいけない難しさ。
先輩からアドバイスをもらい、だんだん遠くにフライを落とすことができるようになってきた。
そして、キャスト時に引き出していた分のラインを最大限使うことができるようになったので、いざ実釣へ!
初挑戦の釣りでもキャストはできるだろうという軽い気持ちのまま練習を開始。
しかし、始めてみると意外と難しい…。いつものルアー釣りとは違う長さの仕掛けを、自在に操らなければいけない難しさ。
先輩からアドバイスをもらい、だんだん遠くにフライを落とすことができるようになってきた。
そして、キャスト時に引き出していた分のラインを最大限使うことができるようになったので、いざ実釣へ!
キャスト練習を終え、実釣開始!
早速ポイントに入ると、川の上流から風が吹き抜けていた。
風の影響でキャストに苦戦しそう…しかも水面が波立っていて水中の様子が確認しにくい状況。
しかし、観察していると、魚のライズも確認できたので、魚が水面を意識していると予想。
最初は、ドライフライを使ったトップウォーター(水面)の釣りからスタート。
風の影響でキャストに苦戦しそう…しかも水面が波立っていて水中の様子が確認しにくい状況。
しかし、観察していると、魚のライズも確認できたので、魚が水面を意識していると予想。
最初は、ドライフライを使ったトップウォーター(水面)の釣りからスタート。
▲水面に浮くドライフライ
ドライフライによる釣りは、フライを水面に浮かせた状態で流していくもの。魚の頭の向きは上流を向いているため、なるべく上流側にフライが落ちるようにキャスト。
上流にキャストしてフライを流していると、水面まで出てきて反転するバイト。きれいなニジマスがヒット。
フライでの初フィッシュを釣り上げることができた。この後、時間が経つにつれて、キャストの安定性と飛距離は伸びていったが、魚からの反応は遠のいてしまった。
フライでの初フィッシュを釣り上げることができた。この後、時間が経つにつれて、キャストの安定性と飛距離は伸びていったが、魚からの反応は遠のいてしまった。
ここで狙い方を変えてウェットフライのルースニングを試す
魚からの反応が遠のいたため、今度は沈めてウェットフライを使ったルースニングを試すことにした。
ルースニングで重要なことは、水中を流れる川虫などをイメージした釣りを意識すること。
この釣りでは、ドライフライのようにフライそのものを目視することは難しい。
そのため、ルースニングのアタリは、水面に浮いているフライラインの動きでとることが求められる。
この時にティペット、テーパードリーダーの糸グセや糸よれがあると、アタリがボヤけてしまう原因となるため、スプールから出した際などこまめに確認してクセを取ってあげることが重要。
ルースニングで重要なことは、水中を流れる川虫などをイメージした釣りを意識すること。
この釣りでは、ドライフライのようにフライそのものを目視することは難しい。
そのため、ルースニングのアタリは、水面に浮いているフライラインの動きでとることが求められる。
この時にティペット、テーパードリーダーの糸グセや糸よれがあると、アタリがボヤけてしまう原因となるため、スプールから出した際などこまめに確認してクセを取ってあげることが重要。
キャストして上流から流していくフライラインが流れに押されるのを防ぐために、タイミングを見て軌道を修正する。
しばらく流していると、フライラインがスッと一瞬水中に引き込まれた。どうやらその一瞬の動きがアタリのようである。気づいていないだけでかなりアタリはあるようだ。
しかし、これではアタリがとりにくくフッキングまで至らないため、インディケーターと呼ばれる目印をつけて再挑戦する。
しばらく流していると、フライラインがスッと一瞬水中に引き込まれた。どうやらその一瞬の動きがアタリのようである。気づいていないだけでかなりアタリはあるようだ。
しかし、これではアタリがとりにくくフッキングまで至らないため、インディケーターと呼ばれる目印をつけて再挑戦する。
▲浮いているインディケーター
インディケーターをつけて流してみるとウキ釣りのようにアタリが明瞭にわかる。
魚も暑さにバテてきているのか、流れの中や日陰に隠れてしまった。
インディケーターをつけたことでキャストの難易度が少し上がり、投げなおす際に気を抜いてしまった瞬間ライントラブル…。
魚も暑さにバテてきているのか、流れの中や日陰に隠れてしまった。
インディケーターをつけたことでキャストの難易度が少し上がり、投げなおす際に気を抜いてしまった瞬間ライントラブル…。
仕掛けを結びなおして釣りを続行する。
しばらく続けてみたが魚の反応がいまいちなため、ここでティペットを細くして魚の反応を見ることに。
「VARIVAS ティペットナイロン」の4X(4lb)から、 2ランク細くした6X(2.5lb)に変更。細くしたことで、ラインブレイクのリスクも上がるが、よりナチュラルにフライを魚に見せることができる。
仕掛けを結び変えてから再びルースニングで魚を狙う。キャストが決まり、流れと日陰によって魚がたまるところに流れ込んだ瞬間、インディケーターが水中に引き込まれた。今日1番のフッキングを決め、慎重にファイトする。
しばらく続けてみたが魚の反応がいまいちなため、ここでティペットを細くして魚の反応を見ることに。
「VARIVAS ティペットナイロン」の4X(4lb)から、 2ランク細くした6X(2.5lb)に変更。細くしたことで、ラインブレイクのリスクも上がるが、よりナチュラルにフライを魚に見せることができる。
仕掛けを結び変えてから再びルースニングで魚を狙う。キャストが決まり、流れと日陰によって魚がたまるところに流れ込んだ瞬間、インディケーターが水中に引き込まれた。今日1番のフッキングを決め、慎重にファイトする。
バーブレスフックのため、ラインテンションを一定に保ちつつランディングする。
▲慎重にランディング!
▲無事キャッチ!!
その後、気温も高く、日も上がってきて、フライでは少し難しいコンディションになったため、早めに納竿することにした。
実釣おすすめアイテム
フォーセップは、魚にフライを飲まれてしまった時などのハリを外す時にあると便利。
その他フライ関連では、パワーフロートやドライシェイカーなどがある。
これらを使うことでドライフライの浮力が戻ったり、フライの浮力を長持ちさせたりすることができる。
また、フライラインクリーナーを使うことで、フライラインの浮力を回復させることができる。
これらの小物があると、ストレスなくフライフィッシングが楽しめるようになる。
その他フライ関連では、パワーフロートやドライシェイカーなどがある。
これらを使うことでドライフライの浮力が戻ったり、フライの浮力を長持ちさせたりすることができる。
また、フライラインクリーナーを使うことで、フライラインの浮力を回復させることができる。
これらの小物があると、ストレスなくフライフィッシングが楽しめるようになる。
実釣を経て
キャストもできないところからスタートした初挑戦のフライフィッシング。初めての釣りにおけるナイロンラインの扱いやすさを再認識した。
また、今回フィールドとして選んだ「管理釣り場」は、常に魚が目の前にいて反応を観察しながら釣ることができる。魚と近い距離で釣りをすることでいろいろ試すことができ、魚を釣るという楽しさに早くたどり着けるところが最大の魅力だと感じた。フライフィッシングを初めて挑戦する際は、管理釣り場がおすすめ!
※フライフィッシングで利用することが可能かは、釣り場さんの㏋などでご確認ください。
初めての釣りをする際に最も重要なのは、快適に釣りを続けること。そのために使いやすさにこだわった「VARIVASティペットナイロン」・「テーパードリーダー スタンダード ST[ナイロン]」を使用してフライフィッシングに挑戦してみてはいかがでしょう。
また、今回フィールドとして選んだ「管理釣り場」は、常に魚が目の前にいて反応を観察しながら釣ることができる。魚と近い距離で釣りをすることでいろいろ試すことができ、魚を釣るという楽しさに早くたどり着けるところが最大の魅力だと感じた。フライフィッシングを初めて挑戦する際は、管理釣り場がおすすめ!
※フライフィッシングで利用することが可能かは、釣り場さんの㏋などでご確認ください。
初めての釣りをする際に最も重要なのは、快適に釣りを続けること。そのために使いやすさにこだわった「VARIVASティペットナイロン」・「テーパードリーダー スタンダード ST[ナイロン]」を使用してフライフィッシングに挑戦してみてはいかがでしょう。
取材協力:うらたんざわ渓流釣場
タックルデータ ●
ロッド | フライロッド 9ft #5 |
---|---|
リール | フライリール #5 |
ライン | WF #5 |
テーパーリーダー | 【VARIVAS】テーパードリーダースタンダードST[ナイロン] |
ティペット | 【VARIVAS】VARIVASティペット ナイロン 4X・6X |
フライ | ヘアーズイヤーニンフ(ウェットフライ) |
ブラックアントパラシュート(ドライフライ) |
過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。