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バス スタッフ 宮坂

スッと掛けて、バスをロック。
開発から5年目、満を持して発売した『デスロックステッチ』

近年各社から発売され続けている、I字引きを想定したシャッドテールや虫を模したワーム。そのフックセッティングの多くはマスバリを使った縫い刺しのものが多く、ワームとフックの相性に注目が集まっている。
 
今回紹介するデスロックステッチという、I字系のアクションで動かす上で必須なマスバリを開発するにあたって、大きなテーマになっていた部分。それは“ワームズレ”と“刺さり方”だ。
ワームの多くは自重の軽いものになるので、PEラインを使いフルキャストで遠投するシチュエーションが多い。その際、一度ワームがズレ始めるとキャストの度にズレることもしばしば。
それらのストレスを改善すべくこだわったポイントとしては、ズレ防止を狙ったフロロカーボン素材のガード。フックのかえしの様なストッパーがワームズレを防止する設計となっている。

また、もう一つのこだわりポイントである“刺さり方”に関しては、初期掛かりのいいバーブレスを採用した。
バーブレスと聞くと「バレやすいのではないか」というイメージを持つアングラーも少なからずいるはずだが、この釣りのほとんどのバイトは魚に丸呑みされることが多く、口の内側にスッと刺さったフックは驚くほどにバレにくい。
加えて、内側に触れさえすれば掛かるというバーブレス設計のフッキング率とキャッチ率はほぼイコールに等しいといっても過言ではない。

 

フィネスの定番フック、モスキートシリーズが開発のきっかけ

デスロックステッチを開発するうえで関わっていただいたのは、桧原湖を代表するプロガイドアングラー高梨洋平氏(元JBTOP50)。
デスロックステッチの原点は、高梨氏がVARIVASのマスバリシリーズにある「モスキート ヘビーガード」を自身で加工して使用していたところから始まった。

▲ワイヤーガードをカットし、ワームのズレ防止として流用していたのが開発のきっかけ

よりワームがズレない仕組み&設計と、それに伴いフッキングが決まりやすい形状、そして刺さったらバレにくいデザインを目指し開発とテストを繰り返した。

▲左から順に、試作品から徐々に製品になるまでの道のり(フック形状選定の様子は割愛)

そうして、満を持した
この『デスロックステッチ』である。

 

デスロックステッチのセット方法

I字引きで使用する際は縫い刺しで使うのが基本。

1.ワームのセンターから針先を入れる。

2.縫い刺して下腹部から針先が出るようにセット。

3.フックアイを写真の位置まで埋め込んだあとに、アイをワームボディから戻すようにしてセット完了(アイは埋め込んだまま)。これをすることで、ワームのガードがワームボディに刺さり固定される。

4.フックをセットした後に、スイムチェックで真っ直ぐワームが泳いだら完了。
(バランスを崩したりする場合はセットし直す)

 

デスロックステッチのサイズによる使い分け方

デスロックステッチのラインナップは、3、2、1、0、1/0番の全5種類。ワームのサイズによって使い分けるのが基本だが、このI字引きで使用する際は攻めたいレンジによって使い分けることも多い。
桧原湖ガイドの高梨氏の場合、細身シェイプのシャッドテールを1~1/0番で調整。漂わせて使うようなピンテールタイプは3番〜2番を使用。


高梨氏「時間帯、条件によって水面がいい場合と、水面直下がいい場合、そして少し潜らせた方がいい場合がまちまちなので、フックの番手を変えてレンジをコントールします。フックサイズが大きいほどフックの自重は重くなるので、小さいワームに大きな番手をあえて使う場合も多いです
 
産卵が終わりアフターへ突入し、魚の体力が徐々に回復する傾向になる6月などは、その個体によって回復の進行速度が違うため、微妙なレンジコントロールをしてアプローチすると必ず釣果に結びつくはずだ。


 

▲岬の張り出しにバスがフィーディングで入って来たタイミングを狙い、水面直下のI字引きで釣れた1匹。

今日は虫のシェイプよりも、魚のシェイプの方が反応がよさそうですね
魚と虫のシェイプの違い、アプローチの違いでも食い方が異なるようで、次回は虫の釣りにフォーカスする。
デスロックステッチ 虫パターン テクニックはこちらから

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