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バス スタッフ 宮坂

夏真っ盛り
虫パターンにもマッチする『デスロックステッチ』

8月以降になると各地のフィールドで外せない虫パターン。また、近年では季節問わずタフな状況で虫系のルアーを用いて表層を攻略したり、あるいは、沈めて使う虫ルアーも多く開発され、多用しているアングラーも少なくないだろう。
 
今回は、その虫系のアプローチに合うデスロックステッチを紹介。
本来は、I字系ワーム専用として開発されたデスロックステッチだが、自重が軽いルアーをフルキャストした時に生じる「ワームのズレ」を抑える構造となっているため、既に多くのアングラーが虫系のルアーでも実践している。

▲虫系ワームのセット例

ラインのアイが少し残るように真っ直ぐ縫刺しをするのが基本。
この時に、フックポイントとゲイブの部分が隠れてしまうような、バルキーな虫系ワームだった場合は、ボディに対して真っ直ぐ縫刺しするのではなく、ルアーの中心を通しながらもボディ上部へ、やや斜めに刺すことでフッキング率を高めることができる。
 
縫刺しをしたあとは、フックのカエシのように設計されたワームキーパーでしっかりと固定するのがルアーのすっぽ抜けなどを防止するキモとなる。
 
加えて、フックポイントを出す方向は、ワームの腹部(下からハリが出ている状態)にセット。水面に浮く虫でも、沈む虫でも変わらずにハリが下を向くようにセットすること。

基本的な虫ワームのアプローチ

虫ルアーの基本的な使い方のひとつとして
オープンウォーターに浮かべ、トップウォータールアーとして使うケース。
基本的にはルアーを動かさずに放置し、時たまシェイクを加えるという単純なアクション。この時に、フロロカーボンラインなどの比重の重いラインを使用すると、シェイク時に糸が水面を叩いてしまい、見切られるケースも多いので、PE(0.3~1号)を使いたいところ。
 
また、虫を表層の一点で誘うのではなく、線で誘いをかけたい時は(水面でも横の動きに反応するバスだった場合)ラインを水に馴染ませて水面を叩かないようにフロロラインを使う場合もあるので、状況により使い分けられる人はぜひ試してみて欲しい。

加えて、引っかかるリスクはあるが食わせ効果絶大である、吊るしの釣り、別名チョウチン釣りと呼ばれるテクニック。本来であれば、ガードが付いたスモールラバージグや、オフセットフックを利用したすり抜けの良さを重視するセッティングが一般的だが、一部のタフなバスに対してこのデスロックステッチを使用した「吊るし」テクを使用するアングラーもいる。
その理由としては、吸い込みの弱いバイトでも触れたら刺さるという大きな利点があるためだ。
針先が触れさえすれば、刺さりに特化したバーブレスの利点が生かされるということだ。


水面にラインが触れてしまうと見切られてしまうタフな場面、そして、激しいバイトではなく、チュっと吸い込むような弱いバイトが多発する場合に試してみて欲しい。
※写真は魚系シルエットのルアーを虫に見立て、吊るしに流用しているシーン

この吊るしの釣りは、枝との干渉を前提としている釣りなので、なるべくライン強度を上げて挑みたいところだが、キャストの飛距離がある程度必要になるため、その多くはPEラインを使用する事が多い。
 
夏はもちろん、その他の季節においてもタフ化するフィールドを攻略するために必要になる虫系のルアーとそのテクニック。ぜひ、マスターしてみて欲しい。
 
デスロックステッチI字系テクニックはこちらから

I字系&虫パターンおすすめPEライン

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