磯から狙う青物の中でヒラマサに並ぶ最高峰のターゲットと言えばカンパチだろう。
今回はそんなカンパチを求めて愛媛県愛南町中泊の沖磯へ向かった。
この日、以前からカンパチの可能性を感じ渡ってみたかった磯に運良く渡礁することが出来、期待に胸を膨らませる。

私が選ぶロックショアでのカンパチ用ラインセッティングは、アバニキャスティングPEマックスパワーX8の5号にオーシャンレコードショックリーダー120LB.。
複雑に隆起する沈み根や足元の張り出しにラインが擦れ、ブレイクする危険性が非常に高いことからラインの号数は強気のセッティングで挑みたい。

根の張り出しがキツいなどの条件によっては数キロのカンパチでもラインブレイクの可能性があり、このセッティングが全く安心という訳ではない。
大型が見込める、また地形的にランディングが難しいポイントならばPEは6号、ショックリーダーは140〜150LB.とワンランクアップする。

今回のポイントは、結構な激流が通す水道になっている。朝イチ表層をメインに探っていると青物が数匹ルアーに絡んできたが、一瞬フックに触っただけでヒットには至らなかった。

ルアーにバイトする時のスピードに勢いが付かない様子からして、強い流れに魚が押されている様だ。そこでメタルジグにチャレンジし、食い易いと思われる層を直接狙うことにした。

狙いは的中！ドスンと引ったくるようなバイトを捕らえ、ロッドから全身へとカンパチ特有の強烈な引きが襲ってきた。
とにかく巻けるだけラインを巻き、魚を根から離さなければならない。
太いラインだからという安心感は捨て去り、当たれば切れるという危機感を持ちファイトする。

ボトムから離し魚が見えたとしてもまだまだ気は抜けない。最後の難関である足元の張り出しをクリアしなければならない。
張り出しの下へ向かい強烈に突っ込んでいく魚に対し、ロッドをフルに曲げ込み根の上まで一気にリフト。
水面まで浮上したカンパチの口元にあるフックの掛かり方を確認し、寄せ波に乗せてゆっくりと磯の上まで滑りあげ無事キャッチすることが出来た。

カンパチは非常に力が強いことから、フックが掛かっている穴がファイト中に広がってしまいフックアウトする場合
がある。最後の最後に残念な結果を招かないようランディング時は特に慎重にいきたい。

手強い相手を磯という過酷な条件下でキャッチするには、全力ファイトを可能とする信頼性の高いライン性能は欠かせない。

最高の魚には、最高の出会い方が望ましい。

私にとって、磯はそれを叶えることができる素晴らしいフィールドである。

またひとつ、心に残る感動の出会いをVARIVASのラインが繋いでくれた。