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船 南村 健治

鳥取沖のケンサキイカ・・・タナを揃えてメタルで攻める

鳥取沖のケンサキイカ、6月初旬には大剣と呼ばれる胴寸40cmを超えるのが釣れ始めるので6月に3回計画。しかし、台風接近で天候の悪化、そして、思ったほど釣果も上がらず中止。それでもと、7月の始めに計画したが、豪雨の惨禍で取りやめ。

そして、7月の後半になってようやく活気付いてきましたよ、ただ、大剣クラスは少ないけれど、という情報。いえいえ、釣れ出しただけでも有難い、ということで、7月23日、道上さんと鳥取港の久幸丸へ。相客さんは10人ほど。5時過ぎに港を離れて鳥取砂丘を右に見ながら30分ほど北上。

中乗りさんがパラシュートを入れ、この日は流し釣り。自分と道上さんはトモに並んで、水深が63m。ラインは「アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE X8」の0.8号。仕掛けは全長2.5m。枝素、幹とも「ハードトップ 船ハリス」の4号。ドロッパーを上部に50cm間隔で2個。メタルは水深が深いので30号。

船が潮に馴染んで、底取り。と、ミヨシのほうで歓声が上がって、胴寸30cm。そして、ダブル。タナは底から2mとか。自分も底を取り直すと竿先がフッと軽くなった。ズンズンとした逆噴射を楽しみながら、1杯目、胴寸25cmほどのが一番上の赤白浮きスッテに抱き付いていた。そして、2杯目、3杯目。反応はほぼ底ベタ。しかし、30号メタルなのでノリの瞬間が掴み難い。集中しながら5~6杯釣ったところで反応が出なくなった。日が沈む前のプチプチラッシュ終了。

そして、7時過ぎ。空が夕茜に染まって、でも、その茜色が消えないと、、、、、、と船長。

8時頃。30~40mラインでベイトの反応。そのタナを攻めるが反応が薄い。わずかに残っていた茜色が消えて遠くの僚船の灯りがはっきりと見え始めた。と、同時釣れ出したタナは20mライン。船内で水鉄砲や墨鉄砲のラッシュ。「20mから下げたらあかんよ。そのタナを守ってっ」と、船長の激。釣れないからと言ってタナを下げたらイカが散る。タナは皆で作る。それが数釣のキモ。

しかし、アタリが掴みにくい。しゃくったら掛かってた、なんてことがあって、タナが浅くなったのでメタルをタングステンの15号に替えた。途端に竿先が軽く沈んで、30号メタルではおそらく見逃していたのか出なかったのか、そんな微妙な変化が掴めて、胴寸30cmほどのが15号メタルに掛かっていた。

そして、メタルを軽くしたので誘いも楽になった。手を高く上げて竿一杯ゆっくり誘い上げてゆっくり降ろすテンションフォール。途中で竿先が浮いて、合わせ。掛からなければ20mラインでメタルやスッテを揺らす感じの叩き。ステイはゆっくりと5カウントくらい。あるいはしゃくりながら誘いあげ、しゃくりながら誘い下げ。合わせるとずっしりとイカズンッ。イカズンッの連続。

道上さんにも自分にもダブルが何回かあって、どの誘いが良かった、と言うよりもどの誘いにも反応して、メタルにも3号、4号のドロッパーにも平均して掛かりがあった。気が付けば周りは墨だらけ。自分も何度も墨鉄砲に見舞われて11時過ぎに竿仕舞い。釣果は胴寸20~35cmを58杯。道上さんも同じくらい。

6月初めから計画して、何度も見送った鳥取沖のイカメタル。このままノリが続くのか、、、、、ともあれ、シーズン初のイカメタルを充分に楽しめました。

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