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ソルトルアー 若菜應彦

伊豆半島クロダイゲーム

伊豆半島でクロダイを狙い続けてかなりの年月がたった。狙って釣れたのはほんの数匹。クロダイがいるのは確かだが、場所の特定ができない。今までは港内を中心に狙ってきた。しかし、かなり確率が悪い。ならばと地磯でもいろいろと試してみた。港内よりは確率が良いのだが、ルアーのロストがひどい。他に良い所は?と探していると、ふと貝の付きやすい波消しブロック帯(テトラ)が頭に浮かんだ。しかし、時期も何も分からない。ただひたすら、潮の良い日の満潮から下げを狙い可能性が良いと思われるポイントに通い続けてみた。すると、いろいろなことが見えてきた。
ナイトゲームではのっこみ時期になると、ほんの一時であるが、春にマダイも接岸してくる。イサキも夜になると、アジングタックルで狙って釣れるということなども分かった。しかし、今回のターゲットは45cmを超えるクロダイを釣るということである。30cm以下なら結構釣ることも出来るのだが、40cmを超えると、なかなか顔を見ることも出来ないし、釣る事も出来ない。45cmを超えると地磯でたまに見るくらいである。それを、港内か波消しブロック帯で釣るということが、今回の最低目標であった。5月に入るとクロダイの状況が徐々に良くなってきた。
5月半ば近くである。波消しブロックのポイントにエントリー。ここのクロダイの食わせは、クアドロ・バンプラ(クロダイ専用カブラ)である。しかし、丁寧に一回一回バンプラで探っていると、一箇所で時合いが過ぎてしまう。そこで、考えたのが、波消しブロックのギリギリ際を狙って、際と平行にラッキークラフト・サミー65mmで、ドックウォークさせろことだ。このとき、水面がもやもやしたり、ルアーに反応したら、即バンプラに変更する。そうすれば、ちょうど良い時間帯に3箇所はポイントを回ることができるのだ。一箇所よりも三箇所のほうが釣果率も上がる。それ以外に、サミーで様子を伺う理由は、活性が良いクロダイだけを狙うからなのである。
ルアー以外で、用意する良いアイテムといえば、ラインである。サミーを水面でドックウォークしているときならどんなラインでも大体はOKだが、反応があったときに近くによることが出来ないので、見えるラインを使用したい。VARIVASのAvaniシーバスPE 0.8号なら、ラインを良く見ることが出来る。後は、リーダーである。波消しブロックはフジツボやいろいろな貝が付いているので、VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 12LB.を使用すればよい。しかし、食いが少々悪いときは、ルアーがより動くようにVARIVAS ショックリーダーVEPを使用すればよい。普通のナイロンリーダーよりかなり強い。使ってみると実感できる。後は、サミーで反応したポイントをバンプラでピンポイントに責めるだけである。反応したポイントに、キャストし、ゆっくりゆっくりと波消しブロックの間に沈めていくのである。アタリを感じたら、即合わせを入れるだけである。クロダイをキャッチした後、リーダーを見たら、VEPショックリーダーがガリガリに傷ついていた。普通のナイロンリーダーだったら、キャッチできていなかったと思う。今回は、何とか目標を達成出来たので終了した。



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