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ソルトルアー 遠藤 真樹

厳冬期 ロックフィッシュゲーム

2019年シーズンも、毎シーズン恒例の仙台湾ディープロックゲームが好調です。仙台の真冬は北西の空っ風の影響で、海上での体感温度は非常に低く寒いですが、ディープでのロックフィッシュゲームは非常にアツイです。

1月、天候に恵まれ出船できましたのでレポートです。毎シーズン、水温が12℃を下回る頃になると、秋からのロックフィッシュの対象であるアイナメが深場に落ち、次なるターゲットのクロソイが高活性化してきます。アイナメの主戦場の水深がシャローとすると、クロソイは20~35mとディープになります。

ディープロックとはいえ、基本タックルはほとんど変わりありません。ただ、シンカーウェイトが24~30gと重くなる程度。リグもテキサスリグやジグヘッドリグです。ワームに関してもシャッド系、ホッグ系、そして私はカーリーテールを多用します。ラインに関してはPEを使用する方もいますが、私はフロロカーボンのみを使用します。水抵抗を少しでも減らしたいので、最近は12~14lbと少し細めのラインを使用しています。根ズレに強く耐久性の高いロックフィッシュプレミアム14lbとデッドオアアライブの12lbを使用しています。これくらい細くてもトラブルもなく、本当に耐久性が高いので安心して攻められます。もちろんPEにシュッ!の吹きつけもお忘れなく!

クロソイの実釣ポイントは沖合の沈み根や人工ストラクチャー、魚礁です。魚探で海底のストラクチャーを探り、ピンポイントでボトムまで一気にフリーフォールです。

落ちてくるルアーに非常に敏感に反応するクロソイはフォール中、ボトム付近でのバイトが多くありますので、フォール中はラインの動き、違和感、バイトに集中し着底を待ちます。着底後は、ストラクチャー周辺を丁寧にリフト&フォールを繰り返し、ストラクチャーに潜んでいるクロソイを刺激し、バイトへ持ち込むという流れです。

ワームに関しては捕食しているベイトがメロウドやイワシ系の場合は、やはりマッチザベイトでシャッド系のワームが良く反応するようです。活性の低い時や捕食スイッチが入っていないときは、ボリュームのあるカーリーテールなどが効果的です。カーリーテールワームのテールから出る波動がクロソイに刺激を与えているのは、経験上間違いないと思います。私の釣りのスタイルはクロソイに餌だと思わせ捕食させる釣りと、本能を刺激して思わず口を使わせてしまうリアクションの釣り。この2パターンを意識して、ワームサイズ、種類、アクションを組み合わせアプローチしています。


そして、常にバイトがあった際のアクションが、どのアクションだったのか、意図的にそのアクションを起こしていたかを検証しながら、キャストを繰り返しています。釣れてしまったという結果ではなく、自ら狙って【釣った】という結果を求めるからこそ、結果が出たときの嬉しさや達成感が得られるのがゲームフィッシングの醍醐味だと思います。

ロックフィッシュゲームは魚礁や沈み根の溝や穴を狙い打ちしてバイトさせる釣りです。攻めなければバイトさせられない釣りですから根掛かりのリスクもそうですが、ラインも常に根、岩などに接触してしまいますのでラインブレイクのリスクも高いです。根の付近でフッキングすると、クロソイは本能的に根に潜り込みます。それを上手くやり取りして引き出す訳ですので、やはりラインには相当の負担が掛かっているのが現実で、写真はまさに格闘を終え、根ズレに耐えたフロロカーボンラインの姿です。

ラインがずいぶんと擦られてしまったのですが、最後までしっかりと耐えてくれ、クロソイをランディングすることができました。耐久性の高い信頼できるラインを使用するからこそ、焦らずにじっくりとクロソイのファイトに集中できました。

いつも同船する仲間にもグッドサイズのクロソイがヒットし、寒いですがアツイ釣りを楽しむことができました。ディープロック、クロソイのシーズンはまだまだ続きます。防寒対策を万全に実釣を続けていきたいと思います。


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