外房キハダキャスティング|宏昌丸 吉清良輔船長、宮本健太郎に訊く、キハダ攻略最前線

注目度急上昇中の外房・勝浦沖のキハダキャスティング。

本格スタートとなった2025年シーズンの状況から推測する2026年シーズンの展望、タックル、狙い方のヒントまで、あらゆる側面からフォーカス。

川津港「宏昌丸」の吉清良輔船長、「釣具のキャスティング南柏店」スタッフ、宮本健太郎さんの的確なアドバイスの数々を紹介します!

目次

外房・勝浦沖のキハダキャスティング全体像

外房・勝浦沖でキハダを狙い始めたのはいつ頃からですか?

吉清良輔

本格的にキハダ狙いで出船するようになったのは昨年、2025年からです。

それ以前から、スポット的にキハダを狙うことはありました。

カツオを狙いながらキメジや15kg前後のキハダが釣れることもあり、毎年それなりに魚の気配はありました。

年を追うごとに外房で確認できるキハダの数が増えてきた印象とともに、宏昌丸での出船態勢が整ったこともあり、定期的に出船するようになりました。

宏昌丸の吉清良輔船長。2026年のキハダシーズンにかける期待は大きい。

2025年はどのようなシーズンでしたか?

吉清良輔

2025年は8月から本格的に動き始めました。

実際には7月の段階でキハダはかなり見えていたのですが、出船態勢の都合もあり、本格的に動き出したのは8月からになりました。

勝浦沖に関しては9月いっぱいくらいまで狙っていました。

今季も勝浦沖の夏シーズンとしては、8月から9月いっぱいがひとつの目安になると思います。

吉清良輔

シーズン全体としては非常に好調でした。

良い日は船中で10本前後キャッチすることもあり、毎日のように早上がりになるような状況もありました。

乗船者全員、もしくはほとんどの人がキャッチできる日もあり、出船すれば何かしらのチャンスがあるという日が多かったです。

もちろん難しい日もありましたが、2025年に関しては、かなり高確率で魚に触れることができたシーズンでしたね。

アベレージサイズは30〜40kgくらいです。20kgクラスも混じりましたが、比較的サイズは良かったです。

最大で52kgのキハダもキャッチされました。

十分にビッグゲームとして楽しめるサイズ感だと思います。

吉清良輔

2025年は模様が良かったこともあり、スポット的に出船する遊漁船も多かったですね。

多いときはキハダ狙いの船が10隻ほど出ていたと思います。

でも、外房・勝浦沖では広いエリアを使って釣ることができるので、よほどのことがない限り船は集中しません。

快適に釣りができると思います。

2025年のアベレージサイズは30〜40kg。相模湾よりワンサイズ大きいイメージだ。

基本的なベイトの種類、ベーシックな狙い方などを教えてください。

吉清良輔

ベイトは基本的にイワシ、とくにカタクチイワシがメインベイトになることが多いですね。

イワシの団子に付いた魚を追いかける展開や、トリヤマやナブラを追いかけて撃つ釣りもありますが、誘い出しで釣っていく割合もかなり高いです。
 
誘い出しではポイントを流しながら、ポッパーやダイビングペンシルをキャストし、トップウォーターでキハダを誘い出す釣りが中心になります。

トリが少しちらついているだけでも魚が出てくることがあり、流しながら釣っているとドカドカッとキハダが出るような状況もあります。

単にナブラ撃ちだけではなく、誘い出しでしっかり狙えるところが外房・勝浦沖のキハダゲームの大きな特徴だと思います。

トリヤマ、イワシダンゴがあれば積極的に攻める。しかし、誘い出しでのヒットも多いのが外房・勝浦沖の特徴だ。

誘い出しの割合が高いということはキャスト数、キャストチャンスが多いとも言えますね。

吉清良輔

実際に乗船したお客さんからも「投げる回数が多い」「キャストする数が多くて楽しい」という声がよく聞かれました。

フィールドによっては一日待って一瞬のチャンスを狙う釣りになることもあると思いますが、外房・勝浦沖では比較的キャストできる機会が多いと思います。

とくに2025年のシーズンは、トリやハネが見えれば素直に魚が出てくれる日が多く、キャストして誘う楽しさを味わいやすいシーズンだったと思います。

トップウォータープラグに対して、深いところから勢いよくジャンプして出てくるような場面も多かったですね。

「魚がフレッシュで、ルアーによく反応してくれる」という点は、外房・勝浦沖の大きな魅力だと思います。

シーズンは開幕したばかりですが、2026シーズンに向けての期待感はいかがでしょうか?

吉清良輔

マグロを追っている漁師からも、今年はキハダの気配が濃いという話もあり、外房・勝浦沖にドカッと入ってくる可能性は十分にあります。

年々キハダが増えている感覚もあるので、2025年のような状況になることを期待しています。

もちろん魚の回遊や潮の入り方で状況は大きく変わりますが、ポテンシャルのあるフィールドであることは間違いありません。

夢が詰まったキハダキャスティングフィールド、それが外房・勝浦沖だ。

出船態勢や乗船料、氷のサービスなどについてはいかがでしょうか?

吉清良輔

乗合出船が基本で、希望があればチャーターも可能です。乗合料金は1人3万円(税込)です。

お客さんが多いときは2隻で出船することもあります。

出船時間や帰港時間は、その日の状況や狙うエリアによって変わります。
 
釣った魚は状況に応じて血抜きをして処理、氷漬けにして持ち帰れるようにしています。

氷は基本的に船に用意したものを皆さんでシェアする形ですが、追加で必要な場合は購入も可能です。

35Lくらいのクーラーボックスサイズのブロック氷を1個1,500円ほどで用意できます。

アングラー目線での外房キハダキャスティングの魅力とは

宮本健太郎さんとキハダ、また、外房との関係性を教えてください。

宮本健太郎

私のこれまでのキハダキャスティングのホームグラウンドは相模湾です。12年ほど通っています。

6月から9月くらいまでをワンシーズンとして、その間に10〜15回ほど釣行していました。

それを毎年、続けてきた感じです。

「釣具のキャスティング」南柏店に勤務する宮本健太郎さん。外房ヒラマサゲームの実績としては昨年33kg、今年は30kgキャッチと凄い記録。
宮本健太郎

外房はもともとヒラマサキャスティング&ジギングがメインです。こちらも12年くらいやっています。

現在は宏昌丸をはじめとした勝浦の船を中心に、タイミングが合えば週1回、週2回、行けるときは2日連続、3日連続で通うようなスタイルで楽しんでいます。

外房はヒラマサで通い込んできたフィールドなので、その海域でキハダが狙えるようになってきたことには、非常に大きな期待感があります。

勤務地が東京の八王子店から千葉の南柏店になったこともあり、自分にとっては外房がより身近なフィールドになりました。

宮本健太郎

外房・勝浦沖のキハダは自分自身まだ経験が少ないですが、その中でもフレッシュな魚が多いフィールドだと感じています。

自分が勤務している店のお客さんでも、実際に釣ってきた方も数多くいます。

勝浦沖はキハダと接触できる機会が多く得られる印象があり、初心者もベテランも楽しめるフィールドだと思います。

魚が見える、バイトがある、1本釣れる可能性が常にある、というフィールドは次の釣行につながりますよね。
 
やはりマグロキャスティングは、釣れているところに、釣れているときに行くのが鉄則です。

2025年の勝浦沖は、釣れている時期はもちろん、1日のなかでも釣れている時間帯が長く続いたように感じます。

そういった意味でも、非常に熱いフィールドだと思いますね。

宮本さんも熱い期待をかけている外房・勝浦沖のキハダキャスティング。

外房・勝浦沖のキハダキャスティングにおすすめの基本タックル

外房・勝浦沖でキハダキャスティングに挑戦する方におすすめのタックルについて教えてください。

宮本健太郎

外房・勝浦沖でキハダを狙うなら、ロッドのパワーはメーカー表記で5番、もしくは6番クラスが基準になります。

メーカーによって表記や曲がり方は違いますが、PE5〜6号を扱えて、キハダ用のトップウォータープラグをしっかり投げられるものがよいでしょう。

長さは8.2〜8.4ftがおすすめです。

まず1本を手にするなら8.2〜8.4ft、PE5番、6番指定のロッドがおすすめ。
宮本健太郎

1本で始めるなら、極端にライトすぎず、重すぎないモデルを選ぶのがよいと思います。

ルアーの大きさや魚のサイズに対して、無理のない範囲で扱えるロッドを選ぶとよいでしょう。
 
リールは14000番、ギアに関してはXH一択でよいと思います。

キハダキャスティングでは、ルアーを回収するスピード、ファイト時の巻き上げ力、ドラグ性能、耐久性などが重要になります。

そのため、リールに関しては廉価品は避け、ある程度しっかりしたクラスを選んだ方が安心です。
 
ダイワならセルテートSW以上、シマノならツインパワーSW以上をおすすめします。

1回の釣行でいきなり壊れることは少ないですが、シーズンを通して使い込むと、下位クラスでは前半戦でメカトラブルが出る可能性もあります。

金額としても、そこから上のクラスが桁違いに高くなるわけではありません。

ワンシーズンしっかり使うことを考えるなら、セルテートSW、ツインパワーSW以上を基準にした方がよいでしょう。

PEラインは5号、6号がベストでしょうか?

宮本健太郎

初めてチャレンジするなら5号、6号がおすすめです。巻き量は300m巻いておきたいですね。

キハダが掛かるとドラグ音が激しく鳴るため、初めての人はラインが一気になくなるような恐怖感を覚えると思います。

でも、300m巻いてあれば、キハダのファーストランでいきなり全部なくなることは、まずありません。
 
PEラインは、最初から高級なものにこだわりすぎる必要はありません。

バリバスで言えば、アバニ キャスティングPEマックスパワーX8でも十分です。

もう少し張りが欲しい、耐久性を上げたいという場合は、アバニ キャスティングPE SMP X8アバニ キャスティングPE SMP ヒラマサチューンX8 のようなラインにステップアップするとよいと思います。

PEラインは5号、6号、300mを巻き込むのが基準となる。

リーダーのセッティングについてはいかがでしょうか?

宮本健太郎

PE6号を基準にするなら、リーダーは120lbがおすすめです。素材はナイロン一択です。

トップウォーターが中心で、基本はキャストの釣りになるため、ナイロンのしなやかさと伸びが大きなメリットになります。

硬すぎるリーダーはキャストトラブルが起きやすくなることがあります。

軟らかく、伸びがあり、糸抜けが良いリーダーが、キハダキャスティングには向いていると思います。

リーダーの長さは宮本さんの体格基準でひとヒロ半。約2.7mを基本としている。
宮本健太郎

長さは自分の基準では2.7mくらいです。長すぎない方がキャストトラブルは少ないです。

自分の場合は短めにして、PEラインに指を掛けて投げています。

ただ、人それぞれに投げやすい長さがあります。

慣れない方は最初は2.7mくらいを基準にして、実際に釣りをしながら、トラブルが出にくく投げやすい長さを探してみてはいかがでしょうか。

宮本さんの外房キハダキャスティング用タックルセッティング

宮本さんご自身のタックルセッティングについて教えてください。

宮本健太郎

今回の取材釣行では4セットのタックル(タックルリストへ飛ぶ)を用意しました。

1セット目のロッドは、パッションズ/スペンサー80MLです。

リールは26セルテートSW 8000-H、ラインはアバニ ジギング 10×10マックスパワーPE X9 の3号を300m、リーダーはアバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 60lbです。

このタックルは、カツオやキメジを狙うとき、またはキハダがカタクチイワシなどの小型ベイトに付いていて、12cm以下のシンキングペンシルでなければ反応しないような場面で使います。

沈めるレンジを把握できるよう、シンペン用タックルのラインはカラードのアバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9を使用。
宮本健太郎

2セット目のロッドはパッションズ/スペンサー88Mです。

リールは26セルテートSW 8000-H、ラインはアバニ キャスティングPE SMP X8 4号を300m、リーダーはアバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 80lbです。

このセットは比較的オールマイティに使えるタックルで、15cmくらいのポッパーから、最大18cmくらいまでのダイビングペンシルを使うセッティングです。

3セット目のロッドはパッションズ/スペンサー84MHです。

リールは25ソルティガ10000-XH。ボディは14000番ですが、スプールを10000番にチェンジしています。

ラインはアバニ キャスティングPE SMP X8 5号を300m、リーダーはアバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 100lbです。

このタックルもオールマイティに使えますが、18cmクラスのトップウォーターがメインルアーです。

シンキングペンシル、ポッパー、ダイビングペンシルすべてに対応可能で、80〜100gくらいの重めのシンキングペンシルを遠投したいときにも使います。

宮本さんのタックル。それぞれに明確な役割を持たせた4セットだ。
宮本健太郎

4セット目のロッドは、パッションズ/スペンサー84Hです。

リールは25ソルティガ14000-XH、ラインはアバニ キャスティングPE SMP ヒラマサチューンX8 6号を300m、リーダーはアバニ ショックリーダーSMP[ナイロン]120lbです。

これはキャスト時に抵抗が大きい、大口径ポッパーを投げるためのタックルです。フロッサーのような抵抗のあるポッパーは、この6号タックルで扱います。

ルアーはどのようなものを使っていますか?

宮本健太郎

外房のキハダキャスティングでは、15〜20cm前後のトップウォータープラグが使用ルアーの中心になります。

状況次第ですが、大きめのルアーをしっかり見せる釣りが有効な状況も多いのが特徴です。
 
ダイビングペンシルは、おにぎりペンシルの18cm、20cmを使います。

ポッパーでは、フロッサー17cm、おにぎりポッパー18cm、20cm、ポップクイーン16cmなどを使っています。

ポッパーは、外房キハダキャスティングでは重要なルアーです。

とくに抵抗の大きい大口径ポッパーをしっかり投げて操作する場合は、6号クラスの強めのタックルが必要になるのでぜひ用意したいですね。

ポッパーは外房・勝浦沖のキハダキャスティングにおける重要ルアー。
宮本健太郎

シンキングペンシルはカタクチイワシなど、小型ベイトに付いているときに使います。

12cm以下のシンキングペンシルでないと反応しない場面もあります。

そういうときは、小型のシンキングペンシルが必要です。

ルアーとしては、オズマの110mm、140mm、ダイワのドリフトフリッカー110mm、140mm、デュエルのモンスターショット125mm、140mmなどを使います。

なかでもオズマは、マグロを狙ううえでのマストルアーだと思っています。

シンキングペンシルの中でも、必ず用意しておきたいルアーですね。

タックルセッティングについての注意点はありますか?

宮本健太郎

ライン号数、ドラグ設定に合わせて、しっかり刺さりきるフックを選ぶことですね。

PE4〜5号のタックルで、一般的な太軸トリプルフックを使う人もいますが、ドラグ設定がそこまで強くない場合は、フックが刺さりきらないことが多いと感じています。

ファーストランで走られて、途中でフッと抜けてしまうようなバラシは、最初から刺さりきっていない可能性があると思います。
 
そのため、私の場合はPE4〜5号タックルでは軸をワンランク細くしたフックを使っています。

ドラグを強く掛けなくても刺さりやすいセッティングにするためです。

一方で、PE6号タックルなら太軸のフックでもしっかり入ると思います。

タックル、ドラグ設定、フックのバランス、すべてを合わせることが大事です。

タックルを選ぶ際には宮本さんのような釣具店のスタッフに相談すると安心ですね。

宮本健太郎

ぜひ声をかけてください。キハダキャスティングの道具は、簡単に選べるものではありません。
 
お店で「どこに釣りに行くのか」「どの船に乗るのか」を伝えてもらえれば、それに合った道具を案内できるスタッフがいると思います。

リアル店舗で、フェイストゥフェイスで相談して購入するのが、間違いない道具選びの近道です。

繰り返しになりますが、ロッド、リール、PEライン、リーダー、ルアー、フックとすべてのバランスが大切です。

トータルでアドバイスできるのは実店舗の強みですからね。

やり込んでいるスタッフが実体験に基づいてアドバイスしてくれるのが実店舗。ベストなタックル選びの最短距離だ。

キハダキャスティングに詳しいスタッフがいるとなおさら安心できますね。

宮本健太郎

たとえば「釣具のキャスティング」のホームページには店舗ごとのページがあります。

そこにはスタッフの釣果実績や釣行履歴、得意な釣り物が紹介されていることがあります。そういった情報を見れば、自分がやりたい釣りに精通したスタッフがいる店舗を選びやすくなります。
 
釣りに行っていない、道具がない、分かるスタッフがいないという店舗だと、初心者にとっては不安だと思います。

行く前にホームページで情報を拾っておくと、相談しやすいお店を見つけやすいと思いますよ。
 
外房キハダキャスティングに挑戦したいけれど、初めてで不安という方は、「釣具のキャスティング南柏店(千葉県流山市)」に来てもらえれば私が案内させていただきます。

外房キハダキャスティングに挑戦したい方は、ぜひご相談ください。

キハダキャスティングで重視したいPEラインとリーダーの選び方

キハダキャスティングに使用するPEラインについて、宮本さんのこだわりを教えてください。

宮本健太郎

第一に初期強度が落ちにくいPEラインがいいですね。

キハダキャスティングではキャスト時の摩擦や、ファイト中の負荷で弱りにくいPEラインが必要です。

耐摩耗性も重要です。

私としてはラインのタイプとしてlbで示されている強度が少し低かったとしても、毛羽立ちにくいPEラインを使いたいと思っています。

初期強度が落ちにくいPEラインが理想だ。
宮本健太郎

キハダキャスティングはキャスト回数が多い釣りです。

上級者ほど激しくキャストする傾向があるので、指を掛けている部分やノットの上部20cmくらいは傷みが早くなります。

ワンチャンスで数投しただけで毛羽立つようなPEラインでは、次のチャンスで不安になりますし、リズムが狂います。

ノットを組み直す時間ももったいないです。だから、できるだけ毛羽立ちの少ないラインを使うよう心掛けています。
 
重たいルアーを激しく投げるとどうしてもPEラインの毛羽立ちは早くなります。

そのため、6号タックルではSMPのヒラマサチューン を使っています。

このラインはガイドを抜けるときにラインが叩かれても、傷みにくいと感じています。

アバニ キャスティングPE SMP X8自体が耐久性の高いラインで、コーティングも厚い印象ですが、ヒラマサチューンはさらに毛羽立ちにくい印象です。

毛羽立ちにくいPEラインは、釣りのリズムを崩しにくいという意味でもメリットがあります。

リーダーに関してはいかがですか?

宮本健太郎

リーダーに対して一番に求めるのは軟らかさです。

アバニ ショックリーダーSMP [ナイロン]ノット部が軟らかく仕上がるので大変気に入って使っています。

キャストトラブルもとても少ないと思います。

外房ヒラマサで多用されるアンダーハンドキャストでもトラブルが少ないですし、キハダ狙いのオーバーヘッドキャストでも、通常のリーダーよりトラブルが少なく感じます。

リーダーの性能では軟らかさを最も重視する宮本さん。
宮本健太郎

キハダキャスティングのように、一瞬のチャンスでルアーをスポットに入れなければならない釣りでは、糸抜けの良さが大切です。

少し雑にキャストしてもきれいに抜けてくれる、軟らかいリーダーはとてもよいですね。
 
キャストトラブル以外にも軟らかいリーダーのメリットはいくつもあります。

たとえば魚を掛ける瞬間です。

魚がルアーをくわえた後にリーダーが伸びてくれることで、口の中にフックポイントを長く留めていられる気がします。バイトを拾ってくれる感覚です。
 
ファイトが始まってからも、リーダーの伸びが魚の首振りや突っ込みを吸収してくれます。

テンション抜けによるバラシを防げますし、魚も早く上がってくるように感じます。

とくにランディング直前など、魚との距離が近くなったときは、出ているラインの長さが短くなります。

近距離戦でリーダーの伸び、ショックの吸収性を感じられます。

これによりフックアウトがかなり防げていると思います。

PEライン、リーダーともにアングラーとの相性もある、という声も聞きます。

宮本健太郎

たしかに相性は非常に大事だと思います。

PEラインもリーダーも、釣り人それぞれの癖に「合う」「合わない」があります。

そのためPEラインやリーダーはいろいろ試してみることをおすすめします。

そのうえで最終的に、自分が気に入ったラインにたどり着ければよいと思います。
 
釣り慣れていない方は、尊敬するアングラーや、いずれこういうスタイルになりたいと思う人が使っているラインを真似するのもよい方法です。

そうすれば、大きく間違える可能性は少ないと思います。

ラインシステムはどのようなノットで作っていますか?

宮本健太郎

FGノットです。多くのアングラーにおすすめできるノットです。

慣れてしまえば組む時間もそれほどかかりません。

PE0.2号のライトゲームから、PE12号のビッグゲームまで、FGノットだけで対応できます。

FGノットをマスターすれば、ルアーフィッシング全般に応用できます。覚えておいて損はありません。
 
キハダやヒラマサキャスティングのときはノット部は長くしない方がいいですね。リーダーにPEラインを絡げる部分は10〜14回くらいに抑えます。

私自身はハーフヒッチも8回未満に留めています。結節部は、3cmでは長過ぎると思います。

2cmちょっとくらいに抑えると、キャストトラブルが少なくなります。

このくらいでも強度は十分に出るので、必要以上に長くする必要はありません。

ラインシステム部は2cm強にとどめておくとトラブルが起きにくい。
宮本健太郎

もちろん、練習は必要です。

ノットの熟練度は、そのままノットの強度につながると思います。ノットの練習は必須です。

釣りをしている最中も、キャストしているだけでノットは傷みます。

自分でノットの形が崩れたと感じたときや、今日は激しくたくさん投げた、と思うときは、面倒でも現場でノットを組み直した方がいいですね。
 
お店で組んでもらうことも可能と思いますが、現場で自分が組めなければ、次のチャンスを作れない可能性があります。

船長に頼むといっても船が魚を追いかけている最中は難しいときもあります。

ノットを組めずに釣りが止まってしまうのは非常にもったいないですからね。

接続金具との結節はどんなノットを採用していますか?

宮本健太郎

巻き結びとハーフヒッチの組み合わせを使っています。

ハーフヒッチは4往復プラス1回が目安です。

ハーフヒッチのコツは、締め込むときにただ引っ張るだけでなく、少しこじるように揺らしながら締めることです。

そうすると、よりしっかり締まっていきます。余白がない感じまで締め込めるので強度も安定します。

見た目も大事です。しっかり締め切ったうえで、見た目もきれいに整えると、強度は安定して出ると思います。
 
しっかり結ぶことができたかのチェックは、結んだ後にリングを動かしてみるといいですね。

しっかり締め込めていると、リングはリーダーの中で滑りません。

リングが滑るようなら、まだ締め込む余地があるということです。

リングが滑らないところまで締め込めていれば、かなり強度は出ていると思いますし、ファイト中にリーダーが傷みにくくなります。

宮本さんは巻き結びとハーフヒッチを組み合わせたノットを採用。

ラインシステムを組み直す目安、みたいなものはありますか?

宮本健太郎

大きく3つあります。

まず1つ目は、ノットの硬い部分が毛羽立っているときです。これはノット部のPEラインが劣化しているサインです。

2つ目は、ノットの上部20cmくらいに毛羽立ちが出ているときです。キャストを繰り返すと、そのあたりが傷みます。

毛羽立っている場合は、50cmくらい切ってノットを組み替えます。

3つ目は、1匹釣ったあとです。

魚を掛けて、ノットがキンキンに締まっている場合は、それも組み替えのタイミングです。

揺れる船上、移動中の船上でも完璧なノットを組めるようにしておきたい。

初期ドラグの設定値はどのくらいですか?

宮本健太郎

目安になりますがPE4号で約6kg、PE5号で約8kg、PE6号で10kg前後です。

キハダキャスティングでは、最初から極端に締める必要はありません。

フッキングしたらガンガン走らせるくらいのドラグ設定値でやっています。

その代わり、繰り返しになりますが、設定したドラグ値でもしっかり掛かり切るフックを選ぶことが大事です。
 
キハダに関しては、ファーストランの間に締め込む必要はないと思います。

どれだけ大きいキハダを掛けたとしても、ワンダッシュで200m出されるようなことは基本的にありません。

PEラインを300m巻いていれば、ラインがすぐになくなることはありません。
 
初めてキハダをヒットさせた人は、ドラグ音が激しく鳴ると不安になると思います。

ラインが一気になくなっているように感じて、ドラグを締めたり、スプールを押さえたりしたくなるかもしれません。

でも、焦る必要はありません。

不安な方は、友達にルアーを持って歩いてもらい、5〜6kgのドラグでどれくらいラインが出るのか試してみるとよいですよ。

手元ではドラグがジリジリ鳴っていても、実際に歩いている人は数mしか進んでいないことが分かると思います。

宮本健太郎

もちろん、いつでも最後まで初期設定のままというわけではありません。

ファーストランが終わり、こちらがラインを回収できるタイミングが来て、リフトしようとしても魚が浮かず、ジリジリとラインが出てしまう場合はドラグを締めます。

ロッドを曲げても、ストレートポンピングでも、魚を浮かせることができるタイミングなのにドラグがジリジリ滑って浮いてこないようなら、少し増し締めします。
 
ドラグを締めるときは一気に締めるのではなく少しずつ、ということが大切です。

数クリック締めて、それでもまだ滑るなら、また数クリック締める。

それを繰り返して、ゆっくり魚を上げてくればよいと思います。

ファイト中は焦る必要はありません。ゆっくり、確実に魚を上げることが大切です。

外房・勝浦沖のキハダキャスティングを安全に楽しむための注意点と装備

外房・勝浦沖のキハダキャスティングに挑戦する、というアングラーにアドバイスがあればお願いします。

宮本健太郎

外房に限ったことではありませんが、キャストするときは、ひと声「投げます」と言ってから振りかぶるようにしてください。

そうすることで、周りの人とキャストのタイミングをずらすことができます。

怪我や不要なトラブルを防ぐためにも、とても大事です。

キハダが跳ねると、どうしても気持ちが高ぶります。でも、安全第一です。
 
また、船長のアナウンスにはしっかり耳を傾けてください。

キハダキャスティングは魚が大きく、ルアーも大きく、フックもラインも太い釣りです。

自分の判断だけで動くのではなく、船長や中乗りさんの指示をしっかり聞きながら釣りをすることが大切です。

釣れた、釣れないはその後についてくること。まずは安全に、楽しく1日を終えることが一番大切です。

いかに冷静にいられるか?安全面でも釣果の面でも重要だ。
宮本健太郎

何よりも焦らないことです。目の前で魚が跳ねると、どうしても焦ります。

気持ちが高ぶるのは当然ですが、ひと呼吸置いて、余裕を持って投げてほしいです。

周りが見えるくらいの余裕を常に持って釣りをすることが大切です。

焦って投げてトラブルを起こすよりも、落ち着いて確実に投げた方が、結果的にチャンスをものにしやすいと思います。

装備面などについてはいかがですか?

宮本健太郎

装備面では偏光グラスは必須です。

キャスティングゲームでは、ルアーが自分に飛んでくる可能性があります。目を守るためにも、必ず着用してください。

キャップやハットも、できればかぶった方がいいです。

ただし、走行中や強風時は飛ばされることもあるので、そのあたりは状況に応じて判断してください。
 
グローブも状況次第では必須アイテムです。

雨の日や、時化で波をかぶるような日は必須だと思います。

そうした状況ではタックルが滑りやすくなりますし、指がふやけた状態でキャストすると、PEラインが食い込んで指を切ってしまうことがあります。

天気がよい日なら、なくても釣りはできます。

ただし、キャスト時に指が痛い方や握力に不安がある方は、グローブをした方がいいです。握力の補助になりますからね。

悪天候のときこそグローブの必要性、恩恵は増してくる。

外房キハダキャスティング用|宮本健太郎さんタックルデータ

宮本さん使用、外房キハダキャスティング用タックルをご紹介!

タックルセット1

タックル詳細
ロッドパッションズ/
スペンサー80ML
リールダイワ/
26セルテートSW 8000-H
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング 10×10マックスパワーPE X9 3号 300m
リーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 60lb 約2.7m

タックルセット2

タックル詳細
ロッドパッションズ/
スペンサー88M
リールダイワ/
26セルテートSW 8000-H
メインライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMP X8 4号 300m
リーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 80lb 約2.7m

タックルセット3

タックル詳細
ロッドパッションズ/
スペンサー84MH
リールダイワ/
25ソルティガ10000-XH
メインライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMP X8 5号 300m
リーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 100lb 約2.7m

タックルセット4

タックル詳細
ロッドパッションズ/
スペンサー84H
リールダイワ/
25ソルティガ14000-XH
メインライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMP X8 6号 300m
ショックリーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP [ナイロン] 120lb 約2.7m

取材協力

撮影協力

〇千葉県勝浦市・川津港「宏昌丸

夏はキハダキャスティングに注力する宏昌丸。人数次第では2隻態勢での出船もある。

釣具のキャスティング南柏店

出典:釣具のキャスティングHP
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