東北エリアでは希少なヒラマサフィールド、山形県・飛島。20kgオーバーの実績も多数というこの有望フィールドに、バリバスフィールドスタッフの椙尾和義さんがチャレンジ。

今回は酒田港「PLEASURES」の志田拓実船長が飛島の全体像を紹介。さらにジギングをテーマにした椙尾流タックルセッティング、実釣を通して再確認した「アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9」の数々の優位性を活かした攻略パターンなどを検証、報告する。

目次

東北・日本海の希少なヒラマサフィールド・山形県飛島のポテンシャル

今回、オフショアフィッシングマガジンで取り上げるフィールドは山形県の飛島。東北の日本海側ではキャスティング&ジギングでヒラマサを狙える場所として確立されている数少ないフィールドだ。

まずは酒田港を拠点にする「PLEASURES」の志田拓実船長に教えてもらった、ヒラマサフィールドとしての飛島の全体像を紹介しよう。

飛島のフィールドとしての特徴を教えてくれた「PLEASURES」の志田拓実船長。
志田拓実船長

飛島でヒラマサ狙いをする船は、酒田港を中心に10隻以上あると思います。例年だと4月から6月くらいが春のシーズン。

この時期の釣り物として飛島に向かう船はかなり多い、という感じですね。

秋も楽しめます。10月以降はブリジギングが主体になってくるので、ヒラマサは各船9月、10月くらいに狙うことが多いと思います。
 
酒田港から飛島までは約39km、航程としては1時間半弱が目安です。

飛島周りだけでなく、少し離れた場所にもポイントは点在していますが、基本的には島周りの潮が当たるブレイク周りを狙うことが多いですね。

ポイントは豊富だと思います。

ポイントになるところは根の荒いところが中心ですが、春のジギングに関してはラインブレイクを恐れるような状況になるイメージは持っていません。

キャスティングで浅場をやるときは別ですけどね。春は魚が意外と鈍いことが多いんです。

水温が低いせいか、根に突っ込んで切られるようなケースはそこまで多くない。大型でも獲りやすいとも言えます。

ただ、それも水温次第。4月中旬ですと10度台前半くらいですが、そのくらいでもヒラマサは十分に口を使ってきます。

でも、さらに2~3度水温が上がれば、もっと根に走るようになります。

このあたりは、関東の太平洋側、外房などの感覚とは少し違うかもしれません。

多数のプレジャーボート、遊漁船がひしめくように停泊している酒田港。飛島に向かう船も多い、と志田船長。

ヒラマサのサイズ感は気になるところ。日本海側のイメージとしては北へ行くほどアベレージサイズ、最大サイズともに落ちていく印象は否めない。

志田拓実船長

ヒラマサの平均サイズは3~5kgくらいが多いです。ジギングでもキャスティングでも、そのくらいがひとつの目安ですね。

もちろん、出るときはもっと大きいのも出ます。

ビッグワンを期待できるのが飛島の面白さでもあると思います。うちの船では昨年の5月にジギングで最大で19kgがキャッチされています。

その日は条件がよくて、ほかにも14kgとか10kg、8kgクラスも出ました。

うちの記録としてはそこまでですが、他船も含めれば20kgオーバーは毎年のように出ています。

常にそのクラスが来る可能性があるフィールドと考えておいた方がいいですね。

平均サイズばかりに照準を合わせたタックルセレクト、気構えをしていると痛い目に遭う、そんなリスクを秘めたフィールドといえそうだ。

椙尾和義さんが初めて飛島のヒラマサジギングに挑戦

今回、飛島でのヒラマサジギングに挑戦したのは椙尾和義さん。ヒラマサジギングのホームは、関東屈指のフィールドとして知られる外房。そこで培ったノウハウを武器に、飛島のヒラマサ攻略に挑む、という目論見だ。

椙尾和義

飛島周辺に来たことはあります。でも、それはマグロキャスティングの合間に少しジギングをしたことがあるくらい。

しかも、イナダや根魚を釣ったことがある程度で、ヒラマサジギングをしっかりやるのは今回が初めてです。

地形としては根やカケアガリが点在していて、魚も豊富な海という印象があります。

アクセスが決してよいフィールドではないこともあって、毎日叩かれている場所ではないのかな、と思います。

その分、ピュアな魚もいるのでは?と期待しています。

太平洋をホームとする椙尾和義さん。ヒラマサジギングのベースは外房で培った。
椙尾和義

自分のヒラマサジギングのベースは、地元でもある外房の釣り方ですが、フィールドが違っても、やることの根本はあまり変わらないとも思っています。

たとえば、ラインセッティングに関しても、初フィールドではあるものの、自分が普段考えている「太すぎず細すぎず」のPE3号が基準だろうと考えて準備しました。

椙尾流・飛島ヒラマサジギングのタックルセッティング

ホームである外房での使用タックルをベースにタックルを組み上げてきた、という椙尾さん。ヒラマサ用としては4セット、SLJタックルを含めるとトータルで5セットを準備した。

椙尾和義

ロッドは、オシアジガーリミテッドのS62-3とS62-4、ナチュラルジャークのS64-1とS64-2を持ち込みました。

使い分けとしては、活性が高かったりベイトをしっかり食っていたりする状況で、張りが強いロッドの特性を活かしてパンパンとジグを飛ばすような釣りを展開する場合はリミテッド系を使うつもりです。

対して、魚の追いが悪いとき、食いが渋いときにはローレスポンス気味な特性を活かし、少し抑えたシャクリで釣っていくためにナチュラルジャークを使う、というイメージのセッティングです。

ヒラマサ用としては4タックル。PE2号、3号を中心としたセッティングだ。
椙尾和義

リミテッドの2本には8000番クラスのリールを合わせて、ラインは「アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9」(以下、X9)の3号を300m、リーダーは「ショックリーダー[フロロカーボン]」の40lbで揃えています。

ナチュラルジャークの方は、ジグの動きを少し抑えめにする方向に振りたかったので、1本は6000番、もう1本には8000番を合わせて、2号と3号を使い分けています。

リーダーはショックリーダー[フロロカーボン]。35、40lbが中心ですが50lbも用意しています。ラインシステムはFGノットです。

ヒラマサに限らず椙尾さんのジギングゲームでは定番PEラインとなっているX9.
椙尾和義

メインラインはしっかり底が取れること、ラインが立つことを重視して、すべてのタックルをX9で組みました。

ヒラマサジギングでは、いまのところX9がメインラインです。

もちろんX8が劣るわけではないのですが、比較するとヒラマサジギングではX9の方が得られる恩恵が大きいと感じています。

たとえば二枚潮っぽいような、潮が悪いときでも、X9を使っている自分だけは底がしっかり取れた、といった経験もあります。

こうした特性は釣りをする上で大きな武器になります。
 
メインラインとして3号を中心に組み立てた点については、根に擦られたら何号でも危ないのは同じなので、シャクりやすさや操作性まで含めて考えると、ヒラマサジギングでは3号がちょうどいいかなと思っています。

4号も用意はしていますが、まずは3号ですね。

2号は、もう少しライトにしなければ釣れないときや、魚がフワフワしてあまり積極性が感じられないとき、小型が多いときなどのために準備しました。

椙尾さんはフロロカーボンをジギング用ショックリーダーの基本としている。
椙尾和義

ショックリーダーはフロロカーボンが基本です。

以前からヒラマサジギングではフロロカーボンを使うことが多いですし、擦れへの強さがあるので安心感もあります。

ナイロンでもいいとは思いますが、伸びすぎると動きが鈍くなる印象があるので使っていません。

ジギングはキャスティング以上に力をジグにしっかり伝えたい釣りです。

とりわけ重いジグを使って深場を攻め、水圧を受ける状況などでは、フロロカーボンに利点が多いと感じています。

今回の飛島も根周りを攻めるフィールドなので、フロロカーボンの方が安心感がありますね。

リーダーの長さは6~7mを基準にしています。

船縁まで寄せた時にスプールの中までリーダーを入れたい、というのがこの長さにしている一番の理由ですが、自分には一番使いやすい、馴染んでいる長さでもあります。

ジグは自身でプロデュースしているサプライズ製とサポートを受けるシマノ製が中心。
椙尾和義

ジグは115gから、210gあたりまでを中心に、幅広く持ち込みました。

大きめのジグもありますし、小さいベイトを捕食しているときにも対応できるよう、130g、150g、160gクラスも用意しています。

フックはがまかつのバーチカルリミットの4/0、5/0。刺さりが良いフックなので、これ一択でやろうと思っています。

飛島ヒラマサジギング釣行初日。低水温と緩い潮に苦戦しながら答えを探す

実釣は4月中旬、2日間を予定した。初日は荒天のためスロースタート。午後を中心に乗合船で出船。フィッシングタイムが短かったこともあって志田船長がここぞ、と選び抜いた飛島南東部の水深60mラインを中心に、絞り込んでの展開となった。

天候は晴天、水温は10.6度。日差しは強いが空気は冷たい。冠雪した鳥海山を望みながらの釣りは、まだ冬を感じさせる雰囲気だった。PE3号タックルを握ってスタートした椙尾さんだったが、ほどなく2号タックルに持ち替えた。

椙尾和義

釣りを始めてみると、潮があまり効いていない感じでした。

魚探の反応からも魚はフワフワしていて、激しく追う感じではないと思ったので、3号タックルから2号タックルに落としてみました。

ジグサイズも含め。

少しライトタックルで試してみたかったこともありますし、周囲の常連さんを見ていてもそんなに速く巻いていないように見えたので、少しスピードを落として合わせてみようとも思いました。

飛島は平坦な地形が特徴の、周囲約10kmの小さな有人島だ。

船長によれば飛島周辺のポイントは、通常それほど潮は速くない。この日のポイントでは速くても1ノット強。この日は0.6ノット前後が中心だった。それでも潮が動いたタイミングで分かりやすい時合が到来、ワラサが連発した。

しかし、椙尾さんはうまくアジャストできなかった。終始反応は出ていたが時合以外はヒットへの手掛かりは薄かった。終了間際には中層に浮いた反応に合わせたアングラーが貴重なヒラマサをキャッチに成功。

小型ながらも本命が登場したことは、翌日も乗船を予定していた我々の希望をつないでくれた明るい事象だった。

初日は飛島の南東に位置するポイントを中心に攻めた。僚船も集まる実績ポイントだ。
椙尾和義

初めての場所ということもあって、かなり試行錯誤しながらでしたね。

今までやってきたヒラマサのフィールドとも雰囲気が違いますし、探りながらの1日でした。

釣った人のジャークパターンも、速いのか遅いのか少し分かりづらくて。

ヒットパターンとしては丁寧なワンピッチだけではない、という印象もありました。

ただ、船長の合図から1投目、2投目の反応がやけに良くて、流し込んでいくと反応が出にくいという傾向は感じ取れましたね。

最初の1時間くらいは自分にもアタリもあって乗せ切れなかった場面がありましたし、同行者のヒットも何回かあったので、明日に期待したいですね。

ワラサの数が多かったが、小型ながらヒラマサもキャッチされた。
椙尾和義

普通のワンピッチだとアタリは出てもヒットまで至らない、というような状況もありましたし、途中で一瞬だけいい流れが入ったような感覚はありましたが長くは続かず、基本的には潮があまり流れませんでした。

浮いている反応に対して投げて斜め引きも試しましたが、自分はヒラマサからの反応は得られませんでした。

明日は潮の流れ方次第でジグをパンパンと飛ばす釣りもやりますし、あまり流れないようでしたらライト寄りのタックルをもっと使っていこうかな、と思います。

実際、今日釣っていた方たちもややライト寄りのタックルを使っているようだったので、ベイト自体が小さいのではないかという印象です。

苦戦を強いられた椙尾さん。初日の釣果はマゾイのみに終わった。

再確認したアバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9の感度と情報量の恩恵

本命ヒラマサキャッチはできなかった。しかし、初めてのフィールドだからこそ、あらためてX9の情報収集能力に助けられた、と椙尾さんは振り返った。

椙尾和義

飛島のジギングでX9を使ったのは初めてでしたが、あらためて着底感度の良さと糸立ちの良さに助けられました。

釣りをしたのは水深60m前後が多かったと思いますが、毎回、着底の「トン」という感覚がしっかり伝わってきました。

根掛かりしかけても違和感がすぐ分かって回避しやすい感覚がありました。

ラインがたるんでボトムが分からなくなるような感じも少なく、しっかり立ってくれるので、ボトムコンタクトが本当に取りやすい。

着底して糸フケを回収してすぐドンッと来るようなパターンには非常に向いているとも感じました。

実際、今回も着底からすぐに食うような場面もありましたし、立ち上がりがよく初速を出しやすいのはメリットですね。

直進性が高く、フォールスピードもアップしてくれるX9だが、フェザーリング(サミング)を忘れるわけにはいかない。
椙尾和義

一方で、水切れが良くて抜けがいい分、ジグがスコーンと飛んでいくので、リズムが乱れるような場面もありました。

そういう時は自分で少し抑え気味に入力すれば調整できます。

動かないよりは全然いいのでそうした面も含めて扱いやすいラインだと思います。

つまりは、大きくも小さくも動かせる、動かし分けることができるラインだと思います。

とくに初心者の方はうまく入力できなくても、その分しっかりジグを動かしてくれる感覚があるので、かなり使いやすいラインだと思います。

張りのあるロッドと組み合わせると、なおさら動かしやすい印象ですね。

実釣2日目。ライトタックルが導いたヒラマサキャッチへの糸口

実釣2日目は朝一番から繰り出した。前日とは反対に午後から荒れる予報のため、午前中だけの釣りとなる予定だった。午前6時少し手前、前日の本命ポイントのやや沖合、水深98mのポイントからスタート。

仲間内でのチャーターということもあって、その後は70mラインまで移動、そして一気に40mラインと浅場をチェックするなど、前日より少し広めに各所の反応を探った。だが、期待に反し沈黙の時間が続くことになった。

椙尾和義

前日とは風の向きも違って、全然違う雰囲気の中で釣ることになりました。

魚探への反応はあるものの、朝イチからいわゆるモーニングサービスのようなものはなく、普通サイズのジグでは上から下までなかなか食いませんでした。

可能な限りドテラ流しをする、という志田船長。基本は片舷に並ぶことになる。

ヒットまで至らなくとも、椙尾さんはただ漫然とシャクっていたわけではもちろん、ない。ラインを通してさまざまな情報を取得、ヒットへの道筋を探っていた。

椙尾和義

ボトムに関しては、フラットな石が広がっているような感じで、切り立った山のような、掛かったら絶対外れないというタイプの荒さは感じません。

台地状というか、上がって下がってという感じで、同じヒラマサフィールドとはいえ、外房のきつい根とは少し違いますね。

でも、こうした地形だからこそ、X9の特性を活かしやすいとも思いました。

X9ならフォール中やシャクっているときに潮が抜けたり、水中の変化が出たりしたときも感じ取りやすいですからね。

自分の脇の下あたりで水流の変化が伝わってくるような、「スカッ」と抜ける感じです。

魚が絡んでくると、その変化はより分かりやすい。ときおり、そうした魚が絡んでくる感触もあるんですけどね。

フィールドからの情報を可能な限り集め、それを自身の釣りに組み込んで対応していくのが椙尾さんのスタイル。

試行錯誤を繰り返しているうちに潮が動き出したのだろう、椙尾さんがヒットを得た。しかし、これは残念ながらフックアウト。続けて同船者のロッドが次々と絞り込まれた。キャッチされたのはすべてワラサだった。

ひと休みあったあとで、再び時合が訪れた。ここで椙尾さんもワラサキャッチに成功。初日から苦戦が続いていたがやっと青物を手にすることができた。そして、その後はパターンをつかみ連続ヒットを演じた。

椙尾和義

途中で小型のジグにやけに反応がいいことに気付けたことが大きかったです。

ライトタックルを使っていた同行者にヒットがあったので、小型のジグを入れてみたら、すぐに食ってくれました。

持ち替えて1投目でアタったんですが掛からず。次の投入で食わせることができました。

SLJ用タックルとして持参したのですが、ロッドはオシアジガー リミテッドのSLJ610-0にステラ5000HG、ラインはマックスパワーPE X9レンジマスター船の1.2号、ジグはサーベルラッシュの130gを使いました。

このタックルに巻いていたのは1mごとにマーキングが入っているX9。

マーキングが移動するスピードで巻きのペースが視覚的に分かりやすく、タナの切り方も分かりやすいのが利点です。

最初に当たった場所を覚えていて、もう一度その辺りを通したら、同じように触ってきて食わせることができました。

名手、椙尾さんにしては珍しく時間が掛かった青物キャッチ!安堵の笑みがこぼれる!?

フワフワと浮く反応を攻略し本命ヒラマサをキャッチ

バタバタっとヒットすると沈黙が訪れる。そんなパターンが初日から繰り返されていた。しかし、それは基本的にワラサ。志田船長によれば、この群れの中にもヒラマサはいるはず、というがなかなかヒットまでは至らない。

気になるのはワラサの時合のときに出る反応とは異なる、中層に浮いている反応だ。前日のヒラマサヒットも同様だったが、これもおそらくヒラマサ、と船長は断言した。これをいかにヒットまで持ち込むかが課題だった。幾度となくこの浮いた反応にトライするうちに椙尾さんが掛けることに成功した。

ヒットパターンを掴んだ椙尾さんは猛ラッシュ。続けざまにヒラマサ、ワラサと数を重ねた。
椙尾和義

船長がボトムから20mくらい浮いている反応がある、といっていたので、海底から少し長めに巻き上げてから速巻きしたら、ドスンと食ってくれました。

ラインがけっこう斜めに入っていたので、実際にはボトムから30m前後で食った感覚でした。

魚探で何回か確認できた、フワフワ浮いている反応の魚が食ってくれたのだと思います。

通常サイズのジグへの反応が悪くなったタイミングで、ライトタックルに持ち替えたのも良かったようです。

フワフワしたとらえどころのないような反応が出る場面でのライトタックルはかなり有効なのかもしれません。
 
今日のヒットパターンとしては、ワラサ、ヒラマサを問わず、小型のジグやライト寄りのタックルがハマっていたのかなと思います。

魚探の反応を見ても、ベイトっぽい反応やアミっぽいものが下にワッと出ている感じのときもあったので、その影響があったのかもしれません。

ライトタックルに変えた瞬間にヒットが止まらなくなる、ということはフィールドやターゲットを問わずにありますが、それに近いことができた印象です。

ヒットのタイミングとしては、潮止まりの直前直後というか、タイドグラフの頂点あたりの時間帯だったように思います。

飛島のアベレージサイズの範囲内ではあるが嬉しい本命ヒラマサ。コンディションも上々だ。

飛島ヒラマサジギングの魅力とX9がもたらすアドバンテージ

終わってみればしっかりと本命のヒラマサをキャッチ、ワラサも手にした椙尾さん。初の飛島ヒラマサジギングにはどのような印象を抱いたのだろうか?

椙尾和義

飛島のヒラマサジギング釣行を振り返ってみると、景色も素晴らしいですし、魚の付き方が外房などとは違っていて新鮮で、面白いフィールドでした。

根はありつつも、根掛かりが激しすぎるわけではなく、しっかりボトムを取って釣りができるフィールドです。

深場のポイントもあるようですが、今回メインに釣ったポイントは水深もそれほど深くはないので、誰でも比較的とっつきやすいと思います。

ヒラマサ以外のゲストもいろいろ釣れるので、それもまた魅力です。

今回は水温がまだ冷たくて、シーズンとしては本当にまだ序盤という印象でした。釣れた魚もみんな浮いていて、ボトムに根付いているとか、ベイトに固執している感じではなかったです。

ただ、反応自体はしっかりあるので、水温が上がって魚がもう少し根周りに居着いてくれば、本格的に始まるフィールドなのかな、とも思いました。

また、今回は出会えませんでしたが、船長の話では20kgオーバーのヒラマサが毎年キャッチされているとのことですし、水温が上がってくれば、そういった大型と出会えるチャンスはもっと増えると思います。

夢のあるフィールドだと思いますね。

大型キャッチはまだ成し遂げていない。船長とアングラー、2人の課題といえるだろう。
椙尾和義

また、繰り返しになってしまうかもしれませんが、今回の釣りではX9の、直進性や低伸度、とりわけ感度に代表される諸性能に大いに助けられました。

飛島はX9のようなラインの特性をとても活かしやすい場所でもあると思います。

ガチガチの壁のような根があるわけではないので、しっかりボトムを取って、下から上まできっちりシャクれます。

その中で、前アタリのような変化、もぞもぞした違和感、魚がついてきた感じ、コツコツした触りなどを感じ取りやすかったです。

今回釣れた魚も、高活性でいきなりドンッひったくる!というより、何かしらの前触れがあってからヒットすることが多かった。

ヒットに至るまでの予兆を感じ取れるメリットは大きいですね。
 
潮の変化や魚がジグに絡んでくる水流変化も手元に伝わりやすいので水中をイメージしやすい。

ジギングは見えない釣りだからこそ、そういった情報は本当に大事だと思います。

何も分からないで釣り続けるより、今どうなっているか、魚が付いてきているかが分かった方が、釣り自体も楽しいですし、次に来るかもしれないという準備もできます。

結果、釣果にも結び付きますよね。

つい闇雲にシャクるだけになってしまっている人や、これからもっとジギングを上達したいと思っている人には、かなり大きなメリットがあると思います。

とくに初心者ほど情報量が多い方が上達につながりますし、中級者でも引き出しが増えるはずです。

PE1.5号から5号まで。幅広いパワーセッティングの必要性を感じた、という椙尾さん。

今回はライトタックルが活躍した場面も多かったが、タックルセッティングについての考え方はどのようなところに落ち着いたのだろうか?

椙尾和義

飛島でのヒラマサジギングのメインタックルとしては船長推奨の3号を基準にして、上は4号、下は2号や1.5号まで状況に応じて変えていくセッティングがいいと思います。

ライトタックルはメインではなく予備として持っておく、そのくらいがちょうどいいですが、渋い時には確実に助けになってくれるとも思いました。

ただ、ライトラインになればなるほど、ラインの性能や強さの影響が大きくなってきますので、しっかりと選び抜いてほしいですね。

私自身、X9については強度の面でも、まったく不安を感じていません。

これまで2年くらい使ってきた中で、ライトタックルでも相応の魚を釣ってきていますし信頼感は十分です。

ライトタックルで大きいサイズを狙いたいという人にも十分応えてくれるラインだと思います。

今回活躍したのはSLJ用として用意したライトタックル。リスクを承知して使えば、ときに大きな武器となる。

安易にタックルのパワーを落とすことはおすすめできない。しかし、しっかりメンテナンス、万全の結節を施した信頼のセッティングを戦略的に投入するのはあり、だろう。大きな武器になることは間違いない。いずれにしても飛島で満足できるジギング、または20kgオーバーのヒラマサを確実に仕留めるためには1日や2日では足りないのかもしれない。

「何回も通って、その中でここぞという日に当たれば、一気に結果がついてくる釣りだと思います。出船できる日数も限られますし、大型魚をキャッチするのは簡単ではありません。でも、だからこそ諦めずに通ってもらいたいですね。そういった心構えで来てもらうのが、一番この釣りを楽しめるんじゃないかと思います」とは志田船長の言葉。

本気でビッグワンを求めるアングラーなら、この言葉はスッと心に響くだろう。また、フィールドを問わず共通する言葉でもあるだろう。心に刻んでトライを繰り返していただきたい。

山形県酒田沖・飛島ヒラマサジギング攻略用|椙尾和義氏タックルデータ

本釣行で椙尾和義氏が使用していたタックルデータをご紹介する。

タックル1

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー リミテッドS62-3
リールシマノ/
ステラSW8000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 3号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 40lb (6~7m)

タックル2

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー リミテッドS62-4
リールシマノ/
ステラSW8000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 3号 300m
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 40lb (6~7m)

タックル3

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー ナチュラルジャークS64-1
リールシマノ/
ステラSW6000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 2号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 30lb (6~7m)

タックル4

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー ナチュラルジャークS64-2
リールシマノ/
ステラSW8000PG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 3号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 40lb (6~7m)

タックル5

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー リミテッド SLJ 610-0
リールシマノ/
ステラ 5000HG
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9 レンジマスター船 1.2号
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 20lb (6~7m)

ジグ

メーカー詳細
サプライズブルージャック115、150g、ブルージャックメテオ150、180g、サーベルラッシュ130、160g
シマノオシア スティンガーバタフライイージーぺブル200g同ぺブルスティック210g、スピードスラッシャー200g、ロングウェーバー200g

フック

メーカー詳細
がまかつバーティカルリミット4/0、5/0

取材協力

撮影協力

山形県酒田港 PLEASURES

酒田港ではまだニューフェイスのPLEASURESだが、今後への期待度はすこぶる高い。
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