今年で16回目となる「かがキス釣り大会」が、7月23日（日）に石川県加賀市塩屋海岸にて開催されました。この大会は地元釣具店様主催の大会ながら、静岡県、愛知県、富山県、福井県など県内外から多数の参加者が出場されており、その中には各メーカー大会の優勝者や決勝進出者されている方々も多く、大変レベルが高い大会。しかし、釣りのレベルに合わせて「エキスパート」、「一般」、「ジュニア・女性」の3部門に分かれているため、誰でも参加できる大会となっております。モーリスも、協賛メーカーとして参加させていただいております。

最近の塩屋海岸は、6月中はかなり調子が良く、早朝の3時間くらいで2～3kgと好釣果が続いていました。しかし、7月中旬の豪雨の影響で川からのゴミが海岸に流れてしまい、釣り辛い状況へ。ただし、ゴミのないポイントを狙えば良型が溜まっているので、入れ食いになる場合もあります。

当日は雨の予報が出ていますが、我々スタッフがテント設営を終了するころはまだ曇り空。雨は降りだしていないため、予定通り受付を開始しました。まだ暗いですが、選手の皆さんは待たれていたようで、受付の列がアッという間に伸びていきます。

4時45分より開会式。今回の参加者は総勢53名。選手の皆さんに、辻口大会長より「安全に気を付けて、楽しんでください」との挨拶。その後、私が競技上の注意事項をお伝えし、クーラーチェックです。競技時間は5時15分にスタートし、本部帰着時間である9時15分までの4時間。競技時間内に釣ったシロギスの総重量で順位を競います。大会エリアは1.8kmの区間。

大会長の合図で、選手の皆さんが一斉に思いのポイントへ向けて出発していきます。

私も、最後の選手を見送ってから準備をしてスタート。途中で釣られている選手の皆さんに状況を伺うと、海藻やゴミが多く釣り辛いとのこと。

空いているポイントがあったので入ってみますが、やはりゴミが掛りキスは食ってきません。海藻やゴミが停滞しているエリアを避けてポイントを吟味する選手が多く、一角では入る隙間がないほどの混雑ぶりです。先行している選手の中には朝一でタイミングを掴み良型を釣っている方も多くいますが、全体としては前日に比べて小型が少なく、数が出ない状況のようです。1ヵ所で粘っても後が続かないので、2～3投しては移動を繰り返して釣り歩きました。

エリアの東端に数名の選手が集まって釣っています。お聞きするとキスの着き場は遠く、遠投で狙うと良型がポツポツ釣れてくるとのことです。

私も近くで投げてみますが、ポイントがかなり狭いのか良型のアタリがきません。そのころから雨が降り始めました。大粒の雨足が選手を叩きつけます。朝は降ってなかったため、雨具を持たずに出た選手も多い様子。しかし、ズブ濡れになりながらも誰一人として戻る選手はなく、皆さんの釣りに対する熱意を感じました。

先行の選手が良型を上げているのに、私は小型がパラパラ釣れる程度。これでは勝負にならないとそのポイントは諦め、戻りながら実績ポイントを狙う作戦に変えます。皆さんか叩いた後でも仕掛けが通っていないピンポイントを探して歩くと、2～3色でも20cm越えが3連。どうやら、残っているキスもいるようです♪ ポイントによっては7色と遠近使い分けて釣果を重ねていきますが、戻る時間もあるので帰着時間20分前にタイムアップです。

本部に戻ると半数ほどの選手が検量に並んでいます。スナップを撮りながら皆さんの釣果を拝見すると、全体的に例年より釣果は少ないように感じました。しかし、25cmを越える大物を持ち込む選手もいて、塩屋海岸の高いポテンシャルを再確認です。

順位の集計の時間をいただいて、昨年リニューアル発売された「VARIVAS サーフマスター投げ プレミアムPE x4」を紹介させていただきました。

このラインはVARIVAS独自のスーパーフッ素コーティングにより、ガイドとの摩擦が低減し、飛距離がアップします。また、プレミアム原糸4本を、強度重視の組ピッチ「耐破断性ブレイド工法」で撚り上げることにより、すべての性能を高水準でクリアしたラインに仕上がっています。

さて、いよいよ集計が終わり表彰式。

なんと今回ははじめて、一般の部の優勝者がエキスパート部門の釣果を越えての優勝となりました。上位入賞された選手の皆さん、おめでとうございます。

今年の大会は例年に比べて釣果的には少ない状況となりましたが、それでも一般の部優勝者の若泉さんは、1kg越えと素晴らしい成績を上げられ、今後の励みにもなられると思います。参加者の皆さんは、雨天にも関わらず最後まで頑張ってくださり、怪我もトラブルもなく無事に大会が終了できたこと、心より感謝いたします。また、来年も楽しい大会を企画したいと思いますので、是非ともご参加ください。