menu
投げ 谷本 栄一

第20回NSCF杯全国投げ釣り選手権決勝大会報告

第20回全国投げ釣り選手権決勝大会が11月12日・13日の日程で神奈川県大磯海岸で行われ、共に北陸予選を勝ち抜いた弟の洋と参戦してきました。
下見を行うため金曜日の24時に石川県を出発して6時間掛けて早朝に大磯海岸に到着すると北陸とは違って暖かいのに驚きました。
早速海岸に出るとルアーマンやサーフトローリングをされてるアングラーが大勢サーフにおられ、大会に参加する選手の皆さんがその間で釣られています。
地元の選手にお話を伺うと大磯海岸は最近は調子が悪くキスは少ないと言われてました。私はあまり渋い釣りは得意ではありませんが、皆さん条件は同じなので頑張るしかありません。大会エリアと思われる範囲を午前中一通り打ってみますが、波足の長いウネリが入り、波打ち際から150m位は濁っていて釣れたのは3匹と本当に渋いみたいです。弟と合流すると弟は6匹釣っていて、やはり居る所には居るんだと少しはヤル気が出てきました。

前夜祭の開会式・懇親会は久しぶりに会う顔があり、さしずめ同窓会みたいな感じで盛り上がりました。

さて、大会当日は前日のウネリも収まり濁りも少し取れていてキスが入っていることを期待しました。開会式の後、1回戦の3時間が行われます。各地の予選を通った47名の選手がそれぞれ思いのポイントに向けてスタートしていきます。



この中から2回戦に進出できるのは20名と約半数。私も歩きながらポイントを見ていくと周りよりも少しクリアな所があり、そこにクーラーを置きました。昨日釣れた4色(1色25m)を探るため4色半にキャストします。少しずつ丁寧にサビいてきますがアタリは出ずキスは居ないのかと思って3色に入ったところで小さなアタリ♪
昨日は苦労したのに1投目に釣れるというのはキスが昨日よりは入っているようです。周りの選手もポツポツ釣れているようです。しかし、後が続かず距離を変えたりポイントを移動しながら釣りますがなかなかキスの居場所を見付けられません。残り1時間前に移動したポイントの3色付近でこの日初めての明確なアタリ♪
我慢して連掛けを狙うと良型交じりで3尾を釣ることができました。その後も同じようにポイントで数匹追加して1回戦は10尾167gでした。集計の結果、ボーダーは113gと何とか通過しました。弟も130g釣って二人で無事通過しました。


2回戦は1回戦よりエリアを狭めて2時間勝負です。10時30分に2回戦がスタート。私は1回戦の最後の方でも釣れていたらしい本部近くの激戦区に飛び込み、弟は人の少ない離れたポイントへ! 私が狙っていたポイントは先行の選手に入られたので、そこが確認できる少し横のいつでも動けるポイントに入ります。スタートと共に仕掛けを4色一杯投げ探りますがアタリはありません。入りたかったポイント辺りの選手は1投目から連掛けをしているようです。こんな時焦るとサビくスピードが早くなりかえってキスが食い付かなくなるのは分かってるんですが、どうしても早くなりがち。釣れないまま30分が経ちます。もう我慢の限界です。
狭い選手の間に声を掛けて入れていただきました。移動後1投目から小さいですがアタリが出ます。やはりこのポイントにはキスが着いているようです。移動後45分で8尾のキスを釣りましたが、先行の選手は良型も釣っていて重量では完全に負けています。

残り30分で再び移動して余り誰も叩いてないポイントへ。小さな払い出しがあり、良さげなポイントです。先程のポイントは2色前後で釣れていたんですが、少し遠目の4色からサビくと3色に入ったところでアタリが入り2連と少しずつ追い上げていきます。同じポイントを引いてもキスが薄く居ないのでポイントを10m位ずつずらして探るとまたしても2連とリズムが出てきました。陽が登り水温が上がりキスの活性も上がってきたのでしょう。
先程までの当たっていたポイントを過ぎた辺りで仕掛けを止めて少し待っていると、いきなり竿先に小さなアタリ?少しラインテンションを抜いて待つとグーンと竿先が入りました。
いつもならここで他のキスの追い食いを待つんですが、残り時間が10分と少ないのでバラす訳にはいきません。すぐに回収すると20cm位の良型です。このタイミングではありがたい1尾です。その後も小型を追加してタイムアップとなりました。
引数は1回戦より多い15尾釣りましたが大半は小型で重量が少ないのが心配です。検量の結果は167gで1回戦と同じ重量です。2回戦に私の入りたかったポイントに入り最初から連掛けを決めておられた選手が他の選手を圧倒し203gとトップ。帰着後次々と検量を済ませていきますが皆さん僅差なので順位は最後まで分かりません。他のポイントは1回戦程は釣れなかったようで、このままの順位で終了して私の準優勝が確定しました。




もう少し時間があれば・・・なんて欲張りは言いませんが、もっと早いタイミングで移動しないといけなかったと反省もできました。9月からアオリイカを追い掛けて2ヶ月半も投げ竿を握ってなかった割には上出来な結果だったと思わないといけません。この大会で私の今シーズンの投げ釣りトーナメントは終了しました。

今年はどのトーナメントもなかなか勝ち上がれず、苦労しましたが来年に繋がる釣りができて良い終わり方ができたと思います。
これには今シーズン中旬にリニューアル発売されたサーフマスター投げ プレミアムPE x4の性能が関係していると思います。
プレミアム原糸4本を強度重視のピッチで撚ってあり高強度・高感度・耐摩耗性を実現しています。0.6号と細糸を使っていてもピンギスの極めて小さいアタリでさえ手元に伝えてくれますし、25mに色分けされた中間に設けられたマーキングにより細かい距離の把握ができます。
今回驚いたのは、これもまた今シーズン発売された「PEにシュッ! プロ仕様」です。従来の滑りの良さプラス撥水性が売り文句なんですが、この撥水性というのが抜群で、吸水性のあるPEラインが撥水するためスプールに巻き取ったラインが濡れてなくて次にキャストした時に、いつもならラインの放出時に霧の様に出る水飛沫が殆どなかったことです。これによりキャスト時の抵抗が低減し飛距離のアップに繋がります。皆さんも使ってその性能を体験してみてください。

これからは寒カレイなども始まりますので、投げ釣りを楽しんでやっていきたいと思っています。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。