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船 谷本栄一

能登ティップランエギング2発!

 皆さん、こんにちは。10月に入りエギングシーズン真っ只中となりました。

 そんな中、バリバスより新発売されたエギング専用ロッド「ViOLENTE[エギングモデル:ティップラン]VLE-77TR-MH」とティップラン専用PEライン「アバニ エギング ティップラン[PE]」の使用レポートを兼ねて、能登は宇出津港よりボートエギングに行ってきました。

 
 10月8日、私を含めエギングチーム「スクィッドジャーク」のメンバー3名は午後便の予約なのでゆっくりと出発し12時に宇出津港に到着しました。ちょうど今回お世話になる遊漁船「N-style」が午前の部を終えて帰港したところでした。
 釣果が気になるのでご挨拶兼ねて船長の松榮さんにお聞きすると3人で30杯と少々渋いようです。

 
 12時半出船です。海況は穏やかで少し風も吹いててティップランには良い条件ですが…?
 約15分程で最初のポイント宇出津沖に到着です。ここは水深35mと深めなのですが風が弱いので30gのエギで様子を見ます。しかし、3名ともなかなかアタリが出ません。数日前からの低温と雨で水温が下がったせいか渋いようです。

 それでも何カ所かポイントを回っているとボートの前後の二人はアタリが出たみたいでアオリを釣り上げています。私にはさっぱりアタリがありません。今日はアオリに嫌われてるみたいです(´o`) 

 とは言ってもボートエギングは数回目なので一連の動作が慣れてなくてぎこちない感じも否めないんですけどね。それでも3時間も流すと要領が分かって来て、水深25m程のポイントでティップが微かに揺れた様に感じた瞬間、考える前に合わせを入れてました。何かヘラ鮒釣りのウキを見てアワセを入れるのと似た感じです。
 さすがに深場の底ベッタリから巻き上げる時の心地好い重さは最高ですね!

 
 さあ夕マズメのサービスタイム突入か!と思いきや後が続かず1流し1~2杯のペースです。
 ここで船長は大移動、水深15~18mの浅場へボートを向かわせました。1投目からティップがクンッと入る、ズシッと重量感!しかし「VLE-77TR-MH」のバッドパワーは軽々アオリイカを浮かせてきます。他の二人もロッドを曲げています。ここに来てやっとアオリイカに辿り着いたようですがストップフィッシュまで残り時間は僅かです。

 時間一杯アオリイカの引きを楽しんで帰港となりました。この日の釣果はやや厳しい状況でしたが船長のガイドのお陰で3人で30杯釣ることが出来ました。

 一日空けて10日は長男の知り合いの方のレジャーボートに乗船させて頂きました。
 この日の天気予報では日中は風速8~10mとの予報なのでティップランでアオリイカを狙えるのは9時頃までと船長のお話です。早朝5時に能登中島を出船して先ずは能登島大橋の下でシーズンのイイダコ釣りです。多い日は100杯以上も釣れるとの事です。しばらくイイダコと遊んだ後は本命のアオリイカを狙って観音崎沖を目指します。
 

 七尾湾から出る頃には大きなウネリがボートを揺らします。ポイントに到着の頃には既に風も吹きはじめていて立っているのもやっとです。ボートも一昨日よりは流されるのでしっかりラインを見ていないと着底を見逃してしまいますしアタリも見極められません。

 今日も先日と同じタックルで挑みます。最初にアオリイカを掛けたのは息子のお友達、小さいですがアオリイカが居る事が分かりテンションが上がります。続けて息子も「来たよ~!」と竿を曲げています。胴長18cm位のアベレージサイズでした。

 私のティップにも待望のアタリです。水深25mのポイントから上がって来たのは触腕一本掛かりだったのでタモ入れしてもらってゲット!胴長25cm・700gの良型でした。
 この後、しばらく流しましたがアタリがないので少し移動して「鰀目(えのめ)」沖で再開です。水深15m前後です。ここはウネリが小さくて釣りやすいのですが徐々に風が強くなりボートがどんどん流されます。ラインコントロールが難しいので30gのエギで確実に着底を確認するようにました。ハイピッチショートジャークを入れた後エギを安定させた時にテンションの掛かっていたティップが「プンッ!」と絵に書いたような戻りアタリ。この子はしっかりエギを抱いていました。
 

 しばらくこのポイントを流しましたが益々風が強くなってきてエギングの限界を超えそうなのでアオリイカはここまでとしました。
 渋かったアオリイカの替わりにお土産のアジでも釣りましょう、と風裏になる能登島の魚礁にアンカーをかけてエギングロッドでサビキ釣りです。

 開始早々、艫の船長は15cm程のアジを入れ食い連掛け!3~4mしか違わない船首にいる私達には何故かアタリ無し。見兼ねた船長がコマセを入れてくれると効果覿面、20cmクラスのアジが掛かってきました。
 数匹釣ってアジの入ったらバケツの水を換えようとしていると置き竿にしていた竿先がグンッと押さえ込まれました。慌ててロッドを掴みアワせると今までのアジとは遥かに強い引きでラインも引き出されて行きます。バッドで受け止めると徐々に浮いてきました。水面近くに姿を現したのは大きな真鯛です。計ってみると37cmでした。

 その後も35cmの良型アジをお土産に追加して納竿としました。

 今回使用したティップラン用ロッド「ViOLENTE[エギングモデル:ティップラン]VLE-77TR-MH」はボートの中でも取回しの良い長さで高感度のティップとパワフルなバッドパワーを備えたモデルとなっています。
 このティップは張りのある軟らかさで重いエギを付けても負ける事無くアタリを伝えてくれます。グリップの硬質EVAも手に馴染みやすくアタリの伝達に一役買っています。
 そしてバッドは水深40m以上のポイントでもしっかりとシャクれて、そこからキロクラスを引き上げるパワーも兼ね備えています。今回も良型の真鯛を掛けた時も難無く簡単に取り込めたのもこのパワーのお陰だと思います。晩秋の深場や春イカに使って頂きたいモデルですね。

 ティップラン用ラインのバリバス『アバニ エギング ティップラン[PE]』は視認性の高い蛍光グリーンのラインカラーでティップ部の曲がりも見やすくアタリが取り易い。マーキングもショートピッチに入っておりラインの動きが分かり易く底取りも容易です。
 また200m巻きとなっていて深場で流れのある時でも余裕でラインを出して行けます。
 今回は0.4号を使用した事で水との馴染みがよく潮の影響を受けにくいので軽いエギでも底を取る事が出来ました。ただし、ラインが細いので陸ッパリの様にラインスラッグを出してシャクると基本向かい風のためにラインがティップに絡み高切れの原因となります。あまり高い位置までシャクリ上げない方が良いでしょう。実は今回私もシャクリ過ぎて2回も高切れしてしまいました。特にこれからティップランを始める方は注意してください。

と言う訳で今回の釣行は厳しい状況でしたがこれからサイズも良くなって来るので今後に期待したいと思います。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。