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船 森啓至

越前沖のヤリイカ狙いで鉛スッテゲーム

新たに発売されたViOLENTEのティップランロッドVLE-72TR-M-Tで、日本海・越前沖のヤリイカをねらってきました。実はこのロッド、昨年秋に鉛スッテのケンサキイカでもテストしていたのですが、ティップに張りがあって手感度が非常に良く、ケンサキイカのイカパンチがロッドを持つ手に伝わってきます。鉛スッテ用として一般的に考えられていた「柔らかいティップを使い、目で当たりを取る」の発想を変え、まさに「よそ見をしていても当たりが解かるロッド」に仕上がっています。特にフォールがスムーズで当たりが取りやすいベイトモデルなので、この釣りにはお薦めです。

まずは2月28日、越前・茱崎港より乗合船「まるいち」に乗り込み出船です。この日のお客さんは私を入れて余裕の5名で、ヤリイカポイントまで15分の近さはありがたい。越前岬を抜けたところでポイント到着。水深31メートルのポイントにアンカーが打たれました。

タックルは、VLE-72TR-M-Tにベイトリールをセットし、LT船0.6号のラインにショックリーダーとしてVARIVASフロロMax365の1.7号を結びます。仕掛けは、幹糸がフロロMax365の1.5号で先端に鉛スッテをセットし、その上部を編みこみ誘導式として必要に応じてスッテを1本追加することができる自作のものを用意。スタートはグリーンヘッドにホワイトボディー(いわゆる緑帽子でボディーが白)の鉛スッテ10号に、14センチのプラツノを追加セットした仕掛けとしました。

右舷ミヨシの釣り座で午後7時スタート。辺りはすっかり暗くなり、越前岬の向こう側には、いくつかの漁火も見えています。まずはヤリイカ釣りの定石どおり、まずは海底から5メートルまでの棚をねらってみますが反応なし。棚を10メートルほど上げ誘ってところで、フォールの当たりが出ました。合わせを入れるとズシーッと重量感が伝わり、上がってきたのは胴長30センチほどのヤリイカです。

同じ棚で誘っていると、今度はロッドを持つ手にコンッとイカパンチの当たりが伝わってきました。これも合わせが決まり、同型のヤリイカです。お次は、フォールの当たりを合わせてみるとロッドが大きく曲がり、ヤリイカのダブルでした。

海面より15メートルの棚から誘い下げ、少しステイしたところでコンの当たりを取り掛けていきます。鉛スッテのヤリイカ初挑戦でどうなるか心配でしたが、順調に釣果が伸びて一安心。余裕がでると徐々に集中力が散漫となり、よそ見しながら誘う場面も出てきます。しかし、よそ見していても大丈夫。ロッドの手感度が良いので、当たりを手で感じることができるわけです。よそ見で誘っている時に「コンッ」の当たりを感じて、あわてて合わせを入れるなんていう場面も何度かありました。このロッドの素材とティップの張りが、この感度を出すのでしょう。

途中、何をしても船中全く当たらなくなる時間帯も有りましたが、後半に底付近で当たりが出始め、10時半の沖上がりまでに胴長22から31センチのヤリイカが26ハイと満足な釣行となりました。

茱崎港からのヤリイカ釣りは、「まるいち」と「Deep Ocean」が鉛スッテで出ています。
料金は、どちらも9000円(稚魚放流協力金として別途700円必要)で氷付き。
予約・問い合わせ先:まるいち 090-6814-4069 Deep Ocean 090-3299-5397

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。