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船 南村 健治

湾タチシーズンイン・・・ブラックテンヤを使って

7月の末くらいから大阪湾南部の遊漁船がタチウオ狙いに船を出していて、一人15~20匹くらいの釣果を上げていた。サイズも指4本前後、時にメーター超えやドラゴンも混じり、早々の出船ながら調子の良い情報がWebサイトに挙げられていた。

そして、8月の初旬になって湾奥の須磨~明石の遊漁船もタチウオ狙いに出船。いつも行く須磨の純栄丸も7日が初出ですよ、と連絡を受けた。

実は南部の船が出だしたとき出掛けるつもりをしていたので釣具屋を覗いて新発売のテンヤをチェック。カラフルなテンヤが並ぶなかで新製品ではないが、ヘッドが黒、つや消しのブラック塗装のモノを数個買った。

グロー系のテンヤが主流だが、ブラックヘッドは発光しない。その分タチウオへのアピールはどうなのかと懸念はあるが、昨シーズンも数回使って、まったく効果がなかった訳ではないし、そもそも、昔々は球体のナマリ色テンヤでタチウオを釣っていたので、まあ昔帰り的な気分で面白的に使ってみたくなった。

さて、初出船の7日。この日の相客さんは5名。少ないですね。他の人達は様子見ですかね。釣れてるンですけどね。ドラゴンも上がってるンですけどね。などと言いながら一緒に行った山本さんは左舷ミヨシ2番。私は右舷ミヨシ2番。最初の潮流しは須磨沖の水深60m。

ラインは「アバニ ジギング パワーブレイドPE x8」の2号を電動リールに300m。とりあえずはいつものグローテンヤでエサのイワシを括り付けて、底取り。誘いはスローで巻き上げながらのシャクリ。これ、テンヤが海中でひょこひょこ動く感じ。

底から10mほど巻いたとき、コツンと例の喰い上げアタリ。即アワセでガツン。ギュンギュンに竿が伸されてメーター超え、ドラゴンかと思ったけれど、指4本の今シーズンのレギュラーさいず。

船長が「ま、初のタチウオやし、写真撮っときましょ」ということで、パチリパチリと写して貰って、次も喰い上げアタリで、竿がギュンギュン伸されて、指4本。

めちゃめちゃ引くやン。今年のタチウオ。山本さんも同じで指4本がギュンギュンかと思ったら、彼には115センチ。

ドラゴンに5センチ足らずって、尻尾が切れてる、、、、、、残念。そして、続けて、105センチ。

誘いはスロー巻き上げだけれどシャクリの回数は私より少ない。シャカシャカとした誘いはドラゴン向きではないような。

で、この日のトピックス。ブラックテンヤですが、グローテンヤだと発光するので海中でテンヤ(イワシ)のシルエットがややぼやけるというか、崩れるような。シルエットでタチウオを寄せるというより発光で寄せるという感じ。ブラックテンヤだと発光しないので、そして、色が変化する海中でも黒は黒としてハッキリ、スッキリとしたシルエットでタチウオへのアピールができるのでは?、、、となると、海に濁りが出てない日がベストマッチ。ただ、この日は海が濁ってるのでこんな時はグローテンヤが効果的ですが、まあ、やってみましょう、ブラックで。

船が移動して、水深70m。底5mでコツン、ゴツン。即アワセ。次も底5mでコツン、ゴツン。アタリますね。けっこう。底は濁ってないのですかね。いやぁ、濁ってるでしょ。底のヘドロが海面にまで浮いてますからね。

でも、グローテンヤより明らかに反応が多い。どうなってるんでしょ。意外な現象。背中合わせの山本さんもブラックテンヤ。よくアタってますね。ブラックシルエットがタチウオの喰い気脳にスイッチを入れたのですかね。

と、戸惑いながらもこの日の釣果は28匹。他は20前後の人が多かった。

で、2日後の9日にも検証?を兼ねて出掛けてきましたが、結果だけを書くと、やはり海は濁りが出てました。流した筋も須磨沖で前回と同じ。60mラインでやって、終盤は70mライン。最初からブラックテンヤでやってみましたが、この日は反応しませんでした。グローテンヤの方が圧倒的に喰いがよかったです。

釣果は27匹でした。トップが30匹ほどですからまあ、結果は出せたです。

はい、タチウオシーズンは始まったばかり。現状で今年のパターンをとやかく言うのは早いですね。もう少し様子を見てから、ということで、台風通過後にまた検証してきます。

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廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。