menu
フライ 吉田 俊彦

秋にも有効、ドライドロッパーで野反湖のレインボー攻略

【北欧の湖水のように美しいダム湖】

野反湖(のぞりこ)は標高約1,513メートルの高地にあることから「天空の湖」と呼ばれています。夏の間も水温が低くトラウトが狙えるため特にルアーフライの釣り人に人気のフィールドです。

▲モウセンゴケはここが高層湿原であることの証明

関東では猛暑日が続いた8月の週末、私は息子の運転で野反湖に釣行しました。8時過ぎに到着すると、ダムサイドからニシブタワンドまでの一級ポイントは、既に餌釣りとルアーの釣り人がいっぱいで入るところがなさそうです。よさそうな岬の突端には釣り人がいました。結局、ウェーダーのまま山側遊歩道を45分ほど歩いてエビ沢ワンドまで来てしまいました。

水通しが良い岬でマスの回遊を期待してダブルハンドロッドでドライフライのキャストを開始。ところが、くもりの予報が良い方に外れて水温が上昇、陽ざしは強くずっと湖面を見ていても魚の気配すらありません。

▲北欧の湖水のように美しい野反湖

湖水に手を入れてみると想像を絶する温かさで、表層水温は20度を超えていたのです。

これではダメだと思って湖岸を見渡している時に、エビ沢の流れ込みで水飛沫があがるのを発見。すぐに移動することにしました。


【救世主はドライドロッパーシステム】

風は弱まり湖面は鏡のように美しく、ここが日本であることを忘れてしまいそうになります。しかしこの状況ではキャストを繰り返すと魚を遠ざけてしまうと考えて、戦略を変えることにしました。長男は静かにアプローチできるシングルハンドロッドVARIVASパワートレイル#6を選択。

▲ニジマスのファイト、足場が悪く無理は禁物だ

ドライフライをインジケーター代わりに使って、かけ上がりにニンフを漂わせておく二本バリ仕掛けのドライドロッパーのシステムに変更しました。しばらくして、流された仕掛けを投げ直そうとラインを手繰っている時に、向こう合わせで魚がヒット。グングンとラインが出て行きます。なんとか足場の良い場所まで誘導したところを私がランディング。白銀に輝く43㎝の美しいレインボートラウトでした。

▲43㎝のニジマスを釣り上げた吉田知来

VARIVASティペット ナイロン4Xを1.5メートルと長めに使ってニンフフライを漂わせるドライドロッパー作戦が的中しました。その後私も真似をしてドライドロッパーシステムに変更。レインボートラウトをブドウ虫ニンフでキャッチすることが出来ました。

▲フィールドスタッフ吉田俊彦氏もドロッパーシステムでヒット!

実はこのドライドロッパーのシステムは秋の野反湖でもとても有効。ドロッパーにはフォーム材で作った#8のカメムシフライがおすすめです。
VARIVASテーパードリーダーFHTスティルウォーター3Xにフライを直結。
そしてティペット部分にユニノットでVARIVASティペット ナイロン4Xを約1.5メートル継ぎ足して先端にニンフを結びます。
リードのニンフにはゆっくりと沈むフェザントテイルやブドウ虫フライなどが有効です。これから紅葉が始まる野反湖はベストシーズンを迎えます。
山々に囲まれた湖面の景観はとても美しく、一度は訪れる価値のある湖としておすすめします。

遊漁料金 一日1,000円
中学生以下500円
制限尾数 10尾
遊漁期間 5月1日から11月10日まで
お問い合わせ:中之条町役場六合支所 六合振興課
電話番号 0279-95-3111
サイト 中之条町公式サイト

文・フィールドスタッフ 吉田俊彦
 写真・吉田知来

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。