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フライ 吉田 俊彦

おじか・きぬ漁協・川治温泉C&Rの鬼鱒

報告・フィールドスタッフ吉田俊彦 

栃木県日光市の川治温泉を流れる鬼怒川と支流の男鹿川

▲川治温泉・和風ラーメンいかりは唐揚げも絶品だ!

鬼鱒(おにます)と呼ばれるヒレピンの大型のレインボートラウトが棲息しています。重いニンフを使用した鬼鱒狙いのフライフィッシングのレポートをお届けします。

▲鬼鱒52㎝

川治温泉地区のC&Rエリアはおじか・きぬ漁協が管理運営し2月末日まで冬季のニジマス釣りが楽しめます
また河川に温泉が流入している影響で厳冬期でもトラウトの活性は高いのが特徴です。
明け方の東北道を降りて約40分のドライブで川治温泉に到着。明るくなるのを待って合流点を見に行くと、鬼怒川は渇水気味で男鹿川の方が増水気味。笹濁りで大物が出そうな気配ですが、これではライズは期待できません。
消防署裏の橋から遊歩道を伝って入渓しました。最初に用意したタックルはタイプⅢのシンキングラインとストリーマーです。
フライを川底に送り込み大物を狙う戦略です。
ところが一投ごとにフライが落ち葉や小枝を拾って来てしまう始末。
夜半の雨のせいで水中に大量の浮遊物が流れているのが原因でした。
流れを横切るようにスイングさせると釣りになりませんでした。やむなくタックル変更のために一度車に戻りました。


持ち出したのは中禅寺湖で愛用する11フィートの古いバンブーロッド
重めのショットを使い、脈釣りのようにフライを流れに完全同調させるアウトリガー釣法に変更しました。
縦のラインを意識してアップクロスにキャストすると、直ぐにアタリがあり向こう合わせで40㎝ほどの銀色のニジマスがヒット。しかし狙いの鬼鱒には届きません。
ポイント目がけて重いニンフをロールキャストで打ち込みます。
長いロッドをいっぱいに伸ばして川底を探ると数頭目、流心でピタリとラインが止まりました。
根掛かり覚悟でロッドをあわせるとガクんと手応えがあり、続いてゴンゴンと首振りする感触が川底から伝わって来ました。
間違いなく鬼鱒です。魚は厚い流れに乗って下流に走り、大岩の下に潜り込みゴリゴリとリーダーが擦れました。
このままでは切られると思い一か八か岩を乗り越えて下流に移動しました。
長めのロッドにも助けられ幸運にも鬼鱒をネットインすることができました。

▲ストリーマーからニンフへと戦略変更の勝利!

52㎝の鬼鱒。ヒットフライはレッドビーズのチェコニンフラーバ#10。ラインシステムはVARIVASテーパードリーダー スタンダード ST[ナイロン]4X9㌳に同スーパーティペット マスタースペック プロ[フロロカーボン]4Xを使用しました。(了)

▲アウトリガーに好適なスタンダード9ftと重いチェコニンフ#10

※鬼鱒(おにます)とは=鬼怒川と男鹿川が合流する川治温泉地区のC&Rエリアから、毎年相当数のレインボートラウトが鬼怒川本流へと降り野生化します。越年のヒレピンになった50㎝オーバーのレインボートラウトが鬼鱒と呼ばれています。 

▲ヒレピン鬼鱒52㎝はジャンプと疾走を繰り返すファイターだ

おじか・きぬ漁業協働組合ホームページ
釣り料金:渓流魚日釣り券 2,000円 女性1,000円(現場売4,000円)
※3/21~9/19 イワナ・ヤマメ渓流魚 川治温泉C&R区間のニジマスは翌年2月末まで
C&Rエリアはバーブレスフックシングルフックのみ使用可。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。