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フライ 吉田 俊彦

阿寒湖のアメマス

ルアー・フライフィッシングの北の聖地と呼ばれる北海道釧路市の阿寒湖。
黃金アメマスと言われるエゾイワナの陸封型は多くの釣り人の憧れだ

VARIVASフィールドスタッフ 吉田俊彦


私が阿寒湖に特別な思いを抱いたのは、かれこれ30年ほど前に見た一本のビデオテープがきっかけです。
それは「モンカゲロウが羽化する日」というタイトルで、かのテツ西山さんが大きなドライフライで巨大なアメマスを狙うという内容でした。
もしもこのビデオがなかったら道東の仲間たちと出会う事はなかったでしょう。今更ながら西山徹氏に感謝したいと思います。

さて今回私はそんな道東の仲間たちと原野でシマフクロウ保護に関わる魚類調査の仕事があり、その後に妻と阿寒湖に立ち寄りました。
実に15年ぶりに阿寒湖でフライフィッシング。午前9時過ぎに温泉街の西側ワンドに到着しました。
北東の風が吹いていて、見れば無数のワカサギが接岸しています。

▲風と波はチャンス!

近くの桟橋にカラスがやって来ました。突然、私のキャストしたワカサギフライめがけてカラスが急降下。狙いは弱ったワカサギのようです。

▲カラスの狙いは弱ったワカサギだった

カラスに狙われないよう沖合に投げたフライにドボンと水飛沫が上がりました。阿寒湖の黃金アメマスはパワフル。

▲ワカサギを食べている魚はパワフル!

やっと寄って来た美しい魚体につい見とれているとバレてしまいました。

しばらくすると風に乗ったモンカゲロウのダンが流されていきます。モワッとしたライズの手前に妻がキャストしました。
短く5,6回リトリーブするとグンと重いアタリでヒット。すぐさま彼女のロッドは満月に。
ラインをじりじりと引き出す重戦車のようなトルクで簡単には寄ってきません。水面直下に見えてきた魚影は巨大でした。
彼女はネットを手にしたものの、いつの間にか集まった岸辺のギャラリーからは「そんなネットじゃ入らないよ」との声。

▲その小さいネットじゃ無理ですよー(^-^;

一気に緊張が高まります。ようやく近づき巨体をくねらせた瞬間に私のネットでランディング。体高の見事な55㎝のアメマスでした。

▲見事に25年前の自己記録を1センチ更新 黃金アメマス55センチ

タックルシステムは#6。ロッドはVARIVASパワートレイル、リーダーは同スティルウォーター14㌳2Xを使用。

▲VARIVASテーパードリーダー・スティルウォーターFHT14ft2X

ヒットフライは#8のタイガーマラブーストリーマー。このフライはモンカゲロウニンフを意識したもの。

▲モンカゲロウニンフを意識したタイガーストリーマー フックはVARIVAS2430V-WBL#8

周囲の状況変化に合わせて短時間でワカサギからゾンカーそしてモンカゲニンフとフライローテーションを行なったことが幸運を呼び込みました。
その後は定期的にアメマスの回遊があるようで、再び私のサスペンドワカサギにアメマス50㎝がヒット。トルクフルな引きを堪能できました。

▲水面直下で来たアメマス

阿寒湖のトラウトシーズンは11月末までと長く、9月半ばからは再び岸から狙う大物アメマスと巨大ニジマスのチャンスが到来します。
ワカサギフライはミノーならフローティングとサスペンドの両方用意することをお勧めします。

▲サスペンドタイプのミノーは必須

大物は湖岸流に巻き込まれたワカサギを捕食しているため、長めのリーダーと水面直下を意識するとよいでしょう。

▲長めのリーダーが攻略のカギ

フィッシュランド阿寒

所在地 〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-5-10
電話 0154-67-2750
ホームページ あいすランド阿寒・フィッシングランド阿寒
遊漁料金 一日券1,500円
期間 5月1日より11月30日まで

※バーブレス・シングルフック推奨

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廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。