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フライ 吉田 俊彦

今年も尺物が出ました。実践フライフィッシングキャンプ

6月10日・11日の一泊二日でおじか・きぬ漁業協同組合(石山成典組合長)主催、
VARIVAS後援による「吉田俊彦・実践バーブレスフライキャンプ」が栃木県日光市の男鹿川で実施されました。

▲VARIVASテーパードリーダーFHTと参加者

さて、今回のキャンプのテーマの一つが実践的なフライキャスティングの習得です。
ご存じのように、男鹿川の流れる日光市三依には日本初の「テンカラ専用C&R区」がありテンカラ釣りを楽しむ方も少なくありません。
皆さんはテンカラとフライを両立することは可能だと思いますか?その答えは、もちろんイエスです。
ただし、その道具の違いからくるキャスティングメカニズムの違いをきちんと理解する必要があります。
そのような理由で、今回のデモは同寸のテンカラ竿とフライロッドを実際に使用して受講者にその違いが分かるように解説しました。
これが分かると両方の釣りをアップグレードすることが可能です。
この実釣テクニックで重視したのがロールピックアップの習得。時計と反対方向に竿先を回しながらラインをピックアップすることで、フライの水離れをよくして狭い場所でも容易に打ち返すことが可能になります

▲実習の様子

参加者のみなさんにはVARIVASテーパードリーダープロドライFTHを使用していただきました。
ロールピックアップ&シュートそしてメンディングという一連の動作を徹底練習しました。
FHTリーダーの特徴として驚異的なターン性能を活かし、角度変換への追随性が抜群に良いことが挙げられます。
背後に障害物があるポイントではバックキャストとフォワードキャストの角度を60度近く方向転換した場合でも、皆さん狙ったポイントにフライを届けることができるようになりました。
 
このようにハイレベルな今回の講習会の実釣で最初に結果を出したのは、竹嶋さんでした。なんと土曜日のお昼前に見事な32㎝の尺上ヤマメを釣り上げました。

▲見事に尺ヤマメを釣り上げた竹嶋さん

竹嶋さんの素晴らしいところは、そのフライの素材が自分で獲った鹿毛で作られていること。彼は地域おこし協力隊として三依に在住。狩猟免許を所有し、三依地域から獣害を減らすべく活動しているのです。

▲尺ヤマメがヒット

そして午後2時を回ったころ、埼玉県から参加の村野さんが美しいイワナをヒット

▲天然イワナを釣り上げた村野さん

漁協で放流しているイワナではなく天然物だそうです。村野さんは昨年の講習会で釣った大ヤマメに感動。それからすっかりフライフィッシングと男鹿川のファンになってしまったそうです。

▲村野さんのイワナはニンフにヒット!

翌11日は朝から雨天となり、宿泊したロッジ古代村さんのリビングでフライラインとリーダーの接続法や、複数のフライの結び方を学びました。
10時半からお昼までの間、佐野市から参加された岡本さんとウェットフライでダウンクロスに釣り下る釣法を実習しました。
残念ながらヒットはありませんでしたが、渡良瀬川や大谷川などの瀬から大物を引き出せるテクニックです。
好きこそものの上手なれといいますが、渓流でトラブルなくフライフィッシングを楽しむためには、川に通った回数が何よりも大切なのだと思います。
最初は面倒なトラブルの多いフライフィッシングだからこそ、努力が実って最初の一尾を釣った時は比べものにならないくらいの感動を得られますよ。
不断の努力を惜しまない皆さまのために、これからもお役に立てれば光栄です。


(写真と文=吉田俊彦)

▲村野裕子さんが釣った尺イワナは古代村の塩生和敏さんがお刺身にしてくれました。この美味しさは食べなければわかりません。感動しました!
▲深夜のタイイング。三依の鹿毛フライにチャレンジする佐野市から参加の岡本さん。ただ今2時。
そろそろ寝ましょうか、、、
▲日曜日は朝から生憎の雨でした。ロッジ古代村さんでラインシステムやノットを学びました。
特にフライラインとリーダーの接続は重要ですね。

最後になりましたが、ご参加いただきました皆様、関係者の皆様にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
前日から会場となる漁場準備をしてくださったおじか・きぬ漁業協同組合三依支部の皆様。
とりわけ矢部礼司支部長、ロッジ古代村の塩生和敏さんには大変お世話になりました。
私も日光市、とりわけ三依が大好きです。また皆様と男鹿川でお会いできますことを楽しみにしています。
ありがとうございました。

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