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フライ 吉田 俊彦

2020 VARIVAS×かたしな高原「秋のフライフィッシングキャンプ」

報告・吉田俊彦 写真・吉田知来

「かたしな高原」とVARIVASのコラボレーションで開催される「ファミリーフライフィッシングキャンプ」は今年でめでたく7年目を迎えました。
年2回ペースで開催されてきた一泊二日のフライキャンプですが、コロナ禍の影響で初夏のキャンプはキャンセルになってしまいました。
しかしGo Toトラベルも始まり秋のキャンプは無事開催することができました。
ご参加頂きました皆様、そしてご協力頂きましたかたしな高原の皆様に深く感謝申し上げます。

さて、先日、群馬県片品村のかたしな高原スキー場で開催された秋のキャンプの様子をレポートします。
宿泊会場の「かたしな高原」は尾瀬国立公園の玄関口で冬はスキーのメッカです。
https://katashinakogen.co.jp/
また、二日目の実釣は沼田インターから10分とアクセス良好な「おくとねフィッシングパーク」です。
http://www7.wind.ne.jp/okutone/index_o.htm
ウェブサイトも併せてご覧ください。

・はじめに自然観察
まずは尾瀬・かたしな周辺の山林にはどんな木が生えていて、どんな虫が今飛んでいるのか場内の小渓流を散策しながら自然観察します。
実はこの沢にはイワナが棲んでいます。この日は上流に釣り人がいてイワナたちは隠れてしまったようで姿が見えませんでした。
でも、石を裏返すとちょろちょろ動くカゲロウの幼虫がいました。きっと魚の餌になっているのでしょう。


・フライタイイング
その後フライタイイングではフック各部の名称を覚えてからファンデーション(下巻き)へと進みます。使用フックは安全なバーブレスです。
2120WB WAVE BARBLESS 1X Fine~2X Fine Barblessの#10~12を使用。実釣に備えて見た目より耐久性のあるフライを作るように指導しています。

みなさん初めてのタイイングに熱中しています。




家族で力を合わせ1時間で一人につき5本前後のフライが完成しました。
さっき川にいた虫みたいな、会心の1本ができましたね。明日の実釣が本当に楽しみです。

・広い芝生のゲレンデでキャスティング練習
ちょっとしたコツが解るとフライキャスティングはどんどん楽しくなります。まず理解してもらうようにしているのが「ループ」を作ること。

【ステップその1】

まず私のデモンストレーションを良く見て、どうやると「ループ」が発生するのかを理解してもらうようにしています。
写真左側のオレンジ色のフライラインループが見えますか?
美しい「ループ」を作るためにはロッドを振り切らないでしっかりと止めることが必要になります。

【ステップその2】

バックキャストはロッドを耳の横で止める感覚です。そして、後ろにキャストしたラインを必ず目で追うように指導しています。
後方を見る習慣が身に付けば実釣での安全につながりますね。

【ステップその3】
キャスティング練習は、スキー場の広い芝生で行います。

ロッドは「真っ直ぐに動かす」こと、と「ティップを返す」こと、だけに専念します。
写真を良く見てください。皆さん前後にループができるようになってきました。
使用タックルは#5の9フィート。長めのロッドを使用するのは理由があります。
秘密の上達メソッドで力の弱い子供さんや女性の方でも短時間で楽しく「ループ」が作れるようになるのがこのキャンプの特徴です。

・管理釣り場で実践
いよいよ二日目は管理釣り場で実釣。今年も魚影の濃さ抜群で人気の管理釣り場「おくとねフィッシングパーク」での実釣となりました。
かたしな高原から車で約30分です。               

今回は例年よりも魚の追いが悪く、難しい実釣でした。そんな中少ないチャンスでしたが、40cmオーバーの良型ニジマスもヒットしました。




楽しく釣りをするために、釣り場のルールやマナーを確認することが大切です。バーブレスフック使用はこの釣り場のルールのひとつです。
特にお魚をリリースする場合には、お魚が地面で傷つかないようにラバーネットを使用し、キープする時以上に魚を傷つけないように注意が必要です。
使用フライは自作のもの、ティペットは4~5Xでトラウトは十分にアタックしてきてくれます。「おくとねフィッシングパーク」はみなさんにおすすめの管理釣り場です。
時間内に釣れてよかったです。これを機会に釣りを始められると良いですね。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
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