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渓流 山本 秀

初夏の利根川尺上山女魚(利根漁協)

6月中旬頃から連日の利根川上流域での集中豪雨で利根川の水は濁りなかなか釣りにならず、7月に入り、やっとまともにホーム利根川で釣りをすることができた。実は先週も丸1日利根川で竿を振ったのですが、掛かったのは30cmの虹鱒オンリー…。利根川はダム管理の河川のため、40〜50cmの水位変動でまったくアタリ無しってこともあり、この時期は毎日水位計と睨めっこ。台風一過で土曜日に水位が落ち始め、当日の日曜日は良い水量となったので、深瀬のポイントで竿を振ることにした。

河川敷の川柳の樹液にはカナブンとクワガタが集まり、夏を感じさせてくれる。利根川に慣れてない方には水量がやや多めなのか、他に釣り人が居ないので、瀬頭から下流に釣り下り始めると、掌サイズの山女魚が入れ喰いで掛かり、このポイントでは今年一番の活性の良さ。「これは釣れるかな!?」と大型山女魚に思いを馳せる。数匹の掌サイズをクリアーし、水深3mの深場を丹念に探ると底石のキワを餌が流れた時に力強いアタリがきた。26cmの綺麗な山女魚が顔を出し、ますます期待が高まる。

下流に下る間に本日の魚の付き場を探り込み、対岸の女波に仕掛けを投入。ゆっくりと男波に餌を滑り込ませ、立ち位置よりやや下流のエグレに底波でしっかりと餌を流し込むと、駆け上がり寸前で目印が揺れたと同時に、山女魚特有のアタリが明確に手に伝ってきた。すかさずアワセを入れると、縦横無尽に押しの強い流れを疾走する。一度、竿のパワーで魚を止めて自分を有利にし、竿サバキで徐々に手前に寄せ、タモに掬い入れた。久々の利根川の山女魚の力強さを満喫。35cmの体高ある利根漁協の山女魚を手にした。同じ場所で29cm泣き尺山女魚も捕り、利根の流れに感謝。本日の釣行を終了した。

テストラインを使用したが、素晴らしい感度・強度で、押しの強い流れで大オモリを使わなくてはならない場合でも、明確にアタリをとることができた。

[タックル]
竿:  本流竿9m
道糸: VARIVAS テストライン 1・2号
ハリス:VARIVAS テストライン 1号
(道糸とハリスは、流れの押しを考慮し、餌の自由浮遊を妨げないようにスイベルを使用。クリンチノットで束結。)
目印: VARIVAS みえる目印 グリーン×2、オレンジ×2
オモリ:割りビシ 特大
ハリ: GRAN サクラマス・サツキマス 4号
餌:  キジ2匹掛け

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。