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磯・堤防 スタッフ 杉浦

五島列島・福江島、沖磯の石鯛 初体験! 強烈なパワー!

先月、福岡県久留米市に在るモーリス九州営業所へ転勤と同時に『石鯛製品担当』となり、磯釣り未経験者の僕は『磯の王者!石鯛が釣れるのか!?』と、釣行の機会をとても楽しみにしていました。

それが、これほど早くやってくるとは!

工場より石鯛遠投ラインの製品サンプルが届き、営業所の近くに住まわれている柳テスターが来社され『製品テストを兼ねて、研修釣行へ行くぞ!』と、五島列島・福江島への釣行が突如決まったのです。

長崎港まで車で移動し、福江島へはフェリーで行きます。(福江島には空港もあり、飛行機の利用も可能です。)そして、福江島から渡船に乗り、釣り場である黄島(おうしま)の近くの沖磯に渡りました。

コバルトブルーとエメラルドグリーンの南国を思わせる美しい海。いよいよ初めての石鯛釣りです。

磯に乗るとすぐにタックルの準備。

『せっかくの五島列島』

石鯛だけでなくヒラスズキやアオリイカも釣りたい!と欲張りな僕は、先にこれらのタックルを用意することに。手早くシーバスロッドを継いで、ガイドにラインを通していると…

『お~い!タモを用意してっ!』

柳テスターの大きな声が聞こえました。振り返ると柳テスターの石鯛竿が大きく曲がっています!

『え??もう掛かったの?石鯛?』

と僕は半信半疑な気持ちでタモを用意。すると海面を割った魚は紛れもなく石鯛です! 柳テスターの指示に従って海面にタモを入れ、魚が入ったら一気にすくい上げます。

『重い!なかなかの大物じゃないですか‼』

柳テスター、開始早々に良型の石鯛を釣上げました。

初めて見る石鯛。まさに『磯の王者!』。 風格があり、縞模様が綺麗な魚体です。

道糸は、バーマックス石鯛 遠投 VA-Gの18号、ハリは底王 石鯛鈎 16号を使用。ゼロに迫る摩擦係数で驚異の貫通性を持ち、さらに錆びにくい新技術のフッ素コートバリ『底王 石鯛鈎』がしっかりと上顎に掛かっていました。

写真撮影が終わるとすぐに釣り再開の準備。『今のファイトでラインは激しく根ズレしているから、糸を触りながら出して、根ズレでガサガサになったところを確認したら、そこから2〜3m上で糸を切って仕掛けを結ぶんだよ』と注意点を教えていただきました。

早々に石鯛が上がったので、僕も急いで石鯛釣りのタックルを準備します。初めて使うワイヤー仕掛けに道糸を結び、ワイヤーにセットされたハリにエサを付けます。『ハリスがワイヤーって…これで食うのか?』と、少し戸惑いも。

そして、餌はカニ。キッチンバサミでカニのハサミを切り落とす『ハサミVSハサミ』。船長が片方のツメを切り落としてくれているので、安心してカニを掴めます。ハサミ、脚を切り落としたら、次は胴体を真っ二つに切り開きます。

石鯛にガシガシかじられるので、なるべく長くエサが残りヒットに繋がるよう、硬い箇所にハリを通し、自分なりに工夫します。

海中深く、岩の影に潜む石鯛の目の前にエサが流れ届くよう、潮の流れの方向、速さを計算してキャスト。

『リールのカウンターが15になるまで糸を送り込んで、エサをポイントになじませて』と、柳テスターからアドバイスをいただき、潮の流れに乗せて糸を出し、狙い定めた水深へエサを落としていきます。

『いい感じでエサが(ポイントに)入るとオモリが岩にへばりつき、エサが自然に漂って魚が食べにくるんだ』と柳テスター。石鯛釣りでも『ナチュラルドリフト』が重要なのですね。柳テスターの言う通りにキャストし、エサが『いい感じ』で入ると、本当にすぐにアタリが出ます。

ググッ!ググッ! 穂先が引っ張られ、石鯛がカニをかじっている感触が手元に伝わります。

『おおっ!これが石鯛のアタリか!力強さが伝わってきますね!』

アタリの感触だけで興奮します!

『まだアワセたらダメ。次にアタリがあったら少し糸を送り込んで』

言われる通り、ググッ!ときたら穂先を下げて糸を送り込みます。さらにグイグイ穂先が引っ張られますが『あともう少し! 我慢して待て! 一気に穂先が入るぞ!』と柳テスターから『待て』の指示。

すると…、グンッ!と力強いアタリと同時に穂先が海面に突っ込みました!

『よし!アワセい!』と柳テスターの声とともに、一気に石鯛竿を持ち上げてハリ掛かりさせます。竿が大きく曲がり、石鯛の重みと力強さが手元に伝わります!

『こ、これが石鯛のパワーか! すごい!』

グングンっ!と海中深く突っ込まれ、なかなか上がってきません。そして、ピタっと止まりラインが巻けなくなりました。

『根に入ったな! 糸をゆるめて』

石鯛は根に潜り込み、じっと耐えているようです。ラインをゆるめてしばらくすると… グン!グン!と竿が動き始めました。

『根から出たぞ! ゆっくり巻いて!』

様々な釣りを経験していますが、やはり初めての石鯛で気が焦り、ついつい早巻きになってしまいます。そして、ついに石鯛が海面を割りました!

『やったー!』

柳テスターがタモ入れしてくださり、初めての石鯛を釣上げることができました! 顔は黒く、頑丈な口。体の真ん中あたりから尾にかけて縞模様。

底王 石鯛鈎』がしっかり掛かっています。

『これが石鯛…本当に力強い引きですね!』

『そうだろう。だからたまらんのよ!』と柳テスターがニヤリと笑いひと言。

『わかります!』

石鯛釣りに魅了される石鯛師の気持ちが伝わってきました。

中学生のころ『釣りキチ三平』で石鯛釣りを知り『遠い雲の上の存在』的な石鯛を、初めての釣行で手にできるなんて、本当に嬉しい限りです。

今回の釣り場、五島列島の中で一番南に位置する福江島は、外海に面しているため他の島より石鯛が多く入りやすく、魚影が濃いそうです。また、石鯛釣りの他にルアーでヒラスズキやエギングでアオリイカも楽しめる五島列島。石鯛釣りをしながら、時々竿を置き竿にして、ミノーやメタルジグ、エギを投げる釣り人を見かけました。石鯛釣りと合わせてルアーフィッシングも楽しめますよ!

『磯の王者 石鯛』の強烈なパワーを是非、味わってみてください!

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。