menu
磯・堤防 前原 弘和

越前町左右で秋磯シーズン開幕を体感~!

10月9日、越前町左右の磯へ7日に続き釣りに出かけました。若いころは(といっても40歳代)、一番船に乗るためにほとんど寝ずに行ったものですが、最近は安全第一をモットーに、十分睡眠をとって楽しく釣りをすることにしています。夏が終わったばかりの若狭湾。この時期はグレの30cmオーバーが目標。左右漁港の「あたらしや渡船」で12時の見回り船に飛び乗り、「長崎の磯」に渡礁しました。

沖向きの少々足場の悪い場所に釣り座を構えますが、足元から深く潮通しが良いA級ポイントなのですから、竿を出さないわけにはいきません! さっそく仕掛けを作り、海の状況を確認してみます。足元にコマセを撒くと、この時期の若狭湾名物「オセン・グレ・サンバソウらの小型」が我先にとコマセに群がります。こうなれば釣り方も「若狭名物遠投釣法」を駆使するしかありません…がしかし、今日はちょっと違うようです。竿2本先に撒いたコマセにまったく反応しません。「これはもしや!?」と思い、道糸1.5号・ハリス1.2号・ハリ6号・ウキG2・タナ3ヒロの仕掛けで投入点を竿1本半先とし、ウキ周辺にコマセを2~3杯撒いてアタリを待ちます。1投目でウキが斜めにスパーッと入ると、すぐに道糸がリールのスプールからバリバリと出ていきます。とっさにベールを起こして竿を立てると、まあまあの引き。スーッと足元まで寄ってくると、そこから右往左往しながら抵抗を見せます。やはり上がってきたのは、青子(ハマチの子供)です。

「これなら絶対良型がいるはず!」仕掛けを打ち返し反応を待つと、ズルズルっとウキが沈んでから止まり再びスルスルスルーと海中へ。竿の穂先がツンと引っ張られたところでアワセます。ギューンと竿を絞り込まれますが、徐々に竿を立て良型を確信しながら浮かせに入ります。足元まできたところで、魚を暴れさせないようにゆっくり浮かせます。キャッチしたのは30cm弱のグレ。いい所にハリ掛かりしています。

幸先よく良型をゲットし畳みかけたいところ。25~27cmがほぼ1投1匹で反応してくれるのですが、今回の目標はあくまで30cmUP! 潮・風に合わせ投入点や仕掛けの流し方を工夫し、サイズアップを図ります。

左(南)から吹いていたやや強い風が弱まったことで、右方向から釣り座正面の竿2本半先に仕掛けを投入。いい感じに仕掛けが流れます。ウキが一瞬ジワッと押し込まれてからスパッと消し込みます。同時に道糸が走り、待ってましたとばかりにアワセをバシッと入れます。「きましたきました~!」 30cmクラスの重量感! たまりません! タモでランディング! 32cmのグレ! これだから磯釣りはやめられません!

その後28cm以上5枚と、30cmUP3枚をキャッチすることができ、大満足で磯を後にしました。


バーマックス磯 フロートタイプについて
最近私がよく使用しているのがこの道糸。若狭において、フロートタイプは風や上潮の影響を受けやすく、敬遠する方もおられ、最近はトリビュート磯 サスペンドタイプのようなをラインを好む方が多いようです。このバーマックス磯 フロートタイプは完全フロートタイプで水面直下を漂います。当日も風が強く道糸が流されそうになる場面もありましたが、穂先を海面に浸けて糸フケを取ることで、その影響を最小限に抑えられます。また利点として、魚が掛かると水切れと糸さばきが良いという特性が活き、魚がエサをくわえた瞬間の抵抗が軽減されて違和感を与えないため、軽快に道糸を引っ張っていきます。よって、抜群のハリ掛かりを体感することができます。

ハードトップ TiNICKS(ティーアイニックス)について
ハリ結び(外掛け本結び)において、最後に本線を引っ張り締め上げるときに、抵抗があると摩擦熱で強度が著しく低下します。そのことに気付かず魚を掛けると、チモト切れということがよくあります。ハリスが強くても結びの強度が低下しては何もなりません。私はこのハリスで何回もハリスを結びましたが、少々抵抗がある状態で締め上げても、表面の滑りがバツグンに良く摩擦力が低いため熱が発生しないので、ほんど失敗せず(強度低下せず)結ぶことができました。驚愕の結果です! 素晴らしい! 発売が待ち遠しいです!

[タックルデータ]
竿:  1.25号
リール:2500番
道糸: バーマックス磯 フロートタイプ 1.5号
ハリス:ハードトップ磯 プレミアムハリス 1.2号
    ハードトップ TiNICKS(ティーアイニックス) 1.5号
ウキ: G2
オモリ:スーパーエコオモリ G5~G1
ハリ: ジークグレ 競技フカセ 6号
    ジークグレ のませ 6号

[問い合わせ]
渡船:あたらしや渡船(越前町左右) Tel. 0778-37-0261
エサ:若潮屋釣具店 Tel. 0770-22-3680

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。