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磯・堤防 前原 弘和

冠島 釣行記

9月30日、6月に解禁した冠島の磯釣りは9月いっぱいで渡船は終了となるため、この日はちょうどラストチャンス。私と会友3人で釣行した。6時前に浜垣渡船で出船し、冠島の沓島を目指す。

6時半に沓島に到着したが、残念なことに北よりの風の影響で渡礁できる磯は限られ、私と同行の山崎朋邦さんは3番に渡礁した。

仕掛けをセットしていると、足元にコマセを撒いて様子を見ていた山崎さんから「すごいエサトリだよー!」の声。見るとスズメダイ・グレ・サンバソウの小型が群がっている。良型マダイが掛かることも視野に入れ、道糸とハリスは1.75号、ウキBの完全フカセにタナを3ヒロ強でセット。

まず足元にコマセを10杯ほど散らばせて撒く。本命ポイントとして竿1本半先にコマセを2杯撒き、エサトリが沖にでないことを確認。もう一度足元にコマセを5杯ほど撒いて、本命ポイントに2杯コマセを撒く。エサトリの動きが変わらないこと確認し、仕掛けを本命ポイントへ投入。


仕掛けが馴染みゆっくり手前に流れたところでウキが「ズボン!」と勢いよく沈む。少しフケていた道糸が走る。とっさにアワセを入れると力強く底へ逃げ込む。竿で溜め、それ以上の潜行を許さない。反発力で浮いてきたところに竿を立て、リールで糸を巻き取る。それを繰り返して徐々に浮かせ、海面に現れたのは念願のグレだ。慎重にタモに収めホッと一息。1投目にきた本命に驚きを隠せないが、38cmの立派なグレをキャッチできた。

まだ活かしバッカンに海水を入れてなかったが、このチャンスを逃すまいと水くみバッカンに魚と酸素ポンプのストーンを入れ、すかさず2投目を投入。同じようにウキが反応すると同時に道糸が勢いよく出ていく。リールのベールを下ろし竿を立てようとするが、強烈な引きで竿が立たない。リールを逆転させ竿を立てたが、仕掛けが根に擦れている感触が伝わる。「あっ!ヤバい!」と思った瞬間フッと軽くなった。ハリスの真ん中で切られてしまった。グレの大型だったかもしれないだけにショックが大きい。素早く対応できなかったことに対する後悔の念に押しつぶされそうになりながら3投目を投じる。これも仕掛けが馴染んですぐにウキが「パッ」と消える。「またきたぞ!?」、連続のアタリに驚きながらアワセを入れると、今度はやや引きが弱く余裕でランディング。32cmのイサキが顔を見せた。その後は15~30cmまでのイサキとサンバソウの猛攻が続く。

他の3人は、30cm弱のグレ、イサキ・サンバソウが竿を曲げそれなりに楽しんでいるようだ。この日は手前に流れる潮がメインで、時折弱く左右に流れるものの、流れが弱く本来の潮には程遠い。時が経つのは本当に早い。あっという間に納竿の4時が迫っている。ラスト1投に願いを込めてアタリを待つ。BオモリにシズG6を足し、馴染んでから少しづつ沈んで行く調整にしていたウキが見えなくなり、穂先でアタリを待つ。するとひったくるようなアタリ。今度は素早く竿を立て、魚に主導権を渡さない。引き抜いてキャッチしたのは32cmの尾長グレ。最後にプレゼントをもらい今年ラストの冠島を後にした。



[タックルデータ]
竿:  1.25号 5.3m
道糸: バーマックス磯 フロートタイプ 1.75号
ハリス:ハードトップ磯 プレミアムハリス 1.7号
オモリ:スーパーエコオモリ G2~B
ハリ: ジークグレ 競技フカセ 6号
エサ: コマセ…オキアミ 6kg
    集魚剤…3袋添加
    サシエサ…オキアミ(生)

[問い合わせ]
渡船:浜垣渡船(舞鶴市 渡船料:磯5500円)Tel. 0773-68-0044
エサ:でんぶく釣具店 Tel. 0770-72-3390

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。