menu
船 南村 健治

湾タチ・・・・小さなアタリに悩まされて!?

今シーズンの大阪湾のタチウオ「湾タチ」は何故か70センチ前後の小型が多い。そして12月に入った途端にそれまで釣れていた兵庫・須磨沖から淡路島・洲本沖へ南下し始めた。昨シーズンより半月くらい早い。その群れを追って12月6日、須磨の純栄丸で洲本沖へ。
航程1時間20分。港を離れたのが6時過ぎ。すっかり夜が明けきって、周囲は大船団。相変わらず湾タチの人気は凄まじい。やがて船が旋回して潮に乗る。北風が少し強く、船がよく揺れるが、まあ、やれないことはない。50号オモリのタチウオテンヤにイワシを括りつけて。水深が70m。船長が「底から20mくらいのタナを探って~~」と合図。

ラインは「アバニ ジギング10×10 マックスパワー」。いつもは2号だけれど、洲本沖では水深90mを狙うこともあるので、この日は1.5号。糸フケを少なくしてタチウオの小さなアタリをキャッチ。
1匹目を掛けたのは二流し目。底から10mくらいで小さなアタリ。即アワセで、しかし、たいした引きでもなくて、やはり70センチくらい。今シーズンはこのサイズに泣かされて、まだ120センチ超えのドラゴンを釣っていない。
そして、同じく底から10mくらいで、ドンッと喰い上げ。即アワセ、、、、、、外れ、、、、、、1mほどフォール、、、、、、再びドンッ、、、、、、ガツンとアワセて、、、、、、、、リーリング。けっこう強い引き。ゴンゴンと竿先を持ち込んで、、、、、、、、水面で横走り、、、、、、、取り込んだのは122センチ。シーズンが始まっておよそ4ヶ月。ようやくドラゴンをゲット。

以後は70センチからメーター止まりのを順調に釣りあげて、そろそろ帰港の時間。水深が80mと変わって、シャクリを入れながら底から15m。コツコツっと小さなアタリ。ああ、また小さいのがイワシを小突いてる、、、、、、何度アワセても掛からない。なおも、連続してコツコツが続き、ゴンとアワセるとゴゴゴ、ゴンッと竿先が手元から曲がった。
瞬時の引っ張り合い。竿が起きない。締めたドラグが滑りリールが巻けない。緊張がフッと緩んでタチウオの強烈な喰い上げ。フルスピードで電動オン。喰い上げに追いついて、竿先に負荷が掛かった途端、タチウオの激しい突っ込み。ドラグを少し緩めて、あと30m、25m、、、、、、、ここで再びタチウオの突っ込みにリールが巻けなくなって、竿の弾力で耐えて、ゴンゴンとした強い引き。なおも後15m、10m、5m、、、、、リーダーを掴んで思い切り船内に放りこんだ途端まわりからどよめきの声。目測で130センチ超えのドラゴン。


小さなアタリを懸命にアワセて、ヒラヒラサイズに悩まされて、それでも諦めずに誘いまくって、帰りの船上、ときどきクーラーの蓋を開けて、チョンチョンとつついたりしながら嬉しさを噛みしめて、帰港後の船長検寸で131センチ。ちょっと縮んだな、と笑いあいながらも念願の130センチ超え。してやったりでありました。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。