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船 宇田川 亘

観音崎の大型タチウオ

浅場で釣れていた東京湾のタチウオが、観音崎の深場に落ちて1mを超える大型が釣れています。厳つい顔の割に神経質で、突然入れ食いになったと思ったら、エサをかじるだけの食い方と釣り人泣かせな魚です。そんなタチウオを狙って9月14日に、釣友の小笠原氏と富津港の浜新丸へ釣行したレポートです。

当日は11名の釣り人が乗り込み5時半に港を離れました。航程は約20分の観音崎沖60~80m。船長は反応を見つけると直ぐに投入合図を送ってきました。この日は大雨の影響で真水が湾内に流れ込み、潮が速いのでオモリは80号を使用しました。今回の道具立ては専用竿に小型電動リール。道糸は従来のPEより30%の低伸度化を実現し、感度が大幅に向上したVARIVAS スーパーコンダクター船 LS4の1.5号200mを使用。ライト用天秤にハリスは信頼のVARIVAS 船ハリス8号。

ワームフックにエサのコノシロを真っ直ぐに装餌し準備OK。

最初のポイントは水深70m前後、船長の指示は「底から30mまで」。オモリ着底後、4m巻き上げてから30~50cm刻みで誘い上げていきます。すると第一投から50mで「ゴツ」とアタリ。そのままのペースで誘い上げると3mほど誘ったところでハリ掛かりを伝えるアタリ。竿を大きく立てるとハリ掛かりを伝える引き込みが。手巻きで暫く強い引きを凌いでから電動リールで巻き上げます。巻き上げ途中で何度も強い引きがきます。この引きがたまらないのですよね!天秤を手にして取り込みに入ると、何と魚の顔を見ずにハリが外れてしまいました。釣り始めから痛恨のバラシです。
気を取り直して再投入すると同じタナでアタリがあり、90cmを超える良型をゲット。隣の小笠原氏も良型をキャッチし早々に型が見られてニッコリ。


その後もアタリは少ないものの釣れれば良型が上がります。

右舷では本日最大の127.5cmのドラゴン級が上がり、船中でも良型混じり釣れたのですが1時間ほど経過するとアタリが少なくなり、僚船は数の釣れている下浦沖へ移動したようです。

現在数は少ないが大型が釣れる観音崎沖と、中・小型中心の下浦沖の二ヶ所メインがポイントです。11時頃に80mのポイントでは船中で誰かが魚を掛ける好食いとなりましたが、タナが水面から40mと中層でした。ところが私はタナボケになり、50m前後を狙っていたので蚊帳の外。やっと気が付いた時には食いが止まってしまい2本を追加して、納竿時間を迎えました。船中の釣果は70~127.5cmが4~14本。私にはメートル級は釣れませんでしたが95cmを頭に12本、同行の小笠原氏も10本と良型揃いで納得の釣果となりました。

また誘い方ですが、小笠原氏は電動リールで低速で巻き上げながら竿を小さくシャクリを繰り返していました。オモリが重く体力のない人には良い省エネ釣法だと思います。コツは「アタリがあっても同じスピードで誘う」ことのようです。

東京湾のタチウオはこれから水温の低下に合わせ、群れが固まり良型も多く釣れます。新年まで釣行可能ですが、幽霊と言われるほど突然消えてしまう魚です。釣れている今がチャンスですよ。

[当日のタックル]
竿  :ダイワ アナリスター タチウオ ML-195
リール:シマノ フォースマスター 400MD
道糸 :VARIVAS スーパーコンダクター船 LS4 1.5号 200m
ハリス:VARIVAS 船ハリス 8号 2m
ハリ :ワームフック 2/0
天秤 :船テンビンK型遊動 35cm
オモリ:80号

[船 宿]
内房 富津港 浜新丸
Tel. 0439-87-4967

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。