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船 宇田川 亘

大型ヤリイカ登場

 冬の人気の釣りものにヤリイカがありますが、例年3月頃から産卵のメスを追って大型のオスのヤリイカが回遊してきます。今年は例年より早く2月下旬に飯岡~鹿島地区で釣れ出し、50cmを超える大型のヤリイカ混じりで一束を超える釣果が出ていました。3月初めに釣行予定を立てたのですが数十年振りの大雪で釣行がズレ込み、3月24日に千葉県の飯岡港清勝丸へ出かけてみました。
 3月はシケも多く出船日は少ないようですが、釣行前々日のトップは70杯超えしかし前日の釣果は30杯弱と右肩下がりなのが気になります。ヤリイカは産卵のために何度か大きな群れが回遊してきます。運良く産卵前の回遊に遭遇すると大釣りとなりますが、産卵が終わってしまうと寿命が1年のヤリイカは身が薄くなり、エサも追わなくなり最後は竹の節のような筋が胴にでき数も釣れなくなります。
 集合は早朝4時、平日にも関わらず14名が乗船。私は右舷ミヨシ2番、ミヨシにはベテランの庄山氏が座り道具の準備をします。
 私は外房のヤリイカ釣りにはやや胴調子の竿を使います。それは大型が多いことと比較的ウネリが大きいので、先調子のヤリイカ竿ではバラシが多くなるからです。
 中型の電動リールに道糸は10×10船 4号400m。幹糸とハリスは5号と4号。最近ではイカヅノの間隔は120cm以上がようようです。更に下から2・3番目に赤白のウキスッテを付けるのもポイントです。なにしろ当日の7割はこのスッテに乗ってきましたから。

 定刻に熱田清大船長の操船で出船。飯岡港からはポイントまでは約1時間。前日良型が上がったポイントだそうです。船長の合図で150号のオモリを投入水深は130m。好調な時にはオモリが着底後即乗りがありますが、この日は潮の流れが無く道糸が真っ直ぐになったまま。底から10m上まで何回か誘いますがイカの気配は全く無し。船中で乗りが無いので船長は15分程ポイントを移動。小型だが前日まで数の出たポイントですが、やはり潮の流れが無くイカからのシグナルは全く無し。僚船から最初のポイントで乗り出したとの無線で急遽Uターン。
 再開後はポツポツながら大型が釣れミヨシの庄山氏が50cm級、直ぐに私にも大型の乗りが到来。追い乗りを狙ってゆっくりリールを巻きますが、最初の1杯なので早々に巻き上げを開始。水面に顔を出した大型のヤリイカは赤白のウキスッテに乗ってきました。その後も前記のウキスッテ(Y社の廃盤ヤリイカ7)ばかりの単発が多く、時々2・3杯乗ってきますが潮が流れないためイカの活性が悪く、竿先に「チョン・チョン」と中りが来ますが触るだけが多く、掛かっても巻き上げ途中で外れたり、水面で外れたりが度々。ヤリイカが大きいだけに悔しいですよ。左舷側では5点掛けもあったようですが、一日中潮の流れは無く納竿時間を迎えました。船中では28~50cmのヤリイカがスルメイカ混じりで5~29杯。私は小型のメス2杯に大型のオス16杯、数では不満でしたが大型の引きを堪能しました。
 外房のヤリイカは5月頃まで回遊が続きます。さあリベンジは・・・。







[当日のタックル]
竿  :シマノ ショートゲーム 120-180
リール:シマノ プレイズ300
道糸 :VARIVAS 10×10船 4号 400m
幹糸 :VARIVAS 船ハリス 5号 1.2m間隔
ハリス:VARIVAS 船ハリス 3号 15cm
ツノ :11cm キラキラ・タマゴ・ピッカピッカ・ヤリイカ7等、7本仕掛け
オモリ:150号

[船 宿]
九十九里 飯岡港 清勝丸
TEL. 0479-67-3866

 

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廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。