menu
船 南村 健治

若狭湾冠島周辺のアコウ・・・イワシノマセで苦行

4月中旬から始まった経ヶ岬沖や若狭湾冠島周辺のアコウ釣り。出船地はおもに宮津の里波見港や養老漁港。ここの遊漁船は沖の定置網に入ったカタクチイワシを当日の朝に釣りのエサ用に仕入れてくれる。ただ、初期はイワシのサイズが小さく、5月に入って8~9cmぐらいに成長しイワシノマセが安定して出来るようになる。

5月9日、午前5時30分。この日は養老港の裕凪丸でアコウ狙い。

あいにくの雨模様で、沖はかなりの高波が予想される。一緒に行った山本さんと心配そうに曇り空と沖を睨んでいると「はい、沖は荒れてますよ、そうとうに高波ですよ」ニュー裕凪丸の栄治船長が笑顔で言う。「ま、エサは充分ですから頑張りましょ~~♫♫」ってコトでイワシを仕入れてきたオーシャンブルー裕凪丸に乗り込む。操船は兄の太一船長。相客さんは2名。こちらの2名と合わせて4名。2名ずつ両舷に別れて、山本さんは右舷トモ。隣り合わせて自分は胴の間へ。仕掛けは胴突き2本バリ。ハリスは幹、枝とも「ハードトップ 船ハリス」の5号。枝の長さは40cm。ハリ間は1m。捨て糸は3号を1m。ハリは丸セイゴの16号。オモリ60号。ラインは「アバニ ジギング パワーブレイドPE x8」の3号。

6時に港を離れて、ポイントの冠島へ。「うえ~、やっぱり波が高い、2m超えてるで」と山本さんとタフな釣りを覚悟。

船長の合図があって、水深50mくらい。イワシを顎刺しにして仕掛けを入れる。

コツンとオモリが底に着いた。いきなりゴツゴツっと来ることもあるが、とりあえずゆっくりと竿先を1~2m上げて、ゆっくりと降ろす。この誘いでエサは底から2~3mを泳ぐはず。浮いて居るデカアコウを狙い撃ち。

しかし、船の上下揺れが激しく、底取りが上手くいかない。底に着いたはずのオモリが浮いて、浮いてるはずなのに底に着いていたり、おまけにスタンディングさえ不安定。最初の1匹はコツコツと竿先を弾いて20cmくらいの沖メバル。山本さんには25cmほどのアコウ。続けて自分にも同じようなサイズのアコウ。船が潮上りして底取り。足を踏ん張りながらゆっくりと誘い上げ。クンと竿先に負荷が掛って、ゴンッ。ゴンゴンと引きが続いて、30cmのアコウ。降っていた雨は上がったけれど、風波は相変わらず激しい。ピッチの短いウネリも加わって立っていられない。そして、アタリがいつもより遠いのは誘いが充分に出来ないからだろう。2時間ほど流してここまでの釣果は20センチほどの沖メバルとガシラが2匹、25cmから30cmのアコウを3匹。山本さんも似たような釣果。

そして船が沓島寄りに移動。なおさら波が高い。探見丸には魚影が出ている。

普段ならその下辺りにアコウが浮いて居るはずだが、この日は底にいるのかも。と、自分の竿先が強烈に引き込まれ、ゴンゴン、ゴンゴン。強い引きを楽しむというより足を踏ん張り船の揺れをかわして、30cmほどのマゾイと40cmのアコウをダブル掛け。

40cmのアコウ

そして、この後ポツポツと釣れたけれど、強烈な波風に耐えられず故障者リスト入り。帰港までキャビンで倒れて、、、、、、、その間に山本さんには40cmのアコウ。

25cmから30cmサイズを連続追加。ガシラも多く釣ったけれど、故障者リスト入り間際状態で竿を出し続け、アコウは40cmまでを含めて10匹。最終盤、船長の「人口魚礁を攻めて見ます」の声。デカイのが居る、とムクムクと起きかけたけどあえなく挫折。結局、南村の釣果は40cmまでのアコウ6匹とマゾイにガシラなど。


思えばキャビンで倒れていた時間帯がこの日のハイライトだっようで、13時に待望の竿仕舞い。あっ、そうそう、アコウは個人生け簀に1匹残っていて、7匹でありました。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。