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船 宇田川 亘

片貝沖の大型ハナダイ

大型で知られている九十九里片貝港のハナダイが釣れだしました。コマセシャクリで狙い、良い時には30cm超えが20尾前後。ただし、コマセシャクリというように、常に誘っていないとダメ。置き竿ではまず釣れません。シャクリのタイミングも、その日の食いに合っていないと、隣が入れ食いなのにまったくアタリがないことが多々あります。アタリがでるタイミングを探す楽しみや、掛かってからの強い引きがこの釣りの魅力でしょうか?

釣行したのは8月29日。前日の釣果を見て釣りの虫が大騒ぎし、予約を入れました。25~42cmが5~25尾ですよ! 予約したのは片貝港の喜美丸。ほぼ通年ハナダイを狙っているパイオニア的な船宿です。予約時に仕掛けを聞くと、「ウイリー仕掛けが良いですね。先バリにオキアミを付けるスタイルが良いですよ。」の情報を船長からもらい、慌てて仕掛けの準備をしました。

集合は朝4時。港では、現在好調なヒラメを狙う釣り人が多いようです。ハナダイが釣れ出した情報が届いていないのか、喜美丸には私を含め5名の釣り人が乗船。私は日陰になる右舷胴間に席を取り、道具の準備をします。シャクリ用の竿に両軸リール、道糸はVARIVAS 10×10船 プレミアムPE。10mごと10色のマーキングによりタナボケを防ぎ、さらに5m、1mごとにある蛍光マーキングで正確なタナ取りを実現できます。ハリスは潮色に馴染みやすく警戒心を与えないVARIVAS ハードトップ船ハリス。先バリには抜群のハリ掛かりで釣果をアップするジーク ABL チヌ 2号(ゴールド)
を使用しました。


ポイントまでの航程は約40分。その間に若船長と中乗りさんに話を聞くと、片貝沖も他の地区同様に底潮の温度が低くハナダイも食いが渋いようです。ポイントも早朝狙う漁礁周りと、中盤から狙うポイントの2ヵ所。早朝は大型狙い、中盤は中小型狙いになるようです。ただ早朝のハナダイは元気が良く、電動で巻き上げると引きが強くてハリスが切られるので注意が必要。ドラグを調整して対応したほうが良いとのことです。

話している間にエンジンがスローになり、船がポイントに着いたことを知らせます。船長は慎重に反応を探し「タナは22~18mです。20m付近に注意して! 底までは落とさないように。」と投入合図がありました。先バリに小型のオキアミを丁寧に付けて投入。コマセはカゴにタップリと入れました。船長の指示するタナより1mほど道糸を余分に出し、仕掛けが馴染むのを待ってからシャクリを開始。シャクる幅は50cmとしました。船長の指示したタナを2往復したら仕掛けを上げて、付けエサの点検とコマセを入れ直します。

3投目に20mまで誘うと「ゴン」とアタリ。竿で軽く合わせて巻き始めるとハリ掛かりした魚が引き始めます。タイの3段引きというように「ギューン、ギューン」ときますが、特に最後が強烈で「ギュギューン」と道糸を引き出していきます。何度もこの「ギュギューン」があり、無事に水面まで巻き上げて、中乗りさんの差し出す網に吸い込まれたのは、グリーンのウイリーを咥えた23cmのハナダイ。40cm級を期待したのですが、魚体を見て納得。体高・厚みがすごいです。

シャクリのタイミングが合ったのか、ポツポツとアタリはあります。しかし、食いが浅いのかバラシが多く閉口。「ギュギューン」の後、「フッ」と引きがなくなるのですから。次に釣れ上がったのは30cmの良型ですが、これはコロコロと太っている。力があって引くわけですよね。

6尾ほど釣り上げた時に、船長は食いの渋さにポイントを変更。中小型の釣れる場所へ約10分で到着。タナも変わらず22~18mの指示。ここでは竿入れよりポツポツと手のひらサイズが釣れ、時々25cm級も上がります。小型が多いので、手を抜いて傷のついたハリスを使っていたら、「ギュギューン」と強い引きがきてハリスがプッツリ。手抜きはだめですね!

はじめは中型のハナダイや小型のマダイなどがポツポツと釣れて、桶の中は賑わいましたが、時間とともに食いが渋くなり、船長はポイントを再び漁礁周りへ。

するとこれが吉とでて、朝よりもアタリが多くなりました。隣の釣り人も30cm超えの良型を掛け、「ギュギューン」を堪能。カメラの前で笑顔を見せてくれました。


私には「ギューン」で30cmのイシダイ、続いては強烈な引きで本日最大の38cm。ハラハラさせてくれました。


この日はシャクリの幅・強さ・待ちのタイミングが合ったのか、後半はアタリが多くきました。それでも釣り上げられるのは4割弱。ほとんどは口切れなのか、ハリが外れてしまいます。たまにウロコがハリに掛かってくるので、スレ掛りもあるのでしょうか。後半は30cmを超える良型揃いとなり、11時に納得の納竿となりました。

船中の釣果は18~42cmが5~30尾。平均の釣果は10尾前後。私は手のひら級10尾に23~38cmが20尾、25~30cmのイシダイが2尾と、クーラーには十分な釣果が納まりました。

片貝沖のハナダイは魚影も濃く、翌日の竿頭は40尾と好調に釣れています。若船長も底潮が低いので、ひと荒れしてくれれば食いも良くなるのではといいます。昨シーズンは30cm超えの大型揃いで規定数(50尾)達成が連日続きました。Xdayはもうすぐです。

[当日のタックル]
竿  :ダイワ リーディングネライ M200
リール:ダイワ ミリオネリア CV-Z250 SFR
道糸 :VARIVAS 10×10船 プレミアムPE 4号 200m
ハリス:VARIVAS ハードトップ船ハリス 2号 2.5m 4本バリ仕掛け
ハリ :ジーク ABL チヌ 2号(ゴールド)
    ウイリー(グリーン / ピンク / ホワイト)
カゴ :サニービシ FL60号
天秤 :船テンビン K型 35cm
クッションゴム:Y社 ウイリー五目 1.5cm / 30cm
その他:PEにシュッ! プロ仕様
    VARIVAS ピンオンリール
    VARIVAS ハーフメッシュキャップ VAC-49
    VARIVAS ドライシルキーポロシャツ VAT-36
    VARIVAS キャップストラップ VAAC-17
    VARIVAS ライフジャケット ポーチタイプ VAL-11
    VARIVAS メッシュグローブ5 VAG-11
    VARIVAS ヒップガード VAHG-02

[船 宿]
九十九里 片貝港 喜美丸
Tel. 0475-76-2673

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廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。