menu
船 宇田川 亘

東京湾のシロギス

ゴールデンウィークを過ぎると東京湾の盤洲地区に船団が形成されます。これはシロギスを狙っている乗合船で、手軽に数が釣れ8月頃まで釣り人を楽しませてくれます。シロギスは冬場深場で越冬して、水温の上昇とともに群れで浅場へ移動して産卵をします。ところが今シーズンは5月中旬になっても船は2~3船程度と寂しい限りです。今シーズンのシロギスは湧きが少ないとの情報を耳にして、5月24日に千葉県長浦港のこなや丸から釣行したレポートです。

船宿に着いたのは集合時間30分前の6時。私のシロギス乗合の札は2番で受付を済ませて氷を貰って船着き場へ移動します。定刻に集まったのは3名で私は右舷ミヨシへ、残りの2人は左舷のミヨシとトモに入りました。新藤通孝船長の操船で定刻の7時に出船してまずは袖ヶ浦沖へ向かいました。

この日の道具は、定番のシロギス専用竿に小型スピニングリール。道糸は超感度で差がつく小船マスターPE LS4 0.8号、FGノットで先糸としてハードトップ3号を2m。もちろん道糸にはPEシュッ! プロ仕様を、ノット部分には結びにシュッ! を吹きかけました。仕掛けは船仕掛けシロギス東京湾をチョイス。予備仕掛けにはハードトップ1号をハリは流線系の8~9号を使いました。

初めのポイントは7m。エサのアオイソメを3cm程に切って縫いざしにします。ミヨシからパラシュートアンカーが入れられて、今シーズンのシロギス釣りの開始です。アンダースローで20m程投げて手前にサビいていきます。時々竿で大きく煽って誘いますが、期待のアタリはありません。手前に来た仕掛けを揺すってきき上げますがやはりアタリはありません。何投目かに「ククッ」のアタリで合わせるとハリ掛かり。上がったのは外道のカミツキハゼ(イトヒキハゼ)でした。船中でもアタリはなく、船長は盤洲沖へ移動し仕切り直しです。

前回同様に投げ込み誘いますがアタリはきません。昨年は1投で少なくとも1度はあったアタリが数回投げ込んでも…?? やっとシロギスの顔を見たのはしばらくして。超感度の小船マスターが前アタリをキャッチ、少し送り込んで合わせるとハリ掛かり。18cmの細身の美人でした。

左舷の同乗者にもポツポツと釣れ一荷釣りを見せてくれました。

シロギスは昨年のように大きな群れがいるのではなく小さな群れがポツポツといるようで、この群れに遭遇するとアタリが続き2・3尾、次の群れに遭遇して2・3尾釣れるパターンでした。

船長に今年の状況を聞くと「一昨年をピークに昨年から魚影が薄くなり、今年は少ないですね。ここ数年が良すぎましたから」と話してくれました。活発にアタリを伝えるのは外道のヒイラギで、仕掛けが海底に落下している最中にエサを捕食するのでオマツリを招く迷惑な存在です。それでもアタリがあるだけ良いのかも。

アタリが遠くなると船長はポイントを移動。何度かの移動で連続して釣れる群れに遭遇。
私も小型ながら本日最初で最後の一荷を達成。

食いの良い群れに遭遇した時に手返し良く釣るのが数を釣るポイントでしょうか!

納竿間際にアクアライン寄りに移動して、水面近くで横走りをした23.5cmを釣り有終の美を飾りました。この日の釣果は10~23.5cmが23~36尾。私は36尾で20cm以上が7尾混じりました。


こなや丸の午前乗合は7時~11時半まで、今年の状況で短時間にこれだけ釣れれば十分な釣果でしょうか。ただ残念なのは当日平日でしたが、盤洲沖にはシロギスを狙っている船がこなや丸を含めてやはり3船だけだったこと。

盤洲沖のシロギス、チャンス時に手返しよく釣れば数も望め、良型も竿を絞って歓迎してくれるでしょう。

[当日のタックル]
竿  :シマノ バイオインパクト キス 180M
リール:ダイワ REVROS 2004H
道糸 :VARIVAS 小船マスターPE LS4 0.8号 100m
先糸 :VARIVAS ハードトップ 3号 2m
仕掛け:VARIVAS 船仕掛け シロギス 東京湾用 ハリス 1号 90cm
ハリス:VARIVAS ハードトップ 1号 90cm
ハリ :キス 7~9号 金ビーズ付
    誘導式片テンビン オモリ15号を使用(潮が速いと20号)
その他:VARIVAS PEにシュッ! プロ仕様
    VARIVAS 結びにシュッ!
    VARIVAS ピンオンリール
    VARIVAS ハーフメッシュキャップ VAC-49
    VARIVAS ドライシルキーポロシャツ VAT-36
    VARIVAS キャップストラップ VAAC-17
    VARIVAS SEA STAGE ライフジャケット ポーチタイプ
    VARIVAS メッシュグローブ 5 VAG-11
    VARIVAS ヒップガード VAHG-02

[船 宿]
東京湾 長浦港 こなや丸
Tel. 0438-62-2707

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。