台湾の海に新しい挑戦を──田代誠一郎 × VARIVASが切り拓く“キャスティングカンパチ”という未踏の世界

人類にとって、未だ未知の部分が多い「海」。そんな海で、先人たちは多くの時間と労力を惜しむことなく様々な釣りを開拓してきた。

もう地球上には、新たなターゲットやフィールドはないのだろうか?

世界の海には我々がまだ見ぬターゲット、未開の地がきっとあるはずだ。

キャスティングカンパチ。日本では馴染みがないが、お隣、台湾ではそれが可能という。そんな情報を得た遊漁船サンライズ・田代誠一郎船長とVARIVASがタッグを組み、台湾のキャスティングカンパチに挑む!

目次

日本から最も近い“未知の海外フィールド”としての台湾

日本の最西端・与那国島から100kmちょっと。天気のいい日には、その山並みが肉眼でも見られることがあるという台湾。

観光やビジネスなどで台湾を訪れる人、そして日本を訪れる台湾の方も多く、日本各地の空港から定期便が出ているほどアクセスがいい。それほど日本と距離的にも時間的にも近いのが台湾だ。

また、台湾は日本と同様周囲を海に囲まれているため、そこに生息する魚たちも日本のそれに近いであろうことは容易に想像できる。もちろん台湾は、釣りや漁業も盛んだ。

一方で、台湾の釣りに関する情報が日本に入ってくることはあまりなく、日本から遠征するアングラーはそれほど多くはない。日本のアングラーにとっては、未知のフィールドと言ってもいいかもしれない。

台湾でキャスティングカンパチにチャレンジするきっかけ

2025年10月。そんな台湾の北部に位置する桃園国際空港に、遊漁船サンライズの田代誠一郎船長が降り立った。田代船長といえば、ヒラマサキャスティングゲームの第一人者として知られるが、今回の目的は、なんと「キャスティングでカンパチを釣る」こと。

カンパチは、日本ではジギングや泳がせ釣りのターゲットとして人気が高いが、船からルアーのキャスティングでそれを狙うことはほぼない。釣れたとしても、それは他の魚種を狙っていたときなど、ほとんどが偶然だ。

そこで、田代船長に聞いてみた。

台湾ではキャスティングで狙ってカンパチが釣れるのですか?

田代誠一郎船長「カンパチがトップで釣れるという情報を聞いたのは、今から7〜8年ぐらい前だと思います。元々台湾のお客様が私の船に乗ってくださって、その方と交流をしているうちに「台湾ではトップでこういうのが釣れるんだよ」と映像を見せてもらったのが事の始まりです。

結構衝撃的でしたね。サイズもデカいし、入れ食いに近い動画も見せてもらいました。

これまでカンパチがトップで釣れるというのは、アメリカでの動画やインスタは見ていて、実際に行かれた方からも話を聞いていました。

それが日本から近い台湾で釣れるとなれば、聞いたときから行きたいな、と思っていました。

ただ、その当時から台湾の船長さんやアングラーの方と密に連絡を取っていたわけではなくて、大まかな情報で10月ぐらいから冬、そして春にかけてカンパチがトップで釣れるよ、というのを聞いていただけです。今回はその情報を元に来ました。現在ではどのような状況になっているかというのは、ほぼ何も知らない状態でのチャレンジです。」

サンライズ・田代誠一郎船長が台湾の桃園国際空港に降り立った。目的は、キャスティングでカンパチを釣ること、だ。

サンライズ・田代船長が語るカンパチ像

サンライズの田代船長といえば、ヒラマサキャスティングゲームのパイオニア、第一人者というイメージだ。そんな田代船長が抱く、カンパチのイメージというのはどのようなものだろう?

男女群島での泳がせ釣りで釣れたカンパチ。田代船長いわく、見た目は「可愛い」。

カンパチの見た目は可愛い!?

田代船長といえば“ヒラマサ”というイメージが強いですが、カンパチに対するイメージを教えてください。

田代誠一郎船長「見た目の印象は、笑われるかもしれないですけど、可愛い。カンパチは凄く可愛く見えます。目が大きいんです。目がクリックリしていて、色が茶色なんですけど、なんか透き通っているんですよね。透き通っていて、ちょっと茶色っぽくて、とにかくキラキラしている。そして黒目も少し青みがかって、大きくて。上がって来たらグリグリグリグリってこっちを見るので、可愛らしいイメージです。引きはイカツイですけどね。」

キャスティングというよりは、ジギングや泳がせ釣りのイメージ

釣りの対象という側面からはいかがでしょう?

田代誠一郎船長「釣りの対象魚という意味では、カンパチという魚自体が私の中では普段ジギングや泳がせ釣りで見ている魚で、下にいる魚、つまりどちらかといえば根魚に近いイメージが凄く強いです。私の船では5kgぐらいから、今年(2025年)でいえば63kgまで釣れました。

稀に男女群島などでもトップでカンパチが釣れることがあり、私の船でも18kgまでトップで釣れたことがあります。ただ、なぜトップで釣れたのかはまったく分かりません。

台湾の方たちが地域を限定して、「この時期はトップで釣れる」ということが分かっているのであれば、なぜそれが釣れるのか、どういう条件で釣れるのか、つまり「トップで出てくる条件」というのが何なのかを知りたいですね。それを知ることができれば、もしかしたら日本で通用するかもしれないですから。

実際カンパチが目の前でトップに出て来たら、メチャメチャ興奮すると思いますよ!」

カンパチの引きを例えると?

では、ヒラマサはよく“海のスプリンター”に例えられますが、カンパチを例えるなら?

田代誠一郎船長「ヒラマサがスプリンターだと思ったことがないので……笑

なんとも言いづらいですが、泳がせ釣りのイメージですと、カンパチは「最初の引きはエグい。凄い」、と言う人は多いですね。トルクが凄くある、という感じはします。重み、といいますか。

カンパチは根にものすごく固執しているというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、私の中ではヒラマサのほうが根に対しては執着心が強い、という感じがします。カンパチのほうが比較的根ズレが少ないイメージです。」

カンパチとヒラマサ、どっちが引く?

カンパチとヒラマサではどちらが引きますか?

田代誠一郎船長「カンパチとヒラマサ、どっちが引くの? とよく聞かれますが、私の印象的には引きの質は少し違うと思っています。カンパチは根魚に近く、ある程度のところまでくるとギブアップして、泡を吹いて上がって来るというイメージ。それがヒラマサは最後まで首を振り続けて、しつこく抵抗するというイメージです。ファイトの質は違いますが、「引く」という意味では、ヒラマサのほうが粘り強いと感じます。

ただカンパチは、泳がせ釣りではボトムで掛けるから途中でギブアップして泡を吹きながら上がって来るわけなので、そもそも上にいるカンパチが、浮袋も膨らんでいない状態で引くとなれば、ヒラマサとどちらが引くのかな、というのは非常に興味があります。同じサイズだったらどちらが引くのだろう、というところも知りたいところですね。」

台湾アングラーに聞く現地のキャスティングゲーム事情

今回のメインミッションはキャスティングで狙うカンパチ。では、台湾ではカンパチ以外にもキャスティングでどのようなターゲットが狙えるのか? そして、シーズンはいつ頃がよいのか……?

地元アングラーの彭彦瑋(ホウ・ゲンイ)さんに聞いた。

彭彦瑋(ホウ・ゲンイ)さん(左)。日本語も堪能で、日本へ何度も遠征する熱きアングラーだ。

台湾におけるキャスティングゲームのターゲット

台湾ではキャスティングゲームでどのようなターゲットが狙えますか?

彭彦瑋さん「台湾でキャスティングで狙えるターゲットは、今回のターゲットであるカンパチのほかには、GT、キハダ、ヨコシマサワラ、シイラ。これぐらいです。ヒラマサは日本ほどはいません。

キハダは北部ではMAX30kgぐらいで、南に行くほどサイズもよく、数も多くなります。

実は台湾は南にあるからといって周年水温が高いわけではなく、状況によっては中国や日本海から冷たい潮が入って来ます。北のほうはキハダが少なく、南は多いというのはそういう理由です。

キャスティングでのターゲットの数は、日本に比べて少ないかもしれません。

船も北部ではキャスティング専門では出ておらず、ジギングをやっていて状況がよければキャスティングを行うという感じです。南に行けばキャスティング専門で出船する船はあります。

台湾周辺の冬頃の海水温図。沖縄周辺は黒潮の影響で水温が高いが、台湾北部は中国大陸や日本海から冷たい海水が流れ込み水温が低いことが分かる。

台湾キャスティングゲームのシーズンとベイト

台湾におけるキャスティングゲームのシーズンを教えてください。

彭彦瑋さん「シーズンは、カンパチは夏の終わりから秋、そして翌年の春までで、ヒラマサは春のほうがいいです。台湾は秋になると北東からの風がよく吹くようになります。その風が吹いたら、北部では船はほとんど出られなくなります。したがって、どのターゲットもキャスティングはその時期がシーズンとなります。それ以外の時期は、ジギングがメインとなります。

カンパチがトップで釣れるときのベイトは、カツオ、タチウオ、サバフグが多く、とくに大型カンパチが出るときはカツオがベイトであることが多いです。

台湾のジギングターゲット

ちなみに、ジギングではどんな魚がターゲットになりますか?

彭彦瑋さん「ジギングも同じで、メインはカンパチです。スロージギングのほうがターゲットは豊富で、タチウオやマダイ、キントキなどが狙えます。

近年、台湾で一番人気のある釣りはタイラバで、タイは出れば50cm以上とサイズがいいのが特徴です。昨年は台湾のアングラーが93cmを釣りましたよ。」

台湾北部のルアー船はほとんどがジギング。狙いは主にカンパチだ。

台湾キャスティングカンパチに持参した信頼のルアー&タックル

これまで国内外を含め様々な釣りを経験して来たサンライズ・田代船長。そんな田代船長にとっても、今回の台湾キャスティングカンパチは初めて。まさに未知の挑戦だ。

田代船長がそんな釣行に持参したルアーやタックルたちともなれば、相当信頼できるものであるに違いない。いったいどんなものを持って来たのだろう?

様々な状況に対応するルアーセレクト

ルアーはどんな物を持参しましたか?

田代誠一郎船長「ルアーは、ポッパーから、大きいペンシル、シンキングなど、どのような状況になっても対応できるように色々なものを持ってきました。

なぜなら、ベイトの種類も分からないですし、そのサイズも分かりません。ただ、台湾は南の島なので、ダツ、シイラ、トビウオあたりが、いま私がぱっと思いつくベイトになります。

ただ、台湾のアングラーがタチウオが凄く多いと言っていました。したがって、地元の船長が知っている、この時期はタチウオを食うといったパターン的なものがこの何日間で分かるとは正直思ってはいませんが、何かそこに少しでもフォーカスして、釣果に繋がるようなアクションやルアーのサイズなどを合わせられたらいいな、と思っています。とにかく一本、何キロでもいいのでカンパチをキャスティングで釣ってみたいな、というのが正直なところです。」

今回のチャレンジのために持参したルアーの一部。様々な状況に対応できるよう、色んなタイプのルアーをセレクト。

未知の状況に挑むタックルと信頼のVARIVASライン

タックルはどんな物を持参しましたか?

田代誠一郎船長「タックルは、やはり状況がまったく分からず、動画で見て判断しているだけですので、普段使い慣れていて、かつ絶大な信頼を置いているものをセレクトしました。つまり、日本のヒラマサゲームで使用しているものと同じものです。

ラインは、私自身も開発に携わらせていただいた、アバニ キャスティングPE SMP ヒラマサチューン X8の6、8、10号。動画で見たのは島周りのポイントで、カンパチのサイズは20〜30kg、さらにはなんと60kgオーバーも上がっていましたので、メインは8、10号です。水深が深いポイントでは6号を使うことがあるかもしれません。

リーダーは、こちらも私が開発に携わったオーシャンレコードショックリーダー。100LBから150LBまでを持って来ました。基本は6号には120LB、8号と10号には150LBという組み合わせです。

もし60kgオーバーのカンパチがヒットしたときは“運”も必要だと思いますが、これらの信頼できるタックルとルアーでなんとか一本キャッチしたいと思っています。」

未知の海、未知のターゲットということで、タックルは絶大な信頼を置き、日頃から使い慣れているヒラマサゲームで使用しているものを持参した。
ラインは田代船長が開発に携わったアバニ キャスティングPE SMP ヒラマサチューン X8。メインは8、10号だ。リーダーは、もちろんオーシャンレコードショックリーダー。

台湾キャスティングカンパチ実釣編

初日出船前

万全の体勢で未知のフィールドへと挑む。今回乗船した船は航海家18号船。78フィート、49トンという超大型船だ。

Day1。超大型の快適船で期待の出港

一日目。午前3時。周囲は真っ暗だ。遠くにはあの有名な九份エリアだという街の灯りが見える。田代船長を乗せた航海家18号船は、台湾最北端に近い深澳漁港を出船した。

船は78フィート、49トンという超大型船。広いキャビンの奥にはベッドもあり、エアコンはもちろん、大型モニターもある。そこには魚探やGPSの映像が常時映し出されている。そして、船内ではなんとWi-Fiまで繋がるという。

凪の海はほとんど揺れることもなく、午前5時半に最初のポイントに到着した。

キャスティングでカンパチを釣りたい。その思いがついに現実となった緊張と期待の台湾第一投。
ポイント概要や船の流し方など、ほぼ何も情報がないなか、まさに手探りで攻めていく田代船長。
彭さんに通訳してもらいながら、紙とペンを駆使して蔡志鴻船長とコミュニケーションを図る田代船長。一本を獲るために全員が本気で挑む。

昨日までいたカツオがいない…10時間以上ロッドを振り続けた田代船長

ポイントの水深は30〜70mほどという。ルアー船が一隻いて、ジギングを行っている。狙いはもちろんカンパチだ。

朝イチのひと流し目。早速田代船長のプラグにバイトがあるが、魚種は分からない。サイズも小型。本命ではないようだ。

その後しばらくキャストを続けるも、なかなか反応が得られない。

そこで午前10時半過ぎ、船は大きく移動した。

このポイントではすぐさま魚が反応。田代船長が引くルアーにダツが猛アタックしてくる。ダツはヒラマサやGT狙いでは重要なベイトのひとつ。そこで田代船長はルアーのスピードを上げてみた。ノンストップジャークである。すると

「圧倒的に魚の反応がよくなりましたね」と田代船長。

彭さんによると、このポイントではGTもよくヒットするという。しかもここでは前日に37kgのカンパチがジギングでキャッチされているそうだ。魚はいる。

ただですね…と彭さんは続けた。

「昨日までいたカツオが今日はいないんですよ。カンパチがトップで出るときのベイトは、カツオ、タチウオ、そしてサバフグであることが多いんです。そこがちょっと心配ですね」と言う。ちなみに、大型カンパチのベイトは、とくにカツオであることが多いそうだ。

その後も蔡船長は時間ギリギリまでポイントを回り続け、台湾本土周りも攻めてはみたものの魚からの反応はない。午後7時半、納竿となった。移動時間を除いても、田代船長は実に10時間以上ロッドを振り続けたことになる。

ダツはヒラマサやGT狙いでは重要なベイトだけに、自然と期待は高まったが…。活性が高いのはダツだけだった。
実に10時間以上もロッドを振り続けた田代船長。この日はなす術もなく終了した。

Day2。状況は一変。巨大な水柱が上がり、ダツが捕食される

二日目。前日より1時間早く、午前2時半に出船。田代船長の睡眠時間は2〜3時間程度。船での移動時間が長いので、船の中で仮眠を取るという感じだ。

午前6時、実釣開始。初日とは異なるエリアに期待を込めて田代船長はしばらくキャストを繰り返すが、海からは何も反応がない。

大きく状況が動いたのは午前7時半だった。ダツが何かに追われて捕食されたのだ。遠くの潮目のような海面変化がある場所では、しきりにダツが捕食されているようで、何度もド派手な水柱が上がっている。

一気に緊張感が高まり、蔡船長もその周囲に船を移動させる。

その途中、田代船長は30cmほどの生きたタチウオが水面に浮いているのを目撃。タチウオは、彭さんが言うカンパチがトップで釣れるときのベイトリストに入っている魚。何物かに捕食されていたのは、ダツではなくもしかしたらタチウオかもしれない。

いつ魚がヒットしてもおかしくないという状況に、田代船長のキャストにも力が入る。ところが、なぜかルアーにアタックしてくるのはダツばかり……。

上に出て来ないのであれば下と、田代船長はルアーをシンキングにチェンジ。数投後、田代船長はロッドを下に向けてリールを巻いた。どうやら、ルアーだけではない抵抗があるようだ。

バシャバシャと音がする海面を見ると、ツムブリ。台湾キャスティング初フィッシュであった。

二日目の最初のポイントは前日とは異なるエリア。期待と後がない緊張感が入り乱れる。
「ほら、あそこ!」遠くの潮目のようになっている海面変化で、何かが捕食されていると思われる水柱が頻繁に上がっていた。
台湾キャスティングゲームのファーストフィッシュはツムブリだった。

カンパチの重要なベイト・カツオ回遊か!?

その後、タチウオが何かに追われて跳ねるシーンにも遭遇。期待は高まる一方だったが、田代のルアーをダツ以外の魚が襲うことはなかった。

蔡船長はマメに小移動、大移動を繰り返してくれる。田代船長も、ダイビングペンシル、ポッパー、シンキングと、手を替え品を替え攻略を試みる。だが、なかなか魚から答えは返ってこない。ただ時間だけが過ぎていった。

一日目に最も潮の流れがよく魚の気配もあったポイントに移動した。前日には見られなかった引っ張りの漁船がいる。台湾アングラーに聞けば、カツオを狙っているのだという。大型カンパチのベイトになるというカツオが再び回遊してきた可能性があるのだ。

さらに、岩礁周りにはメジナと思われる魚が海面で群れており、ルアーが着水する度に驚いてバシャっと跳ねる。前日以上に魚の気配が感じられる状況だ。

ダイビングペンシル、ポッパー、シンキング…。種類を変え、サイズを変え、あの手この手、手を替え品を替え攻略を試みる。

その瞬間は突然訪れた

午後3時。その瞬間は突然訪れた。田代船長操るプラグ目掛けて、ドッバ〜ン! と強烈な水柱が上がったのだ。

「デカい!」田代船長が叫ぶ。

だが、ルアーはそのまま海面でアクションを続け、田代船長の元に戻ってしまった。

「かなりデカかったですね……」と田代船長。

蔡船長もそのバイトがあった筋を何度も流す。

そしてその30分後、またもや田代船長のプラグを巨大な水柱が襲う。今度もロッドは曲がらず……。すぐさまカメラの画像をチェックするも、魚の姿は確認できなかった。

16時。ついに「ヒット!」の声。主は、バリバススタッフの斎藤だ。ロッドの曲がり方からするに、魚はそれほど大きくはないようだが、待望の瞬間。魚はGTだった。斎藤にとって、記念すべき初GTである。

その後は同じポイントで午後5時まで粘るもヒットはなし。日没を迎え、まる二日間、トータル20時間近くもルアーを投げ続けた田代船長のチャレンジは終了となった。

まさに「ドッバ〜ン」という言葉がぴったりのド派手なバイト。だが、残念ながらフックアップにはいたらなかった。
バリバススタッフの斎藤の記念すべきキャスティング初GT。
タイムアップまで投げて投げて投げまくったが、田代船長のルアーをカンパチが襲うことはなかった。

田代誠一郎の総括──挑戦は終わりではなく始まり

台湾での実釣を終えた感想をお聞かせください。

田代誠一郎船長「二日間ありがとうございました。完敗でしたね。魚は分かりませんが最後に2バイトあったので、それは次に繋がる貴重なバイトだったと思います。

知らない土地、知らない海で釣りをするということはあまりないので、大変貴重な経験でした。

ロケーション的にも素晴らしく、潮の流れも速く「いかにも釣れそう、いつ魚が出てもおかしくない」という雰囲気のなかゲームを楽しむことができました。

シャローの場所も多く、今回は出なかったですけどあのシャローに魚が集まって来たら、凄く面白いゲームが展開されるのではないかと思います。

今回チャレンジしたカンパチのキャスティングは、凄く大きな可能性を秘めていると思いました。」

まる二日間、実に20時間以上もキャストし続けた田代船長。いいサイズと思われるバイトは2回あったが、完敗だった。

台湾をはじめとした近隣国との交流

台湾のキャスティングゲームに実際に肌で触れて、何か感じたことはありましたか?

田代誠一郎船長「台湾は熱いアングラーが多いですね。かなり多いと思います。

沖で何隻か遊漁船に出合いましたが、その前や後ろで投げている方もいらっしゃったので、意識して投げている方もいるんだなと思いました。今回は私ひとりでしたけど、そういうキャスティングが好きな方と交流しながら釣りができたらいいなと思います。

国境を超えたアングラー同士の交流は凄くいいですよね。台湾は近いですし、現在はSNSの普及で相当距離感は縮まっていると思います。韓国の方たちともそうですけど、まさか近隣の国の方たちとこんなにも交流しながら釣りができるようになるとは思ってもいませんでした。本当にありがたいです。」

二日間の実釣を終えた後は、台湾名物のエビ釣りへ。
エビ釣り施設の名称に「SUN」が入っていたため、しっかりとその横に「RISE」を書き込んだ。
今回の台湾キャスティングカンパチチャレンジの撮影スタッフと熱き地元アングラーたち。エビ釣りの腕前も驚異的。
蔡志鴻船長(左)もエビ釣り会場に。釣ったエビを塩焼きにしてもらったところ、これが超絶美味。蔡船長や台湾アングラーたちと再会を約束し、台湾を後にした。
地元釣具店に行ってみると、自身が開発に携わったオーシャンレコードショックリーダーなどのバリバス製品が。今回のチャレンジをきっかけに、今後も釣行&交流を深めていくことで、台湾でのバリバス製品のさらなる認知・普及に貢献していきたいと田代船長。

必ずリベンジし、次なる一歩へ

リベンジはしますか?

田代誠一郎船長「今回のチャレンジをきっかけに、台湾の熱い仲間、蔡船長、アングラーの方々と今後も一緒にキャスティングゲームを盛り上げていけたらと思います。

限られた日程でしたが、学びが多い有意義な時間となりました。これだけ多くの方に協力いただける環境に感謝しかありません。

期待に応えるためにも、必ずリベンジして喜びを共有したいと思います。」

田代船長は、今回のチャレンジを支えてくれた方々の期待に応えるためにも、必ずリベンジすることを誓った。

田代誠一郎タックル

キャスティングカンパチ台湾釣行で田代誠一郎さんが使用していたタックルをご紹介。

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアプラッガーフルスロットルS83H-3、S82XH-3、グラップラータイプC S83H-3、S82XH-3(すべて3ピースモデル)
リールシマノ/
25ステラ14000XG✕3台
ライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMP ヒラマサチューン X8 6〜10号
ショックリーダー【バリバス】
オーシャンレコードショックリーダー100〜150LB
ルアーシマノ/オシア ダイブフラット200F、シマノ/ボムディップ170F フラッシュブースト、シマノ/フルスロットル240F、シマノ/コルトスナイパーペグマ200XSジェットブースト、シマノ/プロト、JESSICA/Ruddy 200F 85g、Monster Dream/マウス240mm、イイダウッドクラフト/ビバーチェ220 他
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