東京湾タイラバの春シーズン攻略法を徹底解説!深場から浅場へと移るポイントの変化や大型を仕留めるコツ、レジットデザイン代表取締役の飯髙博文さん&なぶらフィッシング船長の岡元健二さんによる最新タックル論など、余すことなく紹介。

春の東京湾攻略に役立つ実戦的なノウハウを凝縮した、現場の声をお伝えします。

目次

タイラバの魅力・東京湾というフィールドの魅力

お二人にお伺いしたいのですが、タイラバという釣りの一番の魅力、そして面白さはどこにあると感じていますか?

飯高博文

タイラバの魅力はシンプルさだと思っています。

言葉にすると「落として巻く」釣りです。基本はこれだけです。

でも、シンプルさの中に奥深さがあって、実際に釣果の差がしっかり出る釣りなんです。

ただ巻いて釣るだけに見えますが、その中で釣り人の個性も出ますし、どこまで突き詰められるかで差が出ます。

そういった意味でも、シンプルさの中にある奥深さが一番の魅力かなと感じています。

また、マダイという魚そのものの魅力もあります。誰でも知っている魚ですし、釣って持ち帰って食べる喜びもある。

みんなで楽しめて、美味しく食べられる。この点も私にとってのタイラバの大きな魅力です。

シンプルさの中に奥深さがある。そこがタイラバの面白さ、と飯髙さん。
岡元健二

私自身がタイラバのどこに面白さを感じているかというと、一番は「違和感をどれだけ感じ取れるか」というところです。

単純に巻いているだけのように見えても、マダイが寄ってくると、タイラバが揺れるように感じたり、テンションが抜けるような感触が出たりします。

それまでは潮の重さだけでスーッと来ていたものが、異常に重くなることもあります。

そうした違和感を感じ取って、本当のバイトにつなげていくプロセスが、タイラバ最大の魅力だと思っています。

タイラバはやればやるほど「妄想系の違和感」が増えて楽しくなる、と岡元さん。

東京湾ならでは、と思う面白さや特徴を教えてください。

飯高博文

福岡、天草、玄界灘、瀬戸内、明石…、仕事柄、私はいろいろなフィールドでタイラバをやる機会があります。

そうした中でとりわけ東京湾が面白いなと思うのは、1日の釣りの中でスピニングタックルを使う場面が多いところです。

水深が浅いときだけでなく、状況に応じてスピニングを多用します。

これは東京湾ならではの要素だと思っています。

大型船が行きかう賑やかな都会の海、東京湾。しかし、そのポテンシャルは高い。
飯高博文

また、東京湾は多少タフというか、少しテクニカルな印象もあります。

だからこそ、どう攻略するかを考える面白さがありますし、いろいろなタックルを駆使する難しさも含めて、東京湾らしい魅力があると思っています。

東京湾は自分にとってホームでもあるので、そこはなおさら面白く感じる部分なのかもしれません。

東京湾タイラバの春シーズン攻略:ポイントやサイズ、数について

東京湾におけるタイラバの「春シーズン」とはいつ頃を指すのですか?また、どのような特徴があるのでしょうか?

岡元健二

東京湾のタイラバ、春シーズンといえるのは、だいたい2月後半からゴールデンウィーク前くらいまでが目安になります。

この時期の特徴としては、狙うポイントの水深が深場から浅場へ移っていくことが挙げられます。

また、春はマダイが卵を持つ時期であり、中層に浮きやすくなることが、この時期の一番の特徴です。

通常であれば、着底から15回くらい巻いたレンジまでで食わせることが多いのですが、春先の乗っ込み時期になってくると、巻き回数が30回、40回になることもあります。

かなり中層までヒットの期待が持てる時期といえるでしょう。

春は中層にマダイが浮きやすいのが特徴。船長のアナウンスは聞き逃さないように!
岡元健二

魚がかなり浮いている状況では着底させず、キャスティングして表層からカウントして狙うこともあります。

たとえばカウント5、10、15といった感じで、上からレンジを刻んでいくような釣り方です。

魚探にもマダイの反応がしっかり出ることが多いので、船長のアナウンスをよく聞いていただくことが基本になります。

乗っ込みシーズンとなる春、マダイのサイズ感や数釣りの期待値はどのようなイメージですか?

岡元健二

東京湾に関しては、数が出る日もあるものの、どちらかというと「型」の時期、という印象が強いですね。

通常のシーズンでは1kg、2kgクラスが中心ですが、春は3kg、4kg、5kg、6kgといった大型が狙える時期になります。

乗っ込みシーズンのエリアとしては、たとえば金谷や鴨居といったエリアが代表的で、深場から浅場へどんどん入っていく感じでポイントが移り変わります。

そのイメージは5月くらいまで続いていくのが例年のパターンですね。

春は年に一度のマダイ祭りが開催されるシーズン。食味の魅力も大きい時期だ。

春ならではのベイトや、レンジが上がる要因について教えてください。

岡元健二

イワシがメインベイトになることがある、というのが春の大きな特徴です。

通常は海底付近にいる甲殻類、シャコやカニ、小さいアミエビなどが捕食対象になることが多いですが、水温が上がってくるとイワシが湾内に入ってきて捕食対象になります。

イワシを偏食する、ということもマダイのヒットレンジが上がる要因にもなります。

東京湾タイラバを攻略するためのおすすめタックル

東京湾を舞台にタイラバを楽しむためのタックルセレクトを飯髙さん中心に伺った。

東京湾タイラバで使用するタックルについて

東京湾でタイラバを楽しむため、どのようなタックル構成で楽しんでいますか?

飯高博文

東京湾のタイラバは、いい日に当たればたくさん釣れることもありますが、実際には2〜3枚をどう獲るか、というのが平均的な状況だと思います。

貴重なバイトを確実にものにするために、タックル面でとくに重要なのはフックとラインだと思っています。

そしてそれをサポートするのが、リールのドラグ性能と、きちんと曲がるロッドだと考えています。
 
こうした考え方をベースにして使用するタックルを用意しています。

基本的にはいろいろなシチュエーションを想定して、3セット持っていくことが多いですね。タックルリストへジャンプ

しっかり流し切るための強めのベイトタックル、もうワンセットはオールラウンドに広く拾うためのライトなベイトタックル、以上の2セットのベイトタックルでやり切れない状況をサポートするためのスピニングタックル、という構成です。

飯髙さんは常にそれぞれに明確な役割を持たせた3セットのタックルを準備している。
飯高博文

それぞれのセットを用意する理由を説明すると、まずはヘビー仕様のベイトタックルがあります。

これはドテラ流し、重いヘッドを使って流し切るような状況、そして3kg、4kg、5kgといったサイズに照準を合わせて狙っていく状況に多用します。

とくに春先に、大きい魚をしっかり狙って獲るためのタックルという位置づけです。

次がオールラウンドなベイトタックルです。アベレージサイズを中心に、しっかり魚を獲っていけます。

スピニングタックルは潮止まりなどでバーチカルに落として探っても釣れないような状況で、キャストして強制的にラインに角度をつけるためのタックルという役割分担です。

東京湾タイラバで使用するロッドについて

飯髙さんの使用しているタイラバロッドについて、その特徴を教えてください。

飯高博文

求めるロッドの性能としては大きく言うとふたつ。

ひとつは「ちゃんと掛けられること」、もうひとつは「違和感をなくしてあげること」です。

違和感をなくすというのは、ロッドの曲がりの途中でどこかに引っかかるような抵抗を作らないことです。

タイラバを巻いているときはもちろん、魚が掛かってからも大事。

魚が掛かってロッドが曲がっていったときに、どこかで止まるようなロッドだと、そこで引っかかりができてバレてしまうことがあります。

だから、テンションが掛かるなりにきちんと曲がっていって、違和感の少ない追従の仕方をしてくれるロッドにします。
 
以上の点は、レジットデザインのタイラバロッドのどの番手を作るときも共通して意識しています。

軟らかいだけではなく、追従しつつも必要なところは支えられる、そういう方向性を大事にしています。

バランスを出しやすい、という理由からフルチューブラーを採用しています。

掛けるまでは余計な違和感を出さず、掛けるときにはしっかり掛けられる。レジットデザインのタイラバロッドの特徴だ。

東京湾のタイラバで使用するリールについて

ベイト、スピニング、それぞれのリール選びで重視しているポイントは何ですか?

飯高博文

ベイトリールはオシアコンクエストの200番クラスをベースにしています。

リョウガも使っているので、巻きの軽さを重視するか、力強い巻き上げ力を重視するかが悩ましいところでもありますが、私はどちらかといえば巻き心地の軽さやスムーズさを重視しています。

巻きの軽さがあることで感じ取れる部分もあると感じていますので。

巻きの軽さはシマノ、トルクのある巻き上げ力はダイワ。それぞれの長所を活かして使い分けている。
飯高博文

スピニングリールについては自重が軽ければ軽いほどいいと思っていますが、巻き心地の部分で自分に合うものがあるなら、多少重さがあっても自分に合ったものを選んでもよいと思います。

私自身はシマノのヴァンキッシュ4000番を使っています。

スピニングリールは機種によってかなり差が出ると思いますよ。

東京湾のタイラバで使用するPEラインについて

メインラインにバリバス マックスパワーPE X9レンジマスター船を選ぶ理由と、タイラバにおけるラインの役割について教えてください。

マックスパワーPE X9レンジマスター船のメリットは東京湾のタイラバにジャストフィット。
岡元健二

メインラインはバリバスのマックスパワーPE X9レンジマスター船0.8号を使っています。

マックスパワーPE X9レンジマスター船を選んでいる理由は、直進性が高いという点が大きいです。

直進性が高いとタイラバのフォールスピードが速くなりますし、結果として着底が早くなります。

着底がわかりやすいということでもあります。タイラバは「底を取る」ことが一番の基本になりますからね。

縦編みで密に巻かれていて、形状が真円に近いこともあって、水の抵抗や潮流の影響が少なく、海中でたわみにくいのでフォール中に糸フケが出にくい点もいいですね。

タイラバでは、落として巻いて、また落として巻いて、という一連の動作そのものがリズムであり、すべてが誘いになっています。

ここで糸フケが多いと、そのリズムが遅れてしまいます。

水深が深くなればなるほど、潮の影響で着底時に糸フケが出やすくなりますが、その量が少ないというのは大きなメリットです。

また、伸び率が3%台という点も、感度の面で大きいです。

すでにお話しした「違和感を感じ取る」という意味では、PEラインの感度は絶対的に重要です。

伸び率が低いということは、とくにドテラ流しで自分と魚の距離が遠いときはフッキング率アップにも効いてきます。

タイラバは「乗せ」の釣りと言われますが、自分は比較的「乗せて掛ける」イメージで釣ることが多く、フッキングもしっかり入れます。

そういう釣り方をする上でも、伸び率が少ないことは大きなメリットになっています。

着底の速さ、感度、視認性の高さ。タイラバで求められる諸要素を高次元でクリアするマックスパワーPE X9レンジマスター船。
岡元健二

タイラバでは、着底がとにかく重要です。

着底がわからなければ、その日1日、何をやっているのかわからないまま終わってしまうこともあります。

慣れてくるとリールに触れている親指の感触で着底が取れるようになります。

「スーッ」と回っていたスプールが「トン」と着底したときにカタカタっとなるので、その振動を親指で感じるわけです。

ただ、風が強い日や潮が速い日は、親指だけでは取り切れないこともあります。

そういうときに、視覚的にわかりやすいマーカーがあると、親指ではわからなくても視覚的に判断できるので、非常に助かりますね。

飯高博文

私もバリバスのマックスパワーPE X9レンジマスター船を使っています。

シンプルにいいなと思ったのは、視認性の良さです。

タイラバでのヒットスピード、ベストな巻きスピードというのは、その日その時の状況で正解が変わります。

どのスピードがいいかは、そのときどきで違いますが、それを可視化しやすいラインというのはすごくメリットがあると感じています。

マーキングが移動するスピードでリーリングスピードを把握する、という飯髙さん。
飯高博文

また、私自身、基本的には乗合船で楽しんでいますが、やはり最初に着底した人が圧倒的に有利だと感じています。

早くタイラバを着底させること自体がアドバンテージです。

その点で、レンジマスター船を使うとタイラバの着底が速いことを実感できます。

フォールだけでなく、巻いてもネクタイやラバーの動きに悪影響が出にくくなり、最終的にマダイに与える違和感を減らす方向に働くと思っています。

どれだけ違和感を削いでいくかがタイラバではすごく大事だと考えているので、大きなメリットだと思いますね。

PEラインは流し方や釣り方などを考慮し、十分なメーター数を巻き込んでおきたい。
飯高博文

ベイトリールには300m巻いています。

ドテラで流すときは放出するPEラインが長くなることも多いので、少し多めに入れておきたいという考えもあります。

一方でスピニングタックルは、キャストの飛距離もそれほどではありませんし、使い方がある程度決まっているので、200mくらいあれば十分かなという感覚です。

東京湾タイラバで使用するショックリーダー

使用しているショックリーダー、素材(フロロ・ナイロン)の使い分けや、長さの基準を教えてください。

飯高博文

ショックリーダーの選択についても、私は「違和感を減らす」「馴染ませる」という方向に重きを置いています。

そうした理由からショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lbを中心に、ショックリーダー[ナイロン]12lbも使っています。
 
人それぞれの考え方の違いがある部分ですが、私としてはタイラバは「落として巻く」釣りで、すごくシンプルだからこそ違和感を極力削いでいきたい、という思いがあります。

ナイロンを使うことで水馴染みがよくなり、それが最終的にマダイに与える違和感も減るのでは、というのが自分の考え方です。
 
フロロとナイロンを使い分ける基準としては、潮の噛み具合や抵抗感です。

潮の抵抗が強いときは、少し張りがあるフロロでもいいかなと思いますし、潮が緩いときに張りが違和感になるようなら、もっと馴染みのいいものを使いたいのでナイロン、そんな基準で使い分けています。

飯髙さんはフロロ&ナイロン、岡元さんはフロロのなかで特性を考慮してショックリーダーを使い分けている。
飯高博文

東京湾では根ズレへの心配は少ないので、ナイロンの良さを活かしやすいですね。

以上の理由もあって、私はショックリーダーの長さは短く、だいたい1.5mくらいまでに収めることが多いです。

長くしすぎると、馴染みという点では少しマイナスかなと感じていますので。

岡元健二

ショックリーダーはショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lbを使用しています。

好んで使っている理由は軟らかさです。

フロロカーボンはナイロンに比べて硬いというイメージがありますが、タイラバでは硬すぎても良くない場面があります

バイトがあったときに、ある程度の軟らかさが必要だと思っています。

ショアレコードは一般的なフロロカーボンショックリーダーと比べると軟らかいところがいいですね。

もちろん強度も十分にありますし、ノットの組みやすさや結節時の扱いやすさも含めて、信頼して使うことができるリーダーです。

ショックリーダーのヨレにくさが分かりやすいのはキャスティングで使用するとき、と岡元さん。
岡元健二

とくに良さがわかりやすいのは、バーチカルよりもキャスティングタイラバのときです。

タイラバでは最低でも45g、メインは60gや80gといった重めのヘッドを投げることが多いのが特徴です。

重めのヘッドを投げ続けると、ショックリーダーはどうしてもヨレてきます。

あまり良くないショックリーダーだとすぐにヨレが出てしまいますが、ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン]はヨレにくい。この点も信頼感につながっています。

東京湾タイラバで使用するタイラバヘッド・ネクタイ・フック

タイラバヘッド選びの基準について教えてください。

飯高博文

ヘッドは、基本的にTG(タングステン)を使っています。

理由はシンプルで、乗合船では最初に着底させた人が有利だと思っているからです。

魚に一番最初に存在をアピールできた人が有利。

そのためには比重の重いヘッド、つまりタングステン素材が有利だと考えて使っています。

ただ、2026年は個人的には、少し意識的に鉛製ヘッドを使ってやってみようかなと考えています。

タングステン製ヘッドをメインに使用しているが、今後は鉛製ヘッドも積極的に活用していきたい、と飯髙さん。

東京湾タイラバで使用するフックについて

フック選びにおいて重要視していることは何でしょうか?

飯高博文

フックについては、これまでいろいろ痛い思いもしてきたので、かなり重要視しています。

使っているのは、がまかつの「フッキングマスター3本鈎」です。岡元さんも同じものを使っています。

フックの数は2本?3本?と、いろいろな考え方があると思うので、どちらが絶対ということではないですけどね。

タイラバにおいて、フックはラインと同等か、それ以上に重要性が高いと思っています。

3本バリのうち2本が下アゴに掛かっている。バラシを低減、確実キャッチに至るためのフッキングの好例だ。
爪に当て、頻繁にフックポイントをチェックしていた飯髙さん。フックは最重要アイテムのひとつだ。

東京湾タイラバで使用するネクタイについて

使用しているネクタイ、その形状やカラーのローテーション術、チェンジのタイミングなどを教えてください。

飯高博文

ネクタイについては、今は「アタリが出るもの」「釣れるもの」をベースにしていて、自分の中ではやや強波動系がトレンドです。

いろいろ情報を聞いたり、自分で使ったりしながら、その時の当たりネクタイを探していくんですが、最近は強波動系で釣っていることが多いです。

ネクタイは強波動系、オレンジ系をベースにしている飯髙さん。
飯高博文

よく使うのは、スタートのマジカーリーと、ジャッカルのマスターカーリー。カラーはオレンジゼブラをよく使います。

ただ、反応がないこともあるので、そこから少し変えてみることもあります。

たとえばブラックゴールドにしてみたり、ゼブラをやめてみたり。そこは状況に合わせて、その時の正解がまだ見えていないなら変えていく、という考え方です。

ネクタイを変えるタイミングとしては、1回の流し、あるいは2回の流しで替えることもあります。

頻繁に変えるというよりは、まずはしっかり魚に見せることを重視して、それで反応がなければ次の流しでチェンジする、というイメージです。

東京湾タイラバで釣果を伸ばすための基本動作とコツ

タイラバ初心者がまず意識すべきポイントと、ステップアップのための「掛け」動作について教えてください。

岡元健二

タイラバで重要なことを、初心者目線で3つ挙げるとするなら、まずは「着底をしっかり取ること」、次に「等速巻きをきっちりやること」、そして「アワせないこと」です。

確実な着底、等速巻き、アワせない!この3つを守れば釣果は堅い?
岡元健二

まずはシンプルに、着底をしっかり取る。

着底が取れたら巻く。高速巻きではなく一定の速度で、15回なら15回、20回なら20回と、落として巻いてをリズムよく繰り返す。

このようなタッチアンドゴーと等速巻きが基本です。
 
「アワせない」という意識も非常に重要です。

タイラバは基本的に乗せの釣りなので、きちんとハリ先にマダイの重さが乗ってからフッキングに移行するという考え方がベースにあります。

つまり、アタリがあってもすぐにアワせない、ということです。
 
なぜアワせないのかというと、タイラバの構造上、ネクタイやラバーがあって、フックの位置があり、魚のアタリの出方にもいろいろあるからです。

ガツンと来るアタリもあれば、モソモソしたアタリもあります。

初めての人には、その違いはなかなかわかりません。
 
ヘッド付近にバイトして来る場合もありますし、ネクタイだけを引っ張っている段階でもアタリは出ます。

ネクタイだけ引っ張っている状態からフックに到達するまでの間にも違和感は出るのですが、その時点でアワせてしまうと、ハリに掛からないことが多いですね。

だからこそ、初心者の方には「アワせないで」と伝えています。

リールを巻く手を休めることなく反転待ち態勢の岡元さん。フッキングは2~3回の反転を待ってから、だ。
岡元健二

一方で、慣れている人がなぜ掛けにいくかというと、「反転」を見ているからです。

魚が食ってハリに乗ると、必ず自分のいた位置に戻ろうとして反転します。

この1回目の反転でドラグが出ます。たとえば1kg程度にドラグ調整していれば、その最初の反転でドラグがしっかり出ます。

ただ、その時点ではフック1本しか掛かっていないこともあります。
 
そこで、2回、3回と反転を待つんです。いわゆるタイの「3段引き」を待つイメージです。

待つことで、ほかのアシストフックが別の場所に掛かり、バラシが減ります。

慣れている人は、反転を待って、ドラグがしっかり出たところでフッキングを入れる、という流れで釣っています。

つまり、「アワせない」というのは初心者向けにすごく大事な基本で、慣れてくると「反転を見てから掛けにいく」という段階に進んでいく、ということです。
 
ただ、この動作を言葉だけで伝えるのは難しいです。

なので、船上ではまずはわかりやすく「アワせないでね」と伝えて、こちらが見ながら「今3回反転したな」と判断したときに、「ロッドを上げていいよ」「テンションかけてやり取り開始してね」とサポートする形を取っています。

飯髙さんが実釣時、注意していることはどのようなことですか?

飯高博文

基本は岡元さんと同様ですが、他には巻くスピードは結構こまめに変えます。

巻きスピードはかなり大事です。

普通に巻いて反応がなければ、次の流しでは少しスローにしてみたり、逆に速くしてみたり。

潮の噛み具合にもよりますが、今日はどのスピードだと追ってくるのか、どのスピードでアタリが出るのか、ということは、ちょこちょこ変えて探りますね。

ここはシンプルな釣りの中でも、しっかり試していく部分だと思っています。

巻き上げスピードは速くしたり遅くしたり。こまめに試すことが大切、と飯髙さん。
飯高博文

やり取りについては、基本的には掛けたらドラグ設定を信じて、そのままやり取りします。

最初にしっかり掛けたら、あとはドラグが少しずつラインを出してくれるので、そこで変にいじらないことが大事だと思っています。

途中で余計なことをすると、それが原因でバレることもあるので、とにかくやり取り中はあまり手を入れないことが多いですね。
 
ドラグは緩すぎても良くないですが、強すぎても途中でバレやすくなるので、最初のセッティングがすごく大事です。

とはいえ、誰でも完璧なドラグ設定ができるわけではないので、まずは1kgくらいを目安にするのがいいと思います。

まずはそのくらいから始めるのがわかりやすいと思います。

やり取り中は初期設定のドラグ値をなるべくいじらない。飯髙さん流のファイト術だ。

飯髙博文さん使用|東京湾タイラバタックル

飯髙博文さんが釣行で使用していたタックルをご紹介。

タックルセット1

タックル詳細
ロッドレジットデザイン/
スクアドSKC610ML-TAI RUBBER
リールシマノ/
オシアコンクエストリミテッド200PG
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9レンジマスター船 0.8号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lb、
ショックリーダー[ナイロン] 12lb
*ベイト、スピニングともに約1.5m
タイラバヘッドジャッカル/
TGビンビン玉スライドヘッドNEO
スタート/
2step TG ドロップコンプリート
*ともに80~120g
ネクタイジャッカル/
マスターカーリー
スタート/
マジカーリー
フックがまかつ/
フッキングマスター3本鈎SS

タックルセット2

タックル詳細
ロッドレジットデザイン/
スクアドSKC67L-TAI RUBBER
リールダイワ/
リョウガ1016
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9レンジマスター船 0.8号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lb、
ショックリーダー[ナイロン] 12lb
*ベイト、スピニングともに約1.5m
タイラバヘッドジャッカル/
TGビンビン玉スライドヘッドNEO
スタート/
2step TG ドロップコンプリート
*ともに80~120g
ネクタイジャッカル/
マスターカーリー
スタート/
マジカーリー
フックがまかつ/
フッキングマスター3本鈎SS

タックルセット3

タックル詳細
ロッドレジットデザイン/
スクアドSKS69M-TAI RUBBER
リールシマノ/
ヴァンキッシュ4000
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9レンジマスター船 0.8号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lb、
ショックリーダー[ナイロン] 12lb
*ベイト、スピニングともに約1.5m
タイラバヘッドジャッカル/
TGビンビン玉スライドヘッドNEO
スタート/
2step TG ドロップコンプリート
*ともに80~120g
ネクタイジャッカル/
マスターカーリー
スタート/
マジカーリー
フックがまかつ/
フッキングマスター3本鈎SS

岡元健二さん使用|東京湾タイラバタックル

岡元健二さんが釣行で使用していたタックルをご紹介。

タックルセット1

タックル詳細
ロッドレジットデザイン/
スクアドSKC67L-TAI RUBBER
リールシマノ/
オシアコンクエスト200PG
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9レンジマスター船 0.8号
*ベイトには300m。スピニングは200m。
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lb、
ショックリーダー[フロロカーボン] 12lb
*ともにベイトには約3m。スピニングは約1.5m。
タイラバヘッドジャッカル/
TGビンビン玉スライドヘッドNEO
O.S.P/
コト玉
*ともに80~120g
ネクタイジャッカル/
マスターカーリー
シマノ/
シングルカーリー
フックがまかつ/
フッキングマスター3本鈎、ファインマスター3本鈎など

タックルセット2

タックル詳細
ロッドレジットデザイン/
スクアドSKC610ML-TAI RUBBER
リールダイワ/
リョウガ1016
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9レンジマスター船 0.8号
*ベイトには300m。スピニングは200m。
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lb、
ショックリーダー[フロロカーボン] 12lb
*ともにベイトには約3m。スピニングは約1.5m。
タイラバヘッドジャッカル/
TGビンビン玉スライドヘッドNEO
O.S.P/
コト玉
*ともに80~120g
ネクタイジャッカル/
マスターカーリー
シマノ/
シングルカーリー
フックがまかつ/
フッキングマスター3本鈎、ファインマスター3本鈎など

タックルセット3

タックル詳細
ロッドレジットデザイン/
スクアドSKS69M-TAI RUBBER
リールシマノ/
ツインパワー4000PG
メインライン【バリバス】
マックスパワーPE X9レンジマスター船 0.8号
*ベイトには300m。スピニングは200m。
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン] 12lb、
ショックリーダー[フロロカーボン] 12lb
*ともにベイトには約3m。スピニングは約1.5m。
タイラバヘッドジャッカル/
TGビンビン玉スライドヘッドNEO
O.S.P/
コト玉
*ともに80~120g
ネクタイジャッカル/
マスターカーリー
シマノ/
シングルカーリー
フックがまかつ/
フッキングマスター3本鈎、ファインマスター3本鈎など

取材協力

撮影協力

なぶらフィッシング

通年タイラバに出船している「なぶらフィッシング」。特化した出船態勢がタイラバファンを集めている。
岡元健二

船のアピールポイントとしては、一番は通年でタイラバをガイドしていることです。これが最大の特徴です。

加えて、船長2名体制でやっているので、かなり手厚いサポートができます。

釣り方のレクチャーはもちろんですが、釣った魚を締める、神経締め、血抜き、そしてクーラーボックスに入れるところまで、すべて船長が対応しています。

お客様にできるだけ美味しく魚を食べてもらえるよう、しっかりサポートしています!

血抜き、神経締めまでサポート。ホスピタリティは抜群。
近年アングラーとしても注目される中村彩さんと岡元健二さん。2人の船長がマダイキャッチへの最短距離を導いてくれる。
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