我が国のジギング黎明期からアングラーを集め続ける丹後半島のブリ(鰤)ジギング。

本記事ではバリバスフィールドスタッフ・大久保幸三さんのチャレンジ釣行を中心に、京都府舞鶴の遊漁船、ドリーム・チェイサーの宮武駿船長にお聞きしたフィールド情報も紹介。

「丹後ジャークの現在地」から、PEラインの使い分けを駆使したタックルセッティング、巨大ブリを狙い撃つための戦略まで、ジギングファン必見の内容をお届けします。

目次

ドリーム・チェイサー・宮武駿船長に聞く!日本海・丹後半島のブリ(鰤)ジギング

京都府舞鶴港を拠点とするドリーム・チェイサー宮武駿船長にお聞きします。ドリーム・チェイサーについて、また、丹後半島のブリジギング、その全体像についても教えてください。

宮武駿船長

ドリーム・チェイサーは令和元年から営業を始めました。2026年で8年目になります。

ルアー釣り専門で、青物ジギング、サワラのジギング&キャスティング、キジハタなどの根魚狙い、イカメタルなどをやっています。

今年からはキャスティングも始める予定です。

ドリーム・チェイサー船長、宮武駿さん。自身も筋金入りの釣り人だ。
宮武駿船長

ブリをメインターゲットとした青物ジギングはスタート時からずっとやっています。

近年の特徴としては、巨大化が進んでいると思います。

以前も10kgを超えるブリは釣れましたが、よほど条件が揃わないと釣れないサイズでした。今年はすでに16.3kgというブリが上がっています。

そんなサイズは10年前なら聞いたことも見たこともなかったし、市場にも並んでいませんでした。

反面で、ハマチ、メジロ(関東ではイナダ、ワラサ)の数釣りに関しては昔のほうが爆発的に釣れるときがありましたね。

多い時は船中200本とか、夕方の時合いだけでそれくらい釣れることもありました。今はそういう釣れ方はなくなりましたね。

この2年、3年ぐらいで、ハマチが本当に少なくなって、代わりに去年は小型のヒラマサが湧いて、多くまじりましたね。

ブリサイズが狙って釣れる。丹後半島の大きな魅力のひとつだ。

丹後半島のブリジギングシーズン

ブリジギングのシーズンは何月から何月くらいまでですか?

宮武駿船長

ブリジギングのシーズンは、早ければ10月くらいからスタートして、翌年の5月中旬くらいまで楽しめますね。

例年、トビウオが5月ぐらいに入ってきて、その頃からキャスティングに替わる感じです。

真夏になるとシラスパターンになって、魚はたくさんいても、ルアーでは食わなくなります。

ただ、5月、6月、7月ぐらいはキャスティングで楽しめますよ。

丹後半島のブリジギングポイント

代表的なポイントとその特徴を教えてください。

宮武駿船長

ポイントは最近では「白石(グリ)」が圧倒的に多いですね。西の方の「網野」や、その先まで行くこともあります。

東も西もかなり広いエリアで操業しています。

白石は有名な漁場でもあって、私自身も憧れてきた場所ですし、本当に魅力的なポイントだと思います。

西側から見た丹後半島。先端の経ヶ岬沖にあるのが代表的ポイント、白石(グリ)だ。
飯高博文

白石の特徴を地形的に言うと、丹後半島の端の沖にあって、西からの潮と南からの潮が当たるポイントなんです。

丹後半島で海が分かれているので、どっちからの潮が動いていても、とにかく潮さえ動いていればアタります。

海底の地形としては何もない100mぐらいののっぺりした中に、大きい山が1個沈んでいる感じです。

そこから段々に落ちていって、途中で地層がズボッと割れたような落ち込みもあります。

ドンッと落ちる場所が3か所ぐらいあって、クレーターみたいな感じになっています。

魚礁も周囲にはたくさん入っています。エサ釣りの船はそういうところを中心にやったりもしていますね。
 
水深の目安は50mから125mくらい。

10m先が60mで、こっちは70mみたいな感じで、本当に10m、20m横にずれるだけで水深が10m、20m変わります。

深いところでは120mとか、125mぐらいまで釣りますね。

船を立てて流すのが丹後半島ブリジギングの特徴のひとつ。
宮武駿船長

基本的には船を潮、風に立てて流すことが多いですね。

潮が深いところでぶつかり合うので、たとえば上の潮が西から1ノットで来ていて、下の潮がまったくないとなると、その中で300gのジグを落としても全然真っ直ぐに落ちないこともあります。

潮の威力ってすごくて、どれだけ重たくしても、できるだけ潮に馴染ませる、というくらいしかできないこともあります。

そうなると300gは必要になってきます。丹後半島だからこそかも知れません。

2つの潮がぶつかり合うので潮流が複雑になることが多いんです。

だから、ジグのウエイトは180~300gくらい、幅広く揃えておいてほしいですね。

ベイトとなることが多いのはアミとイワシ。とくに大羽イワシを食っているブリは活性が高く、体形も食味もよいとされる。

丹後半島で進化した丹後ジャークについて

有名な「丹後ジャーク」とは、どのようなシャクリ方を指すのですか?

宮武駿船長

たしかに丹後半島のブリジギングといえば「丹後ジャーク」が有名ですよね。

丹後ジャークが生まれた理由は、もともとナイロンラインを使ってジギングをしていた時代に、ラインスラックを取ってガンガンシャクらないと魚が食わない時があったからだと聞いています。
 
PEラインが使われるまではみんなナイロンラインでジギングをやっていたわけで、その後、PEラインが出てジギングがガラッと変わったんです。

シャクリ方も大きく変わりました。それでも、やはりラインスラックを取ってきっちりシャクるという動作は必要です。

それには速巻きからのロングジャークが必要不可欠です。

こうした理由もあって丹後ジャークが生まれて、それが時代とともに進化してきたと思っています。私が遊漁船の修行をした時代の親方は、日本でジギングが始まった時からやっている人です。

そういった人たちから話を聞くとこういった結論になりますね。

ボトム近くにいるブリが高速で動くジグを追っている。こんなイメージが出来れば丹後ジャークも頑張れる!?
宮武駿船長

定番の丹後ジャークがあるかと言えば、ないと思います。ただひとつ言えるのは、丹後ジャークは速巻きありきということです。

ワンピッチとロングジャークだけしていても、丹後ジャークとは言わないと思います。

速巻きからのロング、速巻きからのワンピッチ、速巻きからのイレギュラーなワンピッチ。そういうシャクリ方が丹後ジャークだと思います。

上手い人は、ロングジャークとワンピッチの境目がないぐらいうまく結びつけて、なおかつイレギュラーなアクションを入れていきます。

つまりは速巻きをベースにしたコンビネーションジャークですよね。

ただ速巻きが強烈で印象的なせいか、とくに丹後ジャークって呼ばれているだけだと思います。肉体的なダメージはすごく大きいですよ。

朝からやると午後にはどこかしら攣っています。私は左手がいつも攣りますね。

大久保幸三氏、丹後半島のブリジギングに挑む!

今回はバリバスフィールドスタッフ・大久保幸三さんの丹後半島ブリジギングへのチャレンジ釣行です。始めにこれまでの大久保さんと丹後半島の関わりや印象について教えてください。

大久保幸三

私は丹後半島でそこまでたくさん釣りをしたことはありません。

でも、以前やった時のイメージとしては、広い範囲・レンジを1日通して探らないといけない印象があります。

ジグをボトムにつけたら、そこから巻き上げて水面近くまで探る。

船長の指示に従うにしても、「何mまで上げて」という距離が長い、というイメージがあります。

狙ってブリが釣れる。シンプルかつ分かりやすい魅力が大久保さんを丹後半島に呼び寄せた。
大久保幸三

いわゆる丹後ジャークみたいな、独特の速い釣りのイメージもあります。スピニングで超高速、超ロングジャークをまぜるような釣りです。

でも、私はそういうジャークをそのままやるというより、自分なりのジャークで広い範囲を探るつもりです。

そこに今の自分のテーマである「ジグの動きを制御すること」をプラスアルファで、はめ込んでいきたいな、と思っています。

丹後ジャークだけではなく、普段ほかのフィールドでやっているジギングを展開できるタックル選びをしてきたつもりです。

なぜ、今回は丹後半島のブリジギングに挑もうと思ったのですか?

大久保幸三

分かりやすく、ブリが狙えるからです。たまたまブリが釣れた、ということはどこのフィールドでもあると思います。

でも、狙ってブリを釣る、しかもその確率が高いというフィールドはそれほど多くはないと思います。

SNSを見ていても、すごい確率でブリばかりを狙って釣っているフィールドですからね、丹後は。

私は大きい魚が好きですし、シンプルに狙ってブリを釣りたい。丹後半島のブリジギングに挑む一番の理由です。

ドンッとヒットして、ジャーッとラインを引き出すブリ。ジギングの愉しさが凝縮された釣りだ。

ブリジギングの魅力、どのようなところに感じていますか?

大久保幸三

ブリに限りませんが、青物ジギングの魅力は、やはり引きの強さにあると思います。魚のパワーです。

釣り上げるまでハラハラしますし、単純に釣っていて楽しいんです。

魚釣りの本来の楽しさのひとつって、強い魚、デカい魚を釣り上げることだと思っています。

おいしい魚を釣るのもよいですが、私はやはり「強い魚」を「狙って」釣ることが一番楽しい。

ブリジギングはその2つがすごく分かりやすく存在しているターゲット、釣りなんです。
 
また、この釣りはすごくマニュアルなんです。しかも、ただ昔に戻るようなマニュアルではなくて、令和に合った現代のマニュアル。

レスポンスが良くて、情報収集力が高くて、ものすごく現代的なマニュアル感がある。今はそういうジギングが楽しめるんです。

魚の強さも感じられるし、魚がどう動こうとしているかを、タックルの感度を活かして、先回りして対応していける。それが早く釣り上げることにもつながります。

掛けるまでも、掛けてからも楽しい。

タックルが進化した恩恵でその全部が楽しくなりました。だから今、私自身、ジギングが本当に楽しいです。

大久保幸三流・丹後半島のブリジギング用タックルセレクト

大久保幸三氏が準備した丹後半島のブリジギング用タックルをチェックしていこう。

ブリジギング用に大久保さんが用意した3セット。ベイトタックルを多用するのが大久保流だ。

それぞれに役割を持たせたブリジギングタックル3セット

準備したタックルについて教えてください。

大久保幸三

今回はブリ用として3セット用意しました。(タックルリストへジャンプ

予備というよりは、それぞれに役割を持たせた3セットです。

同じロッドを2本持ち込んでいることが、私の中で攻略の要になるかなと思っています。

そのロッドはスミスのHSJ-CS66/M。これを2本用意し、それぞれにあえてギア比の異なるオシアジガー2000番をセットしています。

1本はHG、もう1本はPGで合わせています。

最も多用したハイギアのベイトリールとX9を組み合わせたタックル。
大久保幸三

PEラインは、オシアジガー2000HGの方にアバニ ジギング10×10 マックスパワーX9(以下、X9)の3号、オシアジガー2000PGの方にアバニ ジギング10×10 マックスパワーX8(以下、X8)の3号を巻いています。

どちらも400m巻いています。

ショックリーダーは、X9の方がショックリーダー[フロロカーボン]40lb、X8の方はオーシャンレコードショックリーダー[ナイロン]50lbをセットしています。

長さはどちらも7m弱(4ヒロ半)くらいで揃えています。

よりライン特性を際立てるべく、X9にはフロロカーボン、X8にはナイロンとショックリーダーも使い分けた。
大久保幸三

もうワンセットはスピニングタックルで、スミスのオフショアスティックAMJX-S62MにステラSWの8000HGを合わせています。

ラインは下巻きを80〜100mほど巻いてから、ジギングPE X9の3号を300m巻いています。

ショックリーダーはオーシャンレコード50lbを7.5m(5ヒロ)くらい取っています。

それぞれのタックルセットの具体的な役割を教えてください。

大久保幸三

タックルセットそれぞれの役割ですが、まず、ベイトの2セットはパイロットタックルになると思っています。

魚の状況を見るための2セットです。あえてスロージギング寄りのロッドを使っている狙いは、ジグのアクションを制御することです。

アクション自体は、シャクリ方次第でいくらでもできますが、あえてスロー系のロッドを使うことで、なるべくジグを派手に動かさないようにしています。

X8を巻き込んだリールをセットしたタックルには、あえてジグの動きを制御する役割を持たせた。
大久保幸三

オシアジガー2000HGとX9を組んだセットは、ハイギアの巻き取りスピードを活かしながらヒットパターンを見つけるためのタックルです。

オシアジガー2000PGとX8、さらに少し伸びのあるショックリーダーを合わせたセットは、ロッドの特性を生かして、もっと完全に動きを制御するためのタックルです。

この2セットで魚の状況を見極めようと思っています。

それでも口を使わない、リアクションでしか食わないような時に使うのがスピニングタックルです。

これは速さに特化した釣りをするためのタックルです。

スピード重視、リアクションバイトを狙うために用意したのがX9を巻き込んだスピニングタックルだ。

タックルセッティングにテーマがある、ということですが。

大久保幸三

はい。私の最近のジギングのテーマは、昔みたいにジグをガンガン動かして釣るというより、「ジグの動きをいかに制御して吸収するか」です。

ロッドでも吸収するし、タックル全体でも吸収する。そうやってジグを派手に動かさないようにしています。

派手に動いているものだと見切ってしまう魚を釣る。これが今の私のジギングにおけるテーマなんです。
 
そのテーマに沿って考えると、スピニングタックルではどうしてもジグが動きすぎになりやすい。

本当はベイトタックルでPGのギア比のリールをベースにする方が、「吸収する釣り」には合います。実際にPGのタックルも用意しています。

ただ、前述したように日本海特有の広いレンジを探る釣りを考えると、どこで食ってくるかわからない。

そういう意味ではPGだけだと不向きで、メインはオシアジガー2000HGとX9のセットになると思います。

「ジグの動きをいかに制御して吸収するか」。これが大久保さんの近年のジギングのテーマだ。
大久保幸三

だからPGの出番は、ある程度「このレンジで食うな」と見えた時になると思います。

たとえば水深100mのポイントで50m付近で食っているなら、色分けされたラインの特性を生かして、60~70mまでしか落とさず、その範囲だけを効率よく探る、という感じです。

こうした釣りを展開し、食わせることまで考えると、X8とPGの組み合わせは必要だと思っています。

ブリジギングにおけるPEラインの使い分け

X9とX8、ブリジギングで使う場合の大久保さん流PEラインの使い分けについて教えてください。

大久保幸三

私自身、メインに考えているのはX9です。

丹後半島のブリジギングでは100mを超える深場を釣ることも多いので、縦の釣りをするうえで、どの層で潮が効いていて、どの層で潮がたるんでいるかを感じ取ることがものすごく重要だと考えています。

たるんだ潮、濁った潮、プランクトンが多い潮、ベイトがいる潮…、そうしたレンジをジグがどう抜けていくかがすごく大事なんです。

現在、大久保さんのジギングはX9をベースに組み立てられている。
大久保幸三

海中のこうした変化をつかむには感度が大事です。

X9を使い出してから、今まで分からなかったことが、「こういうことが水中で起きているんだ」とイメージしやすくなりました。

たとえば、なぜタングステン製のジグが強いのかというと、そういったレンジ、層を自然な魚に近い動きで突破できるからだと思うんです。

魚はフォール中にジグをロックオンしていて、またそのジグが来た時に「こいつだな」と反応して食っているんじゃないかと私は考えています。
 
今までの鉛製ジグでは抜けきれなかった層を、タングステンだときれいに突破できる。

ただ、鉛製のジグとX9を合わせると、タングステンジグを使う場合と同様のスポンと抜けるイメージを描くことができます。

X9はディープエリアでのジギングには、かなり優位性を持てる武器になると思っています。
 
X9なら着底感もより強く得られるし、フォール中に魚が絡んできた感覚、アタリも取りやすい。

上げで絡んできた感覚もつかみやすいので、バイトに備えることができます。水中をイメージしやすいんですね。

イメージしながら釣りをするというのは、釣果にも再現性にもつながるので、そこには大きな優位性があると思っています。

大久保さんがPEラインの性能としてとりわけ重視しているのが糸立ちの良さ、糸鳴りの小ささだ。
大久保幸三

糸立ちの良さもブリジギングではすごく重要です。また、「糸鳴り」が小さいことも大切。

魚ってすごく「糸鳴り」を気にしていると思っています。水中カメラを入れると本当に気になるくらい音が出ますからね。

魚はラインの存在を感じていると思います。

たとえば同じジグ、同じタックルでX4、X8、X9を使い比べたら、水切りの良さは圧倒的に差があります。

ガイドに伝わってくる感じも違いますし。その違いはアングラーにも伝わるし、当然魚にも伝わっていると思っています。

X9を組み立ての中心としながらもX8も使用している理由は?

大久保幸三

操作性についても、X9はやっぱり動かしやすいです。自分のイメージとリンクさせやすいのは、X8よりX9です。

私の近年のジギングのテーマは「あまり動かさない」ではなく、正確には「動かしすぎない」です。X9はイメージ通りに使えます。

一方でX8を持ってきた理由は、自分の意図した以上に動いていない状態を作れるんじゃないか、という部分にあります。

結果として、よりナチュラルになるんじゃないかという期待ですね。

自身のコントロールの範囲外のナチュラルさを期待し、X8を使用した。
大久保幸三

私の釣りは、今はX9で出来上がっています。

だからこそ逆にX8を巻いてきました。釣りって、自分の意図していない部分の恩恵がすごく大事なんです。

以前は、ジグは動いていないと釣れない、ルアーは偽物だから動いていないとダメだ、という考え方が強かった。

でも今は、ルアーを動かさない方がより自然だと気づいたアングラーも増えてきたし、私もその1人です。
 
そうなると、ジギングでもそういう釣りがあることが分かってきたんですよ。

まだ形になる途中だとは思いますが、これまでよりナチュラルに近づける釣り方です。ただ、釣りは「絶対にこれが正解」というものがない。

船の上下、波の動き、いろいろな要因でジグは動きます。

だからこそ、軟らかいロッドで吸収させる釣りも必要だし、ラインが少し伸びることでさらに吸収できる釣りも必要です。

いっぽうで、やっぱりスライドさせた方が釣れる、しっかり動かした方が釣れる時もある。

どちらもできないと魚を手に出来ないんです。だから両方用意することが大事だと思って、今回そういうタックルの組み方にしました。

ブリジギング用のジグセレクト

ジグはどのようなものを使っているんですか?

大久保幸三

ジグは、その場その場のベイトに合わせて選ぶつもりですが、基本はスミスのCBムラマサ3SとCBナガマサになると思います。

狙っているのが大きいブリなので、ややオーバータックルになるくらいのものを選んでいます。

ウエイトは150〜250gくらいまでを用意しています。

150g、155g、180gあたりを中心に使うことになると思いますが、その時々で決めていくつもりです。

ジグはともにスミス製。長年使い続けているCBムラマサ3SとCBナガマサをセレクトした。

ブリジギングに使用するフックについて

フックのセレクト、セッティングパターンを教えてください。

大久保幸三

フックはデコイのツインパイク4/0をフロントに付けています。リアには付けていません。

リング類はパワーロールリングPR-12に付いているスプリットリングをEXリング#5+に交換して使っています。

ブリを狙うに必要十分な大きさと強さ。大久保さんのセレクトしたフックの特徴だ。

ブリジギングへの挑戦を終えて

今回は悪天候により当初予定していた2日間の釣りが1日になってしまいました。時間が制限されたこともあって、なかなか厳しい結果となりましたが、いかがでしたか?

大久保幸三

結果としては完敗でした。でも、めちゃくちゃ楽しかったです。

個人的には丹後ジャークに対して、リスペクトを持てたことも大きかったです。

この釣り方でなければ釣れない、みたいな少しマイナスのイメージもあったんですけど、そういうものとはまた違う魅力と意味が、丹後ジャークにはちゃんとあるんだなと感じました。

リベンジではなくリトライ。大久保さんの丹後半島のブリに対する思いだ。
大久保幸三

また、丹後半島というフィールドの魅力をあらためて感じましたね。

今回ロケした日もそうだったんですけど、例年釣れているシーズンであるにしても、1つのポイントにあれだけ船がひしめき合っていたし、その船に乗っている人数がどの船を見ても2桁オーバーでほぼ満船。

フィールドがすごく盛り上がっていますよね。

取材日、ドリーム・チェイサーも賑わっていたが、周囲を行き交う僚船もほぼ満船。丹後半島のブリジギングは盛況だ。
大久保幸三

もちろん、丹後半島のブリジギングは決して簡単な釣りではないし、体力もすごく必要な釣りです。

このフィールドでのジギングの特徴は、鳥羽に行く人、明石に行く人、松山に行く人、日本海のほかのエリアに行く人…、いろいろな人との会話の中でネックになる言葉として必ず出てくるんです。

「深い」「疲れる」って。
 
もともとのジギングは「深い」「疲れる」を1日中やって、釣れた人には「おめでとう」、釣れなかった人には「惜しかったね」「残念だったね」で終わる、そういう釣りだったはずなのに、他のフィールドではけっこう廃れてきていると感じています。

でも、丹後半島のブリジギングでは残っています。

あの風景を見られたっていうのは、やっぱり海域の魅力もさることながら、ブリ自体の魅力がすごいんだなと思いました。

「狙ってブリを釣ります」ということの魅力ですよね。

手を休めている人はいない。ヘビーな釣りだが、その結果、得られる対価は大きいとみな信じている。
大久保幸三

みんなやっぱり、でかい魚を釣りたいんですよ。

私もそうだから分かりますが、みんなも同じように「ブリを釣りたい」「狙ってブリを釣りたい」と思っているんです。

そのために、体力のない人や年配の人も、自分なりに1日中頑張っている。

船中のほぼ全員がずっと休まずにみんながやっているというあの光景は、「釣りってやっぱり楽しいじゃん」「釣りって夢を持ってできるもんなんだな」と感じさせられるものでした。
 
もうひとつ強く思ったのは、すごくテクニカルなんだなということです。これは、このエリアの魅力そのものを一番表現しているとも思いました。

だからこそ、タックルの選択はすごく重要。

どんな釣りでも同じですが、丹後半島はとくにそれが形になりやすいフィールドだと思いました。

丹後ジャークが生まれたフィールドのポテンシャルというか、魅力は半端じゃないなと思いました。

時代が変わっても色褪せないものがあるんですよね。

この1本を手にするために、手が攣ってでも釣り続ける。ジギング道場と呼ばれる所以だ。
大久保幸三

船長から聞いた話もすごく納得できました。最初に丹後ジャークを始めた人たちは、ナイロンラインを使っていた、ということです。

だからジグを動かすのに一生懸命振りまくっていた。

でも、時代を経て、タックルもどんどん進化して、同じジグの動きを出すにしても、昔ほど大きくシャクらなくても成立するようになった。

だから丹後ジャークは、今もどんどん変わりつつあると思うんです。今の道具には今の丹後ジャークがあるんだ、ということですよね。
 
だから、この海に挑戦しようと思う人にアドバイスを付け加えるとしたら、X9みたいな最先端のアイテムを使えば、これまでのように大変なことをしなくても釣りは成立するんだよ、ということです。

1日中シャクってもあまり体力を使わずに済むと思います。そんなに大変な釣りをしなくてもいいんですね。

リトライでキャッチしたブリサイズ。釣るまで通うのが大久保流のリトライだ。
大久保幸三

近々に次回の釣行を予定しています。次に試してみたいことが見えているかと言われると、正直まだ見えてはいないです。

でも私は、やり続けることこそ、そのものの本質を見抜く一番の近道だと思っているので、今回と同じことをまたやります。

1日やったぐらいでは、答えを出すには短すぎると思っているので、同じことをやり続けたいですね。

その上で、どうしたいかといえば、答えはただひとつ。釣りたいです。

どうせ釣るなら、デカいのが釣れるまでやりたい。

目標をひとつ作るなら、16kgですね。今シーズンで釣れた中でいちばん大きい魚のサイズです。リトライですね。

私自身は、あくまでも挑戦者でありたい。ずっとそう思っていますよ。

丹後半島のブリジギング使用|大久保幸三氏 タックルデータ

大久保幸三氏のブリジギングタックルをご紹介。

ベイトタックル1(ハイギアでジグを動かしながらのパターンチェック用)

タックル詳細
ロッドスミス/HSJ-CS66/M
リールシマノ/
オシアジガー2000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10 マックスパワーX9
3号 400m
ショックリーダー【バリバス】
ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン]
40lb 7m弱

ベイトタックル2(ジグの動きを制御して操るためのタックル)

タックル詳細
ロッドスミス/HSJ-CS66/M
リールシマノ/
オシアジガー2000PG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10 マックスパワーX8
3号 400m
ショックリーダー【バリバス】
オーシャンレコードショックリーダー[ナイロン]
50lb 7m弱

スピニングタックル(スピード重視用)

タックル詳細
ロッドスミス/
オフショアスティックAMJX-S62M
リールシマノ/
ステラSW8000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10 マックスパワーX9
3号 300m+下巻き
ショックリーダー【バリバス】
オーシャンレコードショックリーダー[ナイロン]
50lb 7.5m

取材協力

撮影協力

京都・舞鶴 ドリーム・チェイサー

舞鶴港を拠点とするドリーム・チェイサー。船体は大きく、快適だ。
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