外房では冬から春にかけてイワシの大群が接岸する。ヒラマサをはじめ、あらゆるフィッシュイーターがこのイワシの群れに狂い、饗宴を繰り広げる。この現象を外房フリークたちは「イワシトルネード」と呼び歓迎する。

本記事ではこのイワシトルネードに挑戦、外房ヒラマサの魅力を再確認するため、「夢政」サイズキャッチを狙う椙尾和義さんの挑戦をレポート!ラインを中心としたアプローチメソッドとともにお届けする。

目次

外房ヒラマサの春を盛り上げる、イワシトルネードとは

「イワシトルネード」は一般に広く定着している釣り用語ではないだろう。AIによる回答では、「主に水族館で数千~数万匹のイワシが集団で渦を巻くように泳ぐダイナミックな様子」と出た。もちろん、外房を中心にしたアングラー間で交わされる「イワシトルネード」というワードは、上記とはまったく異なる意味を持つ。

宏昌丸・吉清良輔船長はこのように語る。

吉清良輔

外房での『イワシトルネード』は、もともと私が言い出した言葉、いわばパワーワードみたいなものです。

冬の時期に南下してくるイワシの大群、それはセグロ(カタクチイワシ)だったりマイワシだったりするんですが、その群れに付いている大型のヒラマサを狙う釣りのことを意味する言葉として使いはじめました。

水深でいうと、だいたい 10mとか15mくらいのレンジでやるような、浅場での釣りが中心です。

イワシトルネードには夢と希望がたくさん詰まっています。イワシの大群の中に確実にモンスターがいる。

それがわかっているからこそ面白いしドキドキします。

いろいろな魚が釣れることや、アタれば大きい、ということも魅力なんですよね。

宏昌丸の吉清良輔船長は外房ヒラマサシーンをリードする重要人物のひとり。

外房イワシトルネードのシーズンとおすすめ釣りスタイル

外房においてイワシの大群が接岸する状況は、規模の大小を問わなければ周年を通してみられる現象だ。しかし、いわゆる夢政サイズとリンクする「イワシトルネード」は冬から春にかけて頻発するのが通例だ。

吉清良輔

イワシトルネードは年によっても異なりますが、早ければ1月、2月にスタートし、だいたい4月まで見られます。

年によっては 5月くらいまで続くこともあります。

春のヒラマサパターンとして、大きめのダイビングペンシルを投げて、ワラサまじりで狙うような釣りもありますが、それとは少し性質が違います。

シャローエリアでイワシ団子を追っているヒラマサは、大型のダイビングペンシルを追うヒラマサとは別のマインドを持っている、という印象がありますね。

膨大なイワシが接岸しても水面上には変化がないこともある。

魚群探知機を真っ赤に染めるほどの密度でイワシが集結、水面では水が沸き立ち、トリヤマが立ち上がる。そんな光景を見れば誰しもがキャスティングのチャンス、と思うだろう。しかし、意外にもアンダーウォーターの釣りが効果的だというから面白い。

吉清良輔

多い、少ないはあってもイワシ自体は毎年のように岸寄りに入ってきますし、そういう意味ではイワシトルネードは昔からある現象です。

ただ、そのイワシの群れの中でヒラマサをしっかり狙う、しかもトップウォーターだけではなくジグでも狙う、というやり方が目立ってきたのはここ何年かだと思います。

以前から跳ねている魚をトップで狙うことはありましたが、なかなか口を使ってこないことも多かったんです。

でも、ジグで狙うようになってからは、ジグの方が確率高く食ってくるな、という印象があります。

だから、うちでは結構ジギング&キャスティングともにジグを使うよう勧めたりもしています。

イワシトルネードの釣りでも、トップで食わないことはないですが確率が低い印象があります。

おそらくですが、イワシに付いているヒラマサは、あまり表層を意識していないのでは、と思っています。

イワシ団子の端っこというか、周りをずっと追っているような状態が多いので、上を見ているわけではないと思うんです。

だから、上でちょこちょこやっていても難しい。

しっかり魚の近くに落として、ヒラマサの視界に入れていかないといけない。そういう印象がありますね。

ヒットにつながるときはイワシが全面に絨毯みたいに広がっているわけではなくて、やはり団子状態になっていることが多いですね。

イワシを周りから囲んで団子にしているようなヒラマサを、マグロを狙うときと同様のイメージで釣る感じが基本です。

やはり群れが入ってきたばかりの時は食いが良かったりしますし、そういうときはトップでも出やすいですね。

魚探が示す水深が役に立たないほど、水面から海底まで高密度のイワシの大群で埋め尽くされることもある。

イワシトルネードの釣りではモンスタークラスのヒラマサを狙う

イワシトルネードで期待できるヒラマサのサイズ感や実績はどのようなものだろうか?

吉清良輔

この釣りでは、基本的にかなり大型のヒラマサを狙っていきます。

小さい魚がヒットしてくることもありますけど、狙っているのは 20kg、30kg、40kg みたいな、モンスタークラスの魚です。

そういう意味では夢がある釣りだと思います。

実際に昨年、一昨年もジギングで30kgオーバーのヒラマサキャッチの実績があります。

数的に釣果が伸びていないとき、しかも平日はアングラーもまばら。そんなときこそチャンス、とも言える。

イワシトルネードに遭遇するためには?

20kg、30kgクラスのヒラマサキャッチを夢見るアングラーにとって、イワシトルネードは見逃すことができないチャンス。しかし、春になればいつでも外房にイワシが湧くということではない。実際、イワシトルネードにタイミングを合わせて釣行する、ということはかなり難しい。

吉清良輔

イワシトルネードに確実に遭遇する、ということはなかなか難しいと思いますね。来た!と聞いてからでは間に合わないことも多いですしね。

だから、実際にいい思いをしているのは、通っている常連さんが多いですよね。

やはり通わないと当たらない部分もあると思います。

でも、いつでもチャンスはありますし、イワシトルネードが来た時は“確変”的なイメージを持ってもらえればいいんじゃないかなと思います。

実際にイワシの群れが接岸してきたときは、一気に状況が変わる、そういった可能性がある釣りだと思っています。

だからこそ、信じて通い続ける人がいいタイミングを当てるんじゃないかな、と思いますね。

イワシトルネードの釣りでオオマサ、夢政にチャレンジ

イワシトルネードを攻略し、20kg、30kgオーバーのビッグワンを仕留めるため、椙尾和義さんがチャレンジ釣行を敢行!

多彩な釣りに通じる椙尾和義さん。行かなければ始まらないを実践する現場主義のアングラーだ。

椙尾流イワシトルネード攻略用タックル

今回、イワシトルネード攻略に挑戦したのはバリバスフィールドスタッフの椙尾さん。釣行の模様を報告する前に、準備したタックルについて確認させていただいた。

椙尾和義

用意したタックルは、キャスティングとジギング用を合わせて5セットです。(タックルリストへ飛ぶ)

キャスティングはオシアプラッガー フルスロットルS83MHにステラSW14000XG、メインラインはアバニ キャスティングPE SMPヒラマサチューンX8  6号をセットしました。

もう1本はオシアプラッガー フルスロットルS83MにステラSW10000HG、メインラインは上記と同様で5号です。

さらにライトタックルとして、オシアプラッガー ライトコンセプトS83ML、PEはアバニ キャスティングPE SMP X8 3号を入れています。

ショックリーダーは強いタックル順にアバニ ショックリーダーSMP[ナイロン] 120lb、100lb、70lbをそれぞれ2~2.5mセットしています。

2回の釣行で持参したのは計5セットのキャスティング&ジギングタックル。
キャスティング用には2種のPEラインを使用。
椙尾和義

ジギングタックルは、オシアジガー リミテッドS62-3にステラSW8000HG、PEはアバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 3号、リーダーはショックリーダー[フロロカーボン] 40lbを5~6mセットしています。

もうワンセットはオシアジガー ナチュラルジャークS64-2にステラSW6000HGの組み合わせで、こちらのPEは同2号、リーダーはショックリーダー[フロロカーボン] 35lbを5~6mセットしています。

ジギング用のメインライン。
ジギング用のショックリーダー。

外房ではキャスティング用、ジギング用の両タックルを用意するのが定石。それゆえ複数タックルを持参するアングラーが多いが、どのようなタックルを構成して持参するかは、志向する釣りの内容によって異なってくる。

椙尾和義

外房用のベーシックなキャスティング&ジギングタックルに加え、渋い状況も想定して、少しライト寄りの対応も考えて用意しました。

ルアーの動かし方の幅を広げたいですし、ルアーサイズを少し落とすことも考えました。

小さいルアーを使う場合、ラインが太すぎると、よい動きが出なかったり、飛距離が出にくくなったりします。

使える場所ではライトなセッティングも積極的に使おうと思って用意しました。

もちろん、リスクが大きい場所では使わないですが、たとえばキャスティングでは基本的に5号を使いつつ、使える場所では3号を使う、そんなイメージで考えています。

ジギングで2号タックルを使うときも同様に考えています。

本記事内の2回の釣行で多用したのはPE3号をセットしたキャスティングタックルだ。
椙尾和義

春はベイトが小さいことも多いですし、ルアーも小型に反応がいいことが多いイメージがあります。

状況は水温とか水色で変わりますし、大きいルアーにばかり反応する時もありますが、基本的に春はわりと小さめのルアーが効果的かなと思っています。

キャスティングロッドでジグも投げてみようとも思っていたので、それなら3号でもいいな、という考えもあって用意しました。

3号タックルとジグの組み合わせなら飛距離が出せますし、プラグでは出せないような動きも演出できますからね。

キャスティング用のプラグ各種。
ジギング用のジグ各種。

椙尾流・イワシトルネードの攻略法

外房のイワシトルネードについてはアングラー各人の捉え方、期待感が異なる。関東を中心に釣りを楽しむ椙尾さんにとって、イワシトルネードはどのような魅力を持つのだろうか?

椙尾和義

イワシトルネードについては、自分の中では外房の春の風物詩というイメージがあります。

ヒラマサだけじゃなく、マダイを含めていろいろなフィッシュイーターがイワシの群れについて狂ってしまう、春のイベントみたいなものですよね。

イワシが接岸しているときって、それだけで魚がみんな浮ついているような感じがあります。

ただ、自分自身がドンピシャでイワシトルネードという状況に当たった経験は多くはないです。

もちろん、小さい規模のものはあったと思いますし、短い時間、期間だけ続くようなものもあったとは思うんですけどね。

イワシは常にいるわけではない。出たり入ったり、変化は激しい。
椙尾和義

ただ、イワシに限らず、春のベイトの群れにフィッシュイーターがつくパターンというのはやっぱりあると思います。

そこにはヒラマサだけじゃなく、大きなマダイなんかも絡んでくることがあります。

ライトなタックルを持ってきているのも、他のターゲットの存在があるから、というのも理由のひとつです。

何が食うか分からないですからね。

ヒラマサがメインではあるけれど、それだけに絞り切らない方がいい場面もあると思っています。

外房イワシトルネードへのファーストトライは完敗

ファーストトライは2026年の2月。イワシ接岸の情報がまったくない状態でのチャレンジだった。午前、午後と通しで乗船したが結果は完敗。ほとんど生命感さえ感じることができないほどのタフな状況だった。

椙尾和義

かなり厳しい状況だと分かってはいましたが、トライしました。

行けるときに行くというのは、釣りの大前提だと思っていますし、行ってみなければ分からないことも多いですからね。

釣果情報も少なかったです。

でも、いい方向に考えればプレッシャーが抜けていて、やる気のある魚がいればドンッと出る可能性もあると思っていました。

水温も何日か前より明らかに1度、2度と変わっていましたし、風も変わっていました。もしかしたら、ガラッと状況が変わるかもしれない。

希望はあるぞ、と現地に入りました。

1回目の釣行は午前午後と通しで乗船してノーバイト。なかなか堪える結果だ。
椙尾和義

シーズン的に変化の大きい春でもありますしね。急にイワシが入って始まるかもしれない。

そういう変化に当たれば一人勝ちみたいなこともあると思うので。気になるなら行くべきだと思います。

これまでも激渋だと言われていた状況で外房に行って、午前はダメだったのに午後から10 kgオーバーのヒラマサが入れ食い、ということもありました。

本当に分からないんです。こうした変化の激しさも含めて、外房ヒラマサの面白さだと思っていますから。

イワシトルネードパターンへの思いを再トライ釣行にぶつける

一度の釣行で思い描く釣果を得られるとは限らない。椙尾さんは次こそは!の思いを胸に外房イワシトルネードに再トライした。

前回の釣行の振り返りと再チャレンジへの思い

2回目の釣行は3月下旬。前回のチャレンジからひと月ほど間が空き、外房の海は大きく変化していた。連日、イワシが接岸しており、宏昌丸がSNSで発信する情報にも「イワシトルネード」というワードが散見されるようになった。

しかし、その割にはヒラマサキャッチの報告数が伸びないのも事実だった。

椙尾和義

前回の釣行では本当に何もなかったのですが、今回はイワシがしっかり入っているようです。

前回よりヒラマサの雰囲気がありますし、チャンスはあるのかなと思っています。

前回はベイトが本当に少なかったので手応えもなく、印象についても何とも言えなかった。今回は期待できるのでは、と思っています。

でも、実際はそれほど簡単ではないようです。

イワシトルネードもありますし、ヒラマサがついてもいるようですが、やる気がないようです。

とはいえ難しさはあっても、前回よりは雰囲気があるし、ヒラマサに出会える確率は上がっているのかな、という感じです。

準備は万端。沖にはイワシが接岸している。再チャレンジは午後船からのスタートとなった。
椙尾和義

万全の準備をしたつもりですが、あとは実際に海の状況を見て、そこでどうトライアンドエラーしていくかですね。

できることを尽くしたいですし、もし魚が出なくても、それはそれで今の状況としてきちんと受け止めればいいと思っています。

ただ、もしイワシの反応があったら、その反応にはしっかり対応していきたいですし、イワシトルネードを含め、外房の春のドリームを追いかけていきたいですね。

再トライで引き出した貴重な1本のヒラマサ

2回目のトライは2日の釣行を予定、ともに実現した。初日は午後船、2日目は午前船に乗船。初日の海から得た印象はどのようなものだったのだろうか?

椙尾和義

水温は 14 度台でした。少し沖には 15度台の場所もありましたが、全体としてはまだ低い印象でした。

13度台、12度台まで落ちることもあるようで、水温に関してはまだ春本番という感じではありませんでしたね。

川津港を出てすぐにトリヤマがお出迎え。この日は幾度となくこのような光景が繰り広げられた。
椙尾和義

ただ、イワシの群れはあちこちにあって、トリもかなりついていました。魚もいるのですが、なかなか食ってこない、そんな状況でした。

トップウォーターでバンバン出る感じではなく、少し沈んだ感じ。

トリがしつこく海面にへばりついているような状態で、魚がその下でベイトを固めている雰囲気だったので、その魚たちにどのようにアプローチするのかが大事だと感じました。
 
じっくりと何回も打ち直して狙える場面も多かったので、シンキングルアーでもいいと思いました。

ただ、魚の群れの動きは速く、こちらでイワシが固まったと思ったらすぐ別の場所に動くような場面も多かったです。

あまりスローに落ちるルアーでは落としている間に群れに動かれてしまうことも多かったので、キャスティングタックルで 60g や 80g くらいのジグをしっかり投げて、そのレンジに合わせて引いてくるようなやり方がいちばん攻略しやすいかな、という印象でした。
 
メインの一級ポイントだけなく、比較的浅いところでもイワシの群れにトリがついていて、終始、釣れそうな雰囲気はありました。

ただ、捕食されているイワシは比較的小さいサイズが多かった一方で、引っ掛かるベイトの中には大きいものもあったので、いろいろなサイズがまじっていたのだと思います。

海面の賑やかさが落ち着いたときにいきなり食ってきた。貴重な1本だ。

実際にカタクチイワシを中心に、ポイントによってはまさに敷き詰めるような状態でイワシトルネードが展開されていた。この生命感、期待感はイワシトルネードの大きな魅力だろう。

しかし、現実は厳しかった。ところどころで水面が割れ、それに合わせてキャストが決まっても反応はない。期待と失望が幾度となく繰り返された。もしかしたらイワシだけでヒラマサはいないのか? そんな疑問さえ湧きつつあるなかで、椙尾さんのロッドが曲がった。相手は小型ではあったがヒラマサ。価値ある本命だ。

椙尾和義

キャスティングでキャッチできました。イワシはいるけれどトリはいないなと思ったタイミングでした。

ルアーを泳がせるイメージで、イワシがフラフラ泳いでいる感じを意識して引き、自分まで15m くらいまで寄ってきたあたりで水中で食いました。

使っていたのは PE 3号のタックルで、ルアーは 150mmのプロトモデル、泳ぐタイプのフローティングペンシルでした。

トリがいたら違う攻め方をしようと思っていたのですが、タイミング的にトリがいなかったので、ゆっくり引いて見せるイメージに切り替えたらヒットしましたね。

サイズは 3kgクラスかなという感じで、見た目としては少し細めで、シュッとしたコンディションでした。

小型ではありますが、かなり貴重な魚だったと思います。

キャッチした魚以外にもトリヤマが立ったタイミングで 1 回出ましたが、それは乗りませんでした。

自分が釣ったタイミングで隣の方にもバイトがあったので、本当に一瞬の時合だったのかなという感じです。

オオマサには遠いがサイズ以上に嬉しい1本。椙尾さんも思わず笑顔に!

ライトタックル、ライトラインを使いこなすためには

ヒラマサキャッチのときに握っていたのはPE3号で組み立てたキャスティングタックル。外房に限らず、ヒラマサキャスティングではライトタックルに属する。前回からの釣行でも持参、握る時間も長かったタックルだ。

椙尾和義

ライトタックルで小さい魚を狙ったというわけではないです。

結果的にヒットしたのは小型でしたが、今回使用したライトタックルでも大きい魚は取れると思っています。

私が3号のライトタックルに使用したラインは、アバニ キャスティングPE SMP X8 3号です。

このラインを選んでいるのは強さと耐久性を求めた結果です。

ライトタックルは使いどころをしっかり確認するのが前提。狙っているのは大型ヒラマサだ。
椙尾和義

ヒラマサキャスティングでは、比較的短時間ファイトを前提に、ハイテンションの負荷をかけながらファイトを展開できるラインが理想的です。

そういった意味でアバニ キャスティングPE SMP X8はとてもいいラインで、特性が活きると思っています。

また、SMPは軟らかいのでトリッキーなキャストにも対応しやすい。色落ちも全然しない、ってくらいに変わらないところも気にいっています。

ただし、3号タックルは相手を走らせてもいいような場所で使う、というのが大前提です。

走らせて獲るスタイルで戦うのであれば、十分に大型魚にも対応できます。

実際に今回用意した3号タックルで52kgのキハダを取ったこともあります。

条件次第ではありますが、SMPなら3号でも外房の大型ヒラマサをキャッチできますよ。

キャスティング用に使用しているショックリーダー。

飛距離や小型ルアーの操作性確保、泳ぎを妨げないなど、ライトタックルが有効な場面は多い。反面でタックルがライトになればなるほど、ラインが細くなればなるほど、さまざまな配慮が必要になってくる。

椙尾和義

たしかに、ライトな釣りになればなるほど、ラインの重要度は上がると思います。

だからこそ、PEもリーダーも、ちゃんと信頼できるものを使いたいですよね。

今回キャッチに結びついたのはキャスティングでしたが、メインラインとして使ったアバニ キャスティングPE SMP X8は長年使い続けていてとても信頼していますし、リーダーについても同様です。

実際にキャスティングで使用したリーダーはアバニ ショックリーダーSMP[ナイロン] ですが、このリーダーはしなやかで伸びがあって扱いやすく、ノットもキマりやすいのが特長です。

直線強度だけでなく結節強度も非常に高いので、ヒラマサキャスティングでも安心して使用できる、お気に入りのリーダーです。

椙尾さんのラインシステム。綺麗に組まれていれば強度も高い。
椙尾和義

ノットにも十分配慮したいですね。

ノットはきれいに組むことが一番大事だと思っています。綺麗なノットは強いですから。

ここが雑だと、いくら高性能なラインを使っていても意味がないです。

締め込みもちゃんとやるべきですし、少しでも気になったら結び替えることも大切。

ラインは使っていれば傷みますし、一投しただけでも厳密には少しずつ傷んでいくものなので、気になったらすぐ組み直した方がいいです。
 
ラインは正しく使っていればそう簡単には切れないです。切れたなら、自分の使い方に何か原因があることも多いと思います。

それはPEだけでなくリーダーも同じで、ライトなセッティングになればなるほどより重要と思います。

もちろん、誰がどこで使ってもライトタックルは有効、というわけではない。あくまでも数セットを持ち込んでいるタックルのなかの選択肢のひとつ、ということを理解しておく必要がある。

そして、あくまでも狙いは大型ヒラマサだけに、ライトタックルを握るときにはより慎重な配慮が必要だ。

椙尾和義

今回使ったタックルセッティング自体、私自身はずっと使っているものです。それだけにパワー的な限界も知っているつもりです。

タックルを使いこなすことはとても重要だと思っています。

そして、何でもかんでもライトにすればいいというわけではありません。ケースバイケースで使うことが大切だと思っています。

自分で判断できなければ船長に「ここはライトタックルを使っていいですか」と聞けばいいですし、ここは走らせても大丈夫とか、ここは危ないとか、アドバイスを聞きながら使いどころを決めればいいんです。

何でもかんでもヘビーでもないし、何でもかんでもライトでもない。その出しどころが大事だと思います。
 
また、ライトなセッティングで大型魚が掛かったときは、無理にロッドを立てたり、強引なファイトはできません。

ちょっとでも強引にやれば、どこかに無理が出ます。

ラインが切れるか、フックが伸びるか、何かしら起きると思います。だから、丁寧にやり取りすることが大事です。

必要以上にドラグをズルズルにすることは、それはそれで間違っているので、ラインを信じながら、切れる限界を越えないファイトをすることが必要ですね。

現場でのトライ&エラーを繰り返し魚に近づいていく椙尾さん。その知見は深い。

簡単ではない、だけど夢がある。それが外房イワシトルネード

釣果としては初日の1本だけとなった。2日目は海上の雰囲気こそ初日と同様だったが、バイトを得ることは叶わなかった。それでも、2回の出船のなかでは同船者も含めて釣果は椙尾さんの1本のみ。価値ある1本だ。

椙尾和義

全体的な雰囲気として生命感はかなりありました。

トリは多いし、イワシも多い。足元にもイワシの群れが泳いで通っていくのを何回も見ることができました。

ただ、ベイトとヒラマサがうまくリンクしていないようにも見えました。

イワシがのんびり泳いでいる場面もありましたし、魚探の反応は真っ赤でも、何かに追われているような雰囲気ではなかったです。

もしこれがしっかりリンクしたら、もっと面白い状況になったと思います。
 
実際、すごい数のトリがいてもハネやボイルは少なく、フィッシュイーターの数自体が少ないのか、下で食っているのか、そのあたりはよく分かりませんでした。

なんとか1本はキャッチできましたが、満足できるサイズとは言えません。

やはり、20kg、30kgオーバーを目標に、さらにチャレンジを繰り返していきたいですね。

椙尾和義さん外房ヒラマサキャスティング&ジギングタックルデータ

椙尾和義さんが本記事で使用していたタックルデータをご紹介。

外房ヒラマサキャスティングタックル1

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアプラッガー フルスロットルS83MH
リールシマノ/
ステラSW14000XG
メインライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMPヒラマサチューンX8  6号300m
ショックリーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP[ナイロン] 120lb (2~2.5m)

外房ヒラマサキャスティングタックル2

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアプラッガー フルスロットルS83M
リールシマノ/
ステラSW10000HG
メインライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMPヒラマサチューンX8 5号300m
ショックリーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP[ナイロン] 100lb (2~2.5m)

外房ヒラマサキャスティングタックル3

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアプラッガー ライトコンセプトS83ML
リールシマノ/
ステラSW8000XG
メインライン【バリバス】
アバニ キャスティングPE SMP X8 3号300m
ショックリーダー【バリバス】
アバニ ショックリーダーSMP[ナイロン] 70lb (2~2.5m)

外房ヒラマサキャスティング用ルアー

メーカー詳細
サプライズスギペンフローティング160、185、
スギペンシンキング150、
プロトモデル150、180
シマノ別注平政130、145、160、
ダイブフラット200F、
サーディンボール150

外房ヒラマサジギングタックル1(スタンダードタックル)

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー リミテッドS62-3
リールシマノ/
ステラSW8000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 3号 300m
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 40lb (5~6m)

外房ヒラマサジギングタックル2(ライトタックル)

タックル詳細
ロッドシマノ/
オシアジガー ナチュラルジャークS64-2
リールシマノ/
ステラSW6000HG
メインライン【バリバス】
アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9 2号300m
ショックリーダー【バリバス】
ショックリーダー[フロロカーボン] 35lb (5~6m)

外房ヒラマサジギング用ジグ

メーカー詳細
サプライズブルージャック80g、
ブルージャックショート90g、
ブルージャックメテオ150、180g、
サーベルラッシュ130、160g
シマノオシア スティンガーバタフライイージーぺブル210g、
スピードスラッシャー180g

取材協力

撮影協力

千葉県川津港「宏昌丸」

外房を代表する人気船、宏昌丸。
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