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磯・堤防 亥飼 真司

神津島での尾長釣行

寒い寒い東北の宮城県から、ず~っと南下して暖かい所へ釣りに行きたい! と思っていたところ、私の所属しているクラブの方々から遠征のお誘いがあり、2月17日、18日と暖かい伊豆七島は神津島へと遠征に行って来ました。神津島と言えばターゲットは尾長メジナ! と美味しい魚達!(笑)。ということで、今回は神津島での尾長釣りをレポートしたいと思います。

伊豆半島の下田港から渡船の船に乗り込み、47kmほど沖合にある神津島へと向かいます。

今回の釣行は2日間とも北西寄りの強風予報でしたので、神津島へ着くと風裏となる多幸湾にある三浦港へと入港し、船の中から道具を出したり着替えをして、釣り場に向かう準備をします。準備が整い、出船の時刻が来たら夢のフィールドへ出発! 初日は北西の風が16m前後の強風の予報。先ずは風裏となる磯へ向かうことにしました。私は沖の祗苗島の「コチが鼻」と言う磯に上がりました。

状況を確認し、早速タックルの準備にかかり始めます。2日間の基本的なタックルはロッド2号。ラインは強風・サラシ・ウネリを考慮し、サラシの中でのラインの視認性も含めトリビュート磯 サスペンドタイプ 3号を選びました。ハリスは根ズレ・魚体ズレ・口元が荒い魚に強いに最適で尾長向きなチタンコートハリス、ハードトップ TiNICKS 3号を選択(このハリスを尾長釣りで試してみたかったので楽しみです)。ハリはジークグレ 尾長・真鯛の2~3号を結びました。

初日に上がった「コチが鼻」は足元ではイサキが入れ食いでしたが、終始潮が動かず苦戦を強いられました。島の水道を抜ける風も強風どころか爆風状態、時折風で巻き上げられた海水の飛沫で虹ができます(笑)。 そんな中ではありましたが、後半には何とか尾長の顔も見ることができ一安心。久々に味わいましたが、二度、三度と突っ込んでいく尾長の引きはやっぱり堪りません! 一緒に上がった友人は尾長の他にも50cm近い口太を釣り上げました。翌日も期待が持てそうです。帰りの船では他の磯に上がっていた友人が50cmクラスの尾長に切られたとの話しを聞き、さらに翌日への期待が高まります!

2日目はゆっくりで、宿で朝食を食べてから釣り場に向かいます。私はこのゆったり、まったり感も好きで、「朝起きて忙しなく磯に上がる」というのも良いのですが、「朝起きて宿で朝食を食べ、そろそろ行ってみましょうか~」というスタイルも私の中では神津島釣行の魅力の1つです。「戦の前の腹ごしらえ」とでも言うのでしょうか? 私の場合、磯に上がると食べるのも忘れる時がありますので…(笑)。2日目も前日ほどではありませんが、風を避けての磯になりました。朝一に上がった磯は本島の地磯で鏡穴という場所です。

釣り始めの状況としては、手前の潮は動いてない様子で足元から出るサラシも真っ直ぐ沖に出て行きます。朝一はイサキがポツリ、ポツリと釣れる程度でしたが、そのうち潮がゆっくりと左から右へと流れ始め、さらに口太メジナもポツ、ポツと釣れ始めました、後が続きません。魚の食いが止まったころ、タイミング良く船が見回りに来ました。「違う場所に行ってみますか?」と船長からのお誘いがあったので、場所を移動してみることにしました。次に上がった磯はナダラと言う磯で、陸の祇苗島から細長く延びた磯です。

風とウネリを考慮し、釣り座は陸の祇苗島寄りの神津島向きにしました。

状況を見ると足元は左から右へと流れていますが、沖の神津島本島と祇苗島の間の流れは逆へと(鏡穴の時と同じ方向)流れているような感じで、前日までではないものの、水道を抜ける風は結構強く、沖を攻めるにはちょっと厳しい状況でした。

そのため島陰で風裏となる足元近辺を重点的に釣っていくことにしました。足元にはタカベが群れをなしていてエサが全く残らない状態…。しばし辛抱の時が続きます。仕掛けの投入点やガン玉の位置やサイズを変え試行錯誤していると潮の流れる角度が少し変わり始め、本命の尾長が食い始めてきました。始めは竿一本くらいのタナで食ってきた尾長も、チラッ、チラッと磯際に姿が見え始めると食いダナも段々と浅くなり後半は一ヒロ半位で掛かってくるようになりました。今回、デカバンは出ませんでしたが、ハードトップTiNICKSにも助けられハリを飲まれた尾長もキャッチすることができましたし(糸グセが少なく扱い易かったです!)。


サイズは40cm前後が揃い、私なりに楽しい釣りをさせていただきました(この日、最高の引きはBigなイズスミ! というオチも、ちゃんといただきました…笑)。


帰りの船で聞いた話しでは、他の磯に上がった友人達の所では50~60cmの尾長が見えていたらしく、そのクラスが何度も食ってきたらしいです…。これから良いシーズンに入って行きます、皆様もそんな夢のサイズを是非とも釣り上げてください。

[タックルデータ]
ライン:トリビュート磯 サスペンドタイプ 3号
ハリス:ハードトップ TiNICKS 3号
フック:ジークグレ 尾長・真鯛 2~3号
その他:ドライアーマーライト コンビネーション フローティングベスト VAL-12
    ヒップガード VAHG-02
    トーナメントキャップ VAC-46

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。