menu
磯・堤防 葛城 修平

アジサイメバル

我が家の裏庭でも、アジサイがきれいに咲く?季節となりました。

そう、季節は梅雨! ジメジメする嫌な季節到来ですね。季節を冠にした魚といえば、寒グレや梅雨グレと呼ばれるのが代表選手でしょうか。寒グレは食味優先で、梅雨グレは釣りやすくなるというイメージ。特に食味優先だと、桜ダイや麦わらイサキが思い浮かびます。

さて、私のメインターゲットとなるメバルでは、年に2回テンションが上がる時期があります。産卵を控えた12月と梅雨時で、とりわけ梅雨のメバルは、釣り味・食味ともに最高です。

久しぶりに型を見たいと、南紀のポイントへ向かいます。漁港ではサビキ釣りをされる家族の姿がありました。「フグが多くて…」との声。しかし、底の方では良いサイズのアジが釣れている様子。ちょうど前々日に、集中豪雨が襲ったところ。表層はほとんど真水になっている感じです。

日没前にお土産のキス狙い。港内ではフグばかりなので、深くなったミオ筋を狙うと、やはりキスはこちらに集まっている様子。今日狙うポイントは、河川の流れ込みが直接影響する場所なので、かなり不安がよぎります。キスのお土産もできたところで日没を迎え、メバルのポイントへ移動します。潮は満潮からの下げ始めで、いい感じに流れています。

ハリスはVARIVAS ハードトップ磯 プレミアムハリスの1.2号を1ヒロとり、ハリの上20cmにガン玉B。電気円錐ウキを1ヒロ半に固定して、目立つように大きなアオイソメを刺し餌にし、沖の流れに乗せます。潮に押された道糸が仕掛けを寄せてくるので、ブレイクのあたりで道糸を送り出して仕掛けをタナに届けます。いつもならこれで、「ズブズブ…ギュン!」とアタリがくるはずですが、今日は本命どころかうるさいアカジャコのアタリすらありません。やはり大雨の影響でかなり厳しかったみたい。

開始1時間半で雨が降り出しました。このあと雨脚がかなり強くなる予報なので、粘るわけにもいきません。港奥にある船揚げスロープで、お土産のガシラ(カサゴ)でも拾って帰ることにし、再び移動します。ところが、ガシラ鉄板ポイントでもアタリがまったくなし。「今日はやっちまったなぁ~」と、諦めて最後の1投。沖に投げて仕掛けをゆっくり寄せます。刺し餌は底を切ったあたりで、ガン玉を支点にし、ピロピロと泳いでいるはず。アオイソメのスイミングパターン?

それはいきなりでした。「ビュン!」とウキが横にすっ飛びます。フグのアタリかと思いましたが、竿に乗った手応えはフグじゃない。「おお! 締め込みキツ~! セイゴかな?」と、浮かせて船揚げスロープを利用し、ズリ上げてライトを照らすと…なんとビックリ!メバルじゃないですか! こんな潮の通らない港の奥の奥で? ミニミニサイズならともかく、港の奥で型を見たのは初めてです。


雨脚が強くなってきたので、この1匹で満足して帰路につきました。ホントは、こんなサイズがもっとイージーに連発する時期なんですよ。

そうだ、桜鯛に対抗して、アジサイメバルとでも呼ぶことにしよう。

[使用タックル]
道糸:  VARIVAS アバニ シーバスPE マックスパワー トレーサー 0.6号
リーダー:VARIVAS バーマックス磯 ストロング 2.5号 4m
ハリス: VARIVAS ハードトップ磯 プレミアムハリス 1.2号

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。