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磯・堤防 亥飼 真司

秋磯本番! -新潟県 笹川流れ桑川 –

11月に入り水温も徐々に下がり始め、磯でも好釣果が聞こえ始めてきました! 西高東低の気圧配のこの季節、なかなか磯に立てず私も釣りに行きたくてウズウズしながら天気図とにらめっこが続きます。そんな中、等圧線が少し緩んだ11月13日、ここぞとばかりに新潟県笹川流れ桑川港に向かいました! そこで今回は秋磯本番を迎えた新潟県笹川流れ桑川でのクロダイ狙いでの釣行をレポートしたいと思います。

桑川港より、いつもお世話になっている“たけよし丸”にて出船、この日は桑川港より北のエリアに向かいました。沖に出ると前日吹いた風の影響で、結構波があり低い磯には乗れそうにありません。波の状況を見ながら私が乗せて頂いた磯は“汐留の岡”と呼ばれている島で沖には“汐留の離れ”という離れ磯が見えます。



磯の状況は正面は砂地のような開けた感じで、沖を向いて右側は私の乗った磯から沖にある離れの間がシモリ根で繋がっているようで、いかにも魚がついていそうな雰囲気です。


船長からのアドバイスで水深は5~6m位と教えていただいたので、タナは竿1本位からスタートしてみることにしました。この日のタックルはチヌ竿0.6号、ラインは朝は後ろからの風が弱く吹いていたのでVARIVAS トリビュート磯 フロートタイプ 1.5号をチョイスしました。ハリスはVARIVAS ハードトップ磯 プレミアムハリスの1.5号、ハリはジークチヌ ゼロフカセ 3号でスタートしました。コマセを撒き様子を見ますがエサ取の姿も見えません。時化続きで水温が一気に下がったのでしょうか? 10月に訪れた時は、あんなにエサ取が多かっただけに逆に少し不安になります。先ずは釣り開始しです! 1投目は竿先辺りに投入し潮の流れ、仕掛けやウキの馴染み具合を見ながらエサ取りの有無を確認することにしました。

ほどなくウキに小さなアタリが出たので仕掛けを回収してみると、掛かってきたのは25cm程のヒガンフグ(アカメフグ)でした。生命反応があることにホッとし、次は竿2本程の所に仕掛けを投入してみました。仕掛けが馴染んでから少し様子を見て、回収して付けエサのチェックをしようとリールを巻いていくと・・・あら?魚が付いてる?と思ったのも束の間、魚に先手を取られ、あっと言う間にラインブレイク・・・竿の叩きからするとクロダイの様な感じ・・・。完全に油断していました! やっちまった~! と叫びながら仕掛けを回収すると・・・ハリのチモト付近から切れていました。パッと見、シモリ根等は見えない場所で切られたので、目では確認出来ない背の低いシモリ根に当たったみたいです。

本命らしき魚が居たのは確認?出来たので気を取り直し、今度はタナを5mと浅く調整し釣り再開です。先ほどのポイントはエサ取のヒガンフグがいますがポイントをずらして投入するとエサが残って来ます!投入点を変えながら探っていくと、やっと掛かってくれたのは足元の際でした。サイズは35cm程ですが1枚釣れてくたれたので、とりあえず安心しました。

程なくして隣にいた友人にもクロダイが掛かり、二人だけですが全員安打達成!(笑)。

その後も足元から15m程までの間でポツポツとクロダイが釣れてましたが、ず~~~っと気になっていたポイントが1ヶ所あり、密かにコマセを撒き暖めておいたのですが、クロダイも何枚か釣れたので今度はそこを狙ってみることにしました。

潮の流れやシモリ根など、どう見てもあの魚がいそうな雰囲気があったので、怖くて(笑)手を出さなかった30mから先の沖のポイントだったのですが、そこは掛かってから考えよう!(笑)ということで沖を攻めてみると・・・あの魚が掛かってしまいました!
ウキがスパッと入り、指で押さえいたラインが弾かれました! そんなに大きくはなさそうですが水深5~6mの浅場のうえ、元気いっぱいのこの時期魚なのでキツイものがあります! 竿でため込み、後はラインを信じ突っ込みに耐えゆっくりと寄せてきました。足元から上がって来たあの魚とは・・・そう、真鯛です! サイズはそんなに大きくありませんが、やっぱり赤い色は強い!?良い引きをしてくれました!

その後も同じポイントを狙ってみると付けエサが残り、まだ真鯛の気配がします! 数投後、またもラインが走り合わせを入れると今度は先ほどの魚よりも強い引き!何とか竿でため込もうとしましたが、目では確認出来ない小さなシモリ根に当たってしまったらしく今回もハリのチモト付近でラインブレイク(泣)!!引きからすると60cmは超えていそう。着々と恐れていた事態になってきたのですが(笑)、一番の問題は・・・クロダイ用のタックルしか持ってきてない!です(笑)。1番強い竿で1.25号、ラインも1.75号までは持って来てましたが大型の真鯛となると・・・。

タックルチェンジしようか迷いながらも再度仕掛けを投入・・・嫌な予感がします・・・。仕掛けがそろそろ馴染んだかな?と思った瞬間、スーっとウキが入り、合わせを入れてみると、嫌な(嬉しい?笑)予感が的中してしまいました! 止めきる!なんて無理!(笑)オープンベールのままフリーで走らせるしかありません。走りからすると70cmは超えてそうです! が・・・走って行った方向が悪く、またもラインブレイク(泣)。ここでたまらずタックルチェンジをしました。ロッド1.25号、ラインは風向きも悪くなってきたのでVARIVAS トリビュート磯のサスペンドタイプ 1.75号をチョイス、ハリスはVARIVASハードトップ磯プレミアムハリス1.7号に号数を上げ・・・後はタックルを信じるだけです!魚がまだ残ってる事を祈りつつ、仕掛けを投入していきます。

潮も止まりかけて来ましたが探っていくこと数投、ウキに反応がありますがエサ取の様な感じでウキがモジッて浮いてを繰り返してます。どうせエサ取りだろ~?と、合わせを入れてみると、ガツン!と強烈引き!先程までのサイズではなさそうですが元気いっぱい、ガンガン突っ込んで行きます! しかし今回は前に2回飛ばされ1つ学んだことがあります。浅場ゆえに魚の頭が下を向いたら目では確認できない小さなシモリ根で切られる! で、ここはラインを信じロッドでためる!!と決め、ラインを出さないようにし、急激な突っ込みには身体とロッドで対処しました。

無理に引き寄せようとせず、ロッドでため込み魚が“じわ~”っと寄ってきた分だけリールでラインを巻き取るを繰り返しながら、ゆっくりと魚を寄せてくるハラハラドキドキのやり取りが続き、息切れしながら何とか上がって来てくれた真鯛は60cm位はありそうです! 無事タモにも収まり、“二度あることは三度ある”にならずに済み、“三度目の正直‘’で締める事が出来ました(笑)。


ここ最近の中で一番神経を使ったやり取りで、くたくたになりましたが(笑)、信頼出来るラインだからこそ取れた1枚だと思います。まさにPREMIUM QUALITY!です! 少し休憩を挟み、今度は試しに近くを狙ってみましたが、エサ取りのクサフグが出てきたので近場にクロダイなどはいないようです。エサが残ってくるのは先程真鯛を釣った沖側のポイントだけだったので、また恐る恐る沖を狙うことにしました。

潮は止まりかけでしたがウキがゆっくり流れて行き、真鯛が掛かった場所に行くとウキがスーっと海中に引き込まれて行きます!
来た!とばかりに合わせを入れてやり取り開始しです。

今度も重量感はありますが引きは少し大人しい気がしますが、もはや頭の中には真鯛のイメージしかな(笑)、やり取りも気付いてみれば、反撃されまいと竿尻を腹に当て大物スタイルになってました(笑)。

そして上がって来た魚はクロダイ! 本当はこちらが本命だったはずでは・・・?(笑)。タモ入れしてみると結構な重量感♪ パッと見45~46はありそうで本日最大のクロダイです!

真鯛の気配が無くなり、クロダイが沖側の少しでも潮が動いている場所で食い始めたみたいですが、楽しい時間は過ぎるのが早く、ふと気付くと磯上がり一時間前になっていました。波風もだいぶ強くなって来たので少し早めに撤収準備を始めることにし、今回の釣りはここで終了としました。

磯ではメジナ、クロダイ、真鯛と好釣果が得られる季節ですが海が荒れやすい季節でもあるので釣行の際は天候の急変に十分気をつけて皆様も釣りを楽しんでください。
笹川流れ桑川での沖磯への渡船は桑川港から出船している、たけよし丸(Tel. 090-3007-5432)まで。

[使用タックル]
ジークチヌ ゼロフカセ 3号
VARIVAS ハードトップ磯 プレミアムハリス 1.5号、1.7号
VARIVAS トリビュート磯 フロートタイプ 1.5号
VARIVAS トリビュート磯 サスペンドタイプ 1.75号
VARIVAS キーパーバッカン ホワイト
VARIVAS ハードバッカン ホワイト
VARIVAS 水くみバッカン ホワイト
VARIVAS エサバッカン ホワイト

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。