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No.058: text:谷本栄一 6月30日朝9時小雨降る中、石川県加賀市の自宅を『シマノジャパンカップ全国大会』の行われる鳥取県弓ヶ浜に向けて、今回一緒に出場する同市の西田さんと伴に出発しました。週末の天気予報は大荒れとの事、今大会の流れを表す天気である事をこの時は思いもよらずに走る我々でした。弓ヶ浜に着いたのは夕方になってしまいましたが雨は降っていなくて波も殆ど無い状態で、とりあえずはプラックティス(試し釣)でキスの釣れ具合を確認し。ところがキスはどこにでも居て逆にポイントを絞るのが難しそうな状況でした。 7月1日、目が覚めると外は曇り空、まだ雨は降っておらず、6時に朝食をとりタックル等の準備もあるので早めに会場入りし、車を駐車場に入れるとすでに雨が降り始めてきました。 ここで今回の大会の試合方法を簡単に紹介します。まず、1回戦参加者18名を3ブロック6名ずつに分けて2時間30分釣ったキスの重量でブロック毎の順位を決めそれを6〜1ポイントに換算して自分の持ち点とします。これを2試合行い上位6名が2回戦に進出できる仕組みになっています。 準備を済ませ本部テントへ向かい、しばらくしていよいよブロックとスタート順の抽選会です!プログラムの名簿順にクジを引いていきます。高まる緊張の中、私が引いたのはA−2番とA−3番! 各選手がそれぞれのブロックに向かっていきます。私は2番スタートなので希望していたポイントへ入る事が出来ましたが、このスタート順のクジ運というのも大変釣果に影響を与えます。スタートの合図が鳴って餌付け開始!緊張のせいかいつもより時間が掛かってしまいますが10本のハリにチロリを付けて、第1投目は4色に投入しました。 1時間は近投で数を拾い、後の1時間半は遠投で遠目に居るキスを狙う作戦を考えていました。遠投と言っても膝の怪我の具合が本調子ではないので、追い風でも7色しか飛びません(T^T)。やはり1時間を過ぎた頃から近投では連で釣れる事が少なくなってきたので、遠投?に切り換えました。6色でアタリが出て近投よりも少し型の良いキスが釣れて来てこの後も順調に釣果
を重ねて行く事が出来そうなので、このパターンで続けていきました。 第2試合も同じくAブロックなので大体の感触は掴めており、3番スタートでもあるので1試合と同じ様なポイントで釣りをしようと考えてスタートしました。ところが数歩歩いた所でクーラーの肩紐が切れて落ち、タックルボックスや餌箱が散乱してしまい思わず「縁起悪い!」と呟いてしまいました。慌てて紐を括りクーラーを引っ抱えてポイントへ入りました。何かイヤ〜な予感?!今回は最初から小バリを使い1試合で釣ってなかった2〜1色と後半は遠投でを釣ろうと考えていました。 試合開始、3色に仕掛けを投入して2色から1色ですぐアタリがでて4連!2投目も3連と小さいながらも幸先の良いスタートに気を良くして3投目、アタリが無いまま1色へ来てしまい「もしかして?」と即回収してみると仕掛け絡み(T^T)この後4、5投目も仕掛け絡みと何かリズムが悪くなっているようです。こうなってしまうと釣りどころでは無くなってしまうもので、仕掛けを替えたりオモリや天秤を替えたりと色々やってみますがキスは1〜2匹しか釣れてきません。時間ばかりが過ぎていきます。 懇親会が始まり、そして2回戦進出者の発表です。1位から伊藤選手、矢沢選手、入澤選手、大林選手、そして西田選手が入り最後の一枠、…なんと私の名前が呼ばれたのです!思わず小さくガッツポーズ!壇上に呼ばれ慣れないショートスピーチ。そして明日の2回戦の大戦相手を選ぶ抽選です。私はCブロックで対戦相手は神奈川県の入澤選手、釣りスタイルも私と似ていてやり辛い方です。この時点でJC歴代のチャンピオンや有力選手が1回戦で涙を飲む形となり残ったのは昨年の覇者大林選手のみとなり波乱の1回戦となってしまいました。 2回戦は1回戦を勝ち上がった6名を2名ずつ3ブロックに分けて1対1の勝負です。決勝は2回戦で勝った選手3名が同じブロックで戦い順位 を決めます。シマノの釣り番組でお馴染みの児島玲子ちゃんも参加しての楽しい懇親会はアッという間に終わって、早い明日のスタートのためにベッドに入りましたが緊張か興奮の為なかなか寝付かれません。
7月2日(日)いよいよ泣いても笑っても今日が最終日!全力を出し切るだけです。雨が降る中タックルの準備をし本部テントへ向かいます。昨夜の抽選どおり各ブロックに2名ずつ選手が入っていきます。 斜め後ろからの風が強く吹く中、最初の優先権を持った入澤選手はCブロックの左側に入りました。私は真っすぐ正面
に入り右側全部を先に釣ってしまう作戦に出ました。開始の合図が鳴って餌付けです。雨で濡れて付けにくいのですが昨日の仕掛け絡みの反省からハリ数を少なくして8本にしたので早めに投入する事ができました。投点は4色!3色半で気持ち良いアタリが続いて連掛けに成功しました。投点を変えながら釣っていくと多連こそありませんが、この状態を続ければ対戦相手よりも釣っていけるはず! 残り12分、たぶん2人の釣果は同じ位の筈です。そこで私は手の付けてなかった遠目のキスを狙いました。6色半、いいアタリが入りました!この距離でこのアタリが出るのは『VARIVAS
サーフキャスト投げPE道糸』のお陰です。残り時間1分を切って回収に入りますが早く巻き過ぎてハリ外れも恐いので慎重に巻いてきて浜に上げると7秒前セーフ!ちょっと良い型を含む5連で気持ち良く2回戦を終えました。 スタート順位は前半、大林選手、私、西田選手の順で後半はその逆からのスタートとなります。大林選手は左側に入ったので私は中央やや右側、西田選手は2人の間に入り決勝戦開始です。 しかし、大林選手もいいペースで釣っています。ここも数投すると3色のキスが薄くなりしかたなく2色から1色で小型を数拾う作戦に変更です。私もペースを落とさずに前半を終了しました。後半のスタート順から西田選手が右側に入り私は真ん中、大林選手は中央やや左に釣り場を構えました。後半戦の開始です!いつでも遠投が出来るように道糸は0.6号にオモリ27号で臨んではいましたがキスの釣れ具合で様子を見ることにして近投から始めます。4色に投入、3色を探りますがアタリはあるものの喰いが渋くなって来た様子です。 サビくスピードを落として何とか喰わせてはいるものの喰いが上向く様子はありません。またしても2〜1色で小型釣りに撤します。ここで何と仕掛け絡みで素バリを引いてしまい仕掛け交換です。このロスは痛いミスでした!残り時間は15分程、これを機会に左に移動しようかと考えた時、大林選手が左へ移動してしまい「やられたっ!」て感じでした。時間も残り少ないので取り敢えず手返しで近くのキスを釣ってしまおうと頑張りますが、左に移動した大林選手の7連が目に入ってきました。ここで試合終了! 決勝の検量です!大林選手259g、私は208g、西田選手160gと第22回優勝者は2連覇を果たした大林選手、私が準優勝、西田選手が3位という結果で全日程を終了しました。シード権獲得戦では富山県の草野選手が圧倒的な遠投力で釣果を伸ばし権利を確得されました。 今回、誰もが目指したのはもちろん1番高い位置ですが私はどんな場面でも条件、状況に合った釣りをする事と『自分の釣りスタイルで釣る事!』という事を目標に戦ってきました。試合中色々なトラブルに見舞われ課題も多かったですが、最終的に決勝まで来ることが出来て自分の強運に驚いています。
地元や全国の釣友から大会前、大会中もたくさんの励ましを頂き大変勇気づけられました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。また、モーリス社にはマテリアルのサポートに感謝し今後も良い製品の開発に協力していきたいと思っています。 ・VARIVAS
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