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投げ 谷本 栄一

シマノ ジャパンカップ 投げ ファイナル

今年で31回となるシマノジャパンカップ全国大会に参戦してきました。

7月4日(土)~5日(日)会場は鳥取県米子市弓ヶ浜で行われ、全国の予選からセミファイナルを勝ち抜いた精鋭20名、昨年度3位以上のシード選手3名、シマノインストラクター選抜1名の計24名で熱戦を繰り広げました。
私は今回で2年ぶり9回目の出場となりそろそろ優勝したいと準備を整えてこの日を迎えました。

簡単に競技ルールを説明しますと、まず予選リーグ5試合が3ブロックに分かれて行われ得点の上位3名が決勝戦を行います。予選リーグのブロック組合せ、スタート順は金曜日に行われる前夜祭の前に抽選で全試合の組合せが決まります。順位は釣ったシロギスの総重量で各ブロックの順位が決まり、その順位によってポイントが与えられます。
私が引いた番号は2番と幸先は良いですが1日目で釣りきった渋い状況の考えられる2日目の試合のスタートは遅い順番なのが気になります。例年の弓ヶ浜は型・数共にキスの魚影は濃く安定して釣れるフィールドです。今年は6月までは好調に釣れていた様なんですが大会前から低気圧によって荒れてゴミが多くなったりチャリコやフグなどのエサ取りが多く釣りにくい状況となっていました。試合初日、何とかスタートダッシュを決めて上位に付けて2日目に繋がる足場を作りたいと思い試合に望みます。

第1試合私はAブロックです。下見でも余り釣れなかったエリアです。スタート順は2番と良いので自分の思ったポイントに入られました。 試合時間は1時間30分と短いのでなるべく同じポイントで釣れ続けるのが理想なんですがそう甘くは無い筈です。 スタートはホーンの音と共にキャストです。 昨日キスが濃かった4色から探ってみると、すぐに小さいですがアタリが出ます。追い食いを誘うためにアタリが有ってからはゆっくり目に仕掛けを動かし連掛けを誘います。仕掛けに付けた鈎は10本(競技ルールにより鈎数は最高10本以内)なので多くのキスを付けたいところです。
1投目はエサとり2尾含む中小型8連と先ず先ずのスタートです。続く2投3投目も連掛けに成功し周りの選手に一歩シードしているように思われました。同じポイントで釣れていましたがエリアの右の方で良型が釣れているのを見て残り時間25分でダメ押しのキスを釣ろうとそこに移動したのが間違いで、移動してからは小型が7匹しか釣れずにタイムアップ。結果はブロックトップと17g差の3位と移動しなければ1位が取れたのではと悔やむ順位でした。

第2試合はBブロックです。1試合目にエリア右端にある川の流込み付近が釣れたようですが3番スタートでは入れず少し手前のポイントを選択。スタート直後から小型ですが数は居るようなので小鈎での数釣り作戦が項をそうしてブロック2位。

第3試合は再びAブロックなんですが、4番スタートのため目を付けたポイントには入れず、ここでもポイントを移動して小型のキスを数釣りしようと考え小移動を繰返し釣りました。やはり良型は出ずに小型ばかりでしたが数は釣ったのでブロック3位。ここで初日の3試合が終わりました。

結果は夜に行われる懇親会の会場で発表されます。

リザルトが配られると私の名前が3番目に出ています。出来れば1番で余裕をもって2日目の試合に望みたかったのですが、順位を考えれば上出来です。
懇親会では試合会場ではライバルもお酒も入って楽しく釣りの話題や情報交換で過ごしました。

さて、2日目予選リーグ2試合が始まります。
私は全日釣っていないCブロックからの開始ですがスタート順が最後尾とポイント選択の余地がありません。しかも、全日3試合で枯れ切ったキスを何処まで拾えるかが私の勝負所となるようです。全日調子の良かったエリア右側は入る余地もなく、これならいっその事左端にと思い釣り座を構えました。このポイントがポツポツ釣れ続くので大きく移動も出来ず終わってみれば大きく順位を下げてエリア5位になってしまいました。右側は最初から良型が釣れていたそうで悔やんでも仕方ありません。しかし、最後まで終わってみないと勝負は分からないと気力を振り絞り最終戦第5試合に挑みます。

最後はBブロックです。
全日の試合でも釣れていた川の流込み辺りに入ります。しかしエサ取りのチャリコが連で掛かってしまいキスが釣れてしません。3投した所でこのポイントを見切り大きくエリア真ん中に移動してキャストすると、隣の選手が20㎝程の良型を釣っています。もうここしかないと仕掛けを打ち返しますが私には小型しか釣れずに時間が来てしまいエリア4位で予選リーグ終了しました。

暫くすると予選の結果発表です。
2日目の成績低迷が響いて総合5位と決勝進出はなりませんでした。

上位から6位までが1点差という僅差の試合だったことを考えれば2日目の試合が残念でなりません。決勝進出者は1位が富山県の吉野海洋選手、2位が神奈川県の伊藤幸一選手、3位がインストラクター選抜の岡野選手の3名です。

決勝がこの3名によって始まります。

試合開始後すぐに吉野選手が良型含む多点掛けに成功し一歩リード。追い掛ける二人を最初のリードを保ったまま試合を有利に進め若干24歳で最年少チャンピオンとなりました。今回はキスが小型で数も少ないと言うマイナス要因がありましたがその中でも上位の選手はキッチリ釣って来られていて勉強になりました。私の2015年ジャパンカップファイナルは終わりましたが来年に向けて反省点を改善し再びこの場に戻って来られるよう頑張りたいと思います。

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