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船 宇田川 亘

釣り味抜群! 東京湾のイシモチ

「ジャパンフィシングショー2016」が、1月29~31日横浜みなとみらい・パシフィコ横浜で開催されました。生憎の天気でしたが大盛況のうちに終了したようです。
皆さんは行きましたか?私は2日目に行ってきました。もちろんVARIVASのブースに行きましたよ。新製品の竿やウエアー・バックなどを手に取って見て、また欲しいものが増えてしまいました。スタッフの皆さんお疲れ様でした。
帰宅後、翌日の天気予報を見ると「晴れ、穏やかな天気で気温が上がる」とのこと。そこで1月下旬よりイシモチ乗合を開始した富津港の浜新丸へ出掛けました。東京湾のイシモチの主なポイントは神奈川県側の横須賀沖、神奈川県の遊漁船組合との協定で千葉県の遊漁船は8時から釣り開始となります。そのため集合時間は7時で未明に出発せずにのんびりと釣行ができます。この日は好調をキープしているタチウオ乗合が出発後暫くして4名で出船。ポイントまでは時間調整のためゆっくりと船は進みます。
イシモチは内耳にある扁平石が大きく「石持」の名の由来となっているようですが、東京湾で釣れるのはシログチと言われるものです。群れで回遊し20~100m前後の砂泥地帯に生息してエサを捕食します。アタリの大きさや掛かった時の引きの強さ、手軽に数が釣れるので人気があります。白身で食味も良く塩焼き・干物等が美味しく、我が家ではフライが大人気です。残ったものは翌日パンに挟んで食べると「何とかフィッシュ」に負けない旨さですよ。ただ釣り上げたら直ぐに血抜きをしないと臭みがでるので、ハサミなどでエラ下を切っておくと良いでしょう。また調理時もヌルを綺麗に洗わないと臭みが残ります。

濱田船長が初めに狙ったのは猿島沖の65mダチで大型が狙えるポイントです。
この日のタックルは竿VARIVAS「SEA STAGE LT HIRAME 220-73」に小型電動リール。道糸は従来のPEより30%の低伸度を実現したVARIVAS スーパーコンダクター船 LS4の1.5号200m。仕掛けは胴突き3本バリで幹糸は船ハリス4号を、ハリスはハードトップ2~2.5号を使用し、接続はYHビーズにしてハリスを交換しやすくしました。ハリはネムリセイゴ13~14号。オモリは30~40号で深場では40号と船長の指示がありました。


 ポイントに到着すると反応を探して「水深は65mです」と投入の合図がありました。
エサのアオイソメは多きものは2つに切って房掛けに、小さいものは1尾掛けにしました。
イシモチの回遊層は底近くで、釣り方はオモリが着底後糸ふけを取り一度オモリを上げて誘い、再びオモリを底に着けてアタリを待ちます。アタリは明快で竿先を「ガタガタ」と震わせる大きなものですが、ここで合わせるとハリ掛かりしないことが多く少し待ってから竿を立てると良いと思います。またイシモチは大きな口の割にエサに対して貪欲ではないようで、一度アタリを逃すとエサを追わないのか誘ってもその餌を追うことはないようです。
期待した猿島沖はアタリが遠く数回ポイントを変更すると、右舷ミヨシの釣り人に待望のアタリが来て竿が大きく曲がっています。巻き上げ途中に何度も竿を叩くような引きをして上がったのは30cm級の良型。

続けて同型を釣り上げますが他の釣り人にはアタリは無く、船長は食いの良い反応を探してポイントを探ってくれます。私にアタリが来たのは開始から30分も過ぎた頃でしょうか、「ガタガタ」のアタリを見送ると「ギューン」とハリ掛かり。竿を立てて電動リールで巻き上げると巻き上げ途中に「ギューンギューン」と強い引きが。この引きがイシモチ釣りの魅力です。また道糸の伸びが少ないためか引きも従来よりも強く感じます。一番上のハリに掛かっていたのは、やはり30cm級の良型。

美味しく食べるため直ぐにハサミを入れ血抜きします。

ミヨシの方は一人だけ好調に竿を曲げています。大型のアオイソメを1尾掛けにしてこれが好調な理由でしょうか?私も同じようにするとアタリが多くなりましたが、それでもアタリは遠く忘れたころにポツリの状態。そこで船長は横須賀沖の浅場へ移動、航程は10分程でオモリも30号に変更しました。ここでは竿入れから良型のアタリがあり25㎝の一荷を達成。20cm弱の小型は混じるものの25cm級が中心でバケツは徐々に一杯に。


しかし潮が止まったのと同時に前日までの冷たい雨水が流れ込み、濁りが入って底が暗くなったのかアタリは遠くなり、夜行性のアナゴがミヨシの釣り人に2本。50㎝を超える良型アナゴで美味しそうでした。アタリが無くなると船長はポイントを移動しますが、その度にポツリポツリとアタリはありますが活性が低いのか、「ガツン」とか「コンコン」で食い込まないことが多く数が伸びません。しばらくするとアタリも無くなり竿を納めました。船中の釣果は18~31cmが26~39尾。私は良型揃いで39尾を釣ることができました。他にはカサゴ・アジ・アナゴ・トラギスが混じって釣れました。

東京湾のイシモチは10月~3月頃までが旬で、冬は脂が乗って美味しく食べられます。大きなアタリと強い引きで釣り味抜群のイシモチ釣り、群れが固まる今がチャンスですよ。

[当日のタックル]
竿  :VARIVAS SEA STAGE LTヒラメ 220-73
リール:シマノ フォースマスター 400
道糸 :VARIVAS スーパーコンダクター船 LS4 1.5号 200m
幹糸 :VARIVAS 船ハリス 4号
ハリス:VARIVAS ハードトップ 2~2.5号 20~25cm
ハリ :ネムリセイゴ 13~14号・カサゴ 13号
接続具:ヤマシタ YHビーズ Sサイズ 
オモリ:30~40号
PEにシュッ!

[船 宿]
内房 富津港 浜新丸
Tel. 0439-87-4967

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。