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船 宇田川 亘

東京湾のショウサイフグ

東京湾でショウサイフグが釣れだしました。秋の訪れとともにフグは浅場の海苔ダナの周りに集まり、寄りフグとも呼ばれ中・小型中心ですが数が釣れるので人気が高い釣り物です。ショウサイフグの釣り方は二種類あり、一つはアオヤギやアルゼンチンアカエビなどを使うカットウ釣りと、今回釣行したアマエビを使った食わせ釣り(胴突き仕掛け)があります。
富津港では10月に乗合船を開始ました。好調な日には1束の釣果も聞かれ、フグ鍋・から揚げが食べたくなり10月13日に釣友の武田・小笠原両氏と浜新丸へ釣行したレポートです。フグ釣りは年に何度か釣行しますがカットウ釣りが主で、食わせ釣りは4~5年振りなのでちょっと心配なのですが!

当日の集合は早朝5時半。出船は6時半ですがエサのアマエビを剥いて付けエサ用に切るために早く集合します。大きいものは3等分、中・小型は2等分にします。富津港の乗合システムは乗合料金に氷と付けエサのアマエビが1パック付きます。1パックには20尾前後入っていて、エサの追加は1パック500円です。アタリの多い日には2~3パック使います。


当日は平日とあって4名で出船。道具は専用の竿に小型両軸リール、道糸は小さなアタリも確実に伝える低伸度PEライン、VARIVAS スーパーコンダクー船LS4の1号。仕掛けはクロスビーズを使った胴突き4本バリで、幹糸・ハリスは信頼の船ハリスを、ハリは丸カイズ12・13号を使用しました。

航程は約10分の富津岬南沖。周りには海苔ダナが設置されポイントはこの海苔ヒビ周りです。富津港では海苔養殖者への配慮からカットウ釣りは禁止なので注意してください。

水深は8m前後の超浅場です。ハリにエサのアマエビを縫い刺しにして準備完了。船長の投入合図を待ちます。フグは群れで移動しているので反応に乗せた第1投目の合図・即投入が好釣果を生む要因の一つです。
釣り方はほぼカワハギ釣りと同じで、ゼロテンション釣りが主体です。仕掛けを少し弛ませてゆっくりと仕掛けを張った時にアタリがきます。カワハギ釣りではゆっくりと聞き上げるように合わせますが、ショウサイフグの場合は即合わせをします。ゆっくり合わせるとエサだけ綺麗に盗られます。エサの盗り方はカワハギ以上ではないでしょうか。

私たちは左舷に並んで座りましたが、右舷ミヨシに席を取った釣り人に第1投よりアタリがあり33cmと本日最大魚が釣れ、我々も気合が入ります。
フグは海苔ダナ周りを回遊しているようで時々バタバタとアタリます。私の竿にも少し弛ませた仕掛けを張った時に竿先に「コツン」と小さなアタリ。鋭く合わせると「キュキューン」と引き、リールを巻き始めると結構強い引きがきます。
顔を出したのは20cmの本命。

同行の武田・小笠原両氏は一荷釣りを見せてくれます。


この日は一ヶ所のポイントで釣りましたが、船長が初出船から一番良い日だと言うようにアタリは頻繁にありましたが、腕が悪いためエサを全部取られることが度々。また食いが浅いのか合わせが悪いのか、巻き上げ途中に外れたり海面で外れたりが結構ありました。
それでも納竿時の12時半には、一荷釣りもあって十分な釣果を得られました。

船中では16~33㎝が20~32尾。ホウボウ・シロギス・アジが混じってつれました。私は32尾を釣り上げ大満足。十分に鍋が食べられる量です。
釣ったフグは下船後、フグ処理免許を持っている船長が「身欠き」と言われる状態にしてくれます。

あとは自宅に帰ってから真水で洗いながらヒレ・甘皮を取ってください。鍋やから揚げ・刺身で楽しめます。
今年は平均サイズが20~23cm前後と中型が多く、魚影も濃いようですよ。

[当日のタックル]
竿  :アルファータックル 海人 河豚 150 LITE
リール:ダイワ エスブレイド 150R
道糸 :VARIVAS スーパーコンダクター船LS4 1号 150m
幹糸 :VARIVAS 船ハリス 4号 + クロスビーズM
ハリス:VARIVAS ハードトップ 3号 8~12cm
ハリ :丸カイズ12~13号 2~4本仕掛け
オモリ:20号

[船 宿]
内房 富津港 浜新丸
Tel. 0439-87-4967

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。