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船 宇田川 亘

長浦沖のシロギス

5月に入ると気になるのは東京湾のシロギスの動向です。水深30m以上の深場で越冬したシロギスが、水温の上昇とともに浅場へ移動し6月頃から産卵のために荒食いをします。20cm級の良型が数釣れるのもこの時期で魅力十分です。釣り道具も軽くて釣りやすく、購入するにも手軽な値段で手に入ります。船宿では貸竿等の設備も充実し、クーラーボックス一つで釣行もできます。また最近では胴突き仕掛けも出され、船釣り入門には良いターゲットです。
長浦港のこなや丸では5月からこのシロギスを狙って、午前・午後乗合を出船したと聞き、5月4日早速午前乗合に釣行したレポートです。午前乗合の出船は午前7時で、沖上がりは11時半。この半日釣りでもポイントが近いため最盛期には束超えの釣果が出るのです。
さすがにゴールデンウイークの真っ最中とあって、親子・ご夫婦での釣行者が多く乗合船は2船出しとなりました。私は大型船の右舷ミヨシに場所を確保し準備に取り掛かります。何しろポイントは港前航程15分弱なので、出船前に釣りのできる状態にしておきます。

大型船には約20名がもう1船は10名ほどが乗り込み定刻に出船しました。海はベタ凪、快晴の釣り日和ですが、南西の風が吹くとの予報で早朝が勝負でしょうか。

この日のタックルはシロギス専用竿に小型のスピニングリール。道糸はPEの0.8号を使用。先糸に船ハリス 3号を1m。誘導式テンビンにオモリは15号。仕掛けは今年VARIVASから発売された「船仕掛け シロギス」、東京湾用ハリス1号を使用しました。

エサはアオイソメで頭の固い部分を切りハリに装餌します。垂らしは3cm位で余り長くするとハリ掛かりが悪くなります。「船仕掛けシロギス」のハリにはケンが2つあり、エサがズレ難く真っ直ぐに付けられます。ポイントの水深は10m前後で、船長はミヨシからパラシュートアンカーを入れ船が安定したところで投入の合図が出されました。シロギスは臆病な魚で船のエンジンの音を嫌います。そこでエンジンを切っての釣りとなりますが、船下よりもやはり広く探れる、投げての釣りが有利となります。

釣り始めて暫くすると船中でポツポツと釣れ出しました。

20cmの良型から10cmの小型まで、今年もシロギスの魚影は濃いようです。

私に釣れたのは18cmのシロギス。

左舷では良型が一荷で釣れ好調なようです。

右舷側は潮先になるため投げた仕掛けが直ぐ船下にきてうまく誘いのパターンが掴めません。暫くすると恐れていた南西風も吹き出し、ミヨシの釣り座は揺れてアタリが判りにくい状態なりましたが、シロギスは「ブルブル」とか「キューン」と気持ち良いアタリを伝えてくれました。
南西風が更に強くなる中、一時入れ食いを堪能し11時半の納竿時間を迎えました。船中の釣果は14~23cmが5~69尾。私は小型7尾を放流しキープしたのは46尾でした。もう少し早くアタリの出るパターンを見つけていれば釣果は伸びたかも?また「船仕掛け シロギス」にはハリス0.8号もありこちらを使えばと、次回の課題を残しました。近々に再釣行予定です。

その後もこなや丸では近場を狙って70尾台の釣果もでています。水温上昇とともに更にシロギスは浅場に集結し束釣りの朗報も聞けるでしょう。また産卵を控えた25cmを超える良型も顔を見せ、シロギス特有の「ブルブル」のアタリで皆さんを歓迎してくれるでしょう。

[当日のタックル]
竿:シマノ バイオインパクト キス180M
リール:シマノ AERNOSXT 1000S
道糸:PE 0.8号 100m
先糸:VARIVAS 船ハリス 3号 1m
仕掛け:VARIVAS 船仕掛け シロギス 東京湾用 ハリス1号 90cm
誘導式片テンビン オモリ15号を使用(潮が速いと20号)

[船宿]
東京湾 長浦港 こなや丸
Tel. 0438-62-2707

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。