menu
船 宇田川 亘

布良沖のイサキ好調

梅雨が旬と言われるイサキが南房総地区で好調に釣れています。
好調と言っても水温が不安定な初期はタナがシビアで、極端に言うと50cm違うだけでアタリが全くないことも。南房総地区ではイサキのタナは水面から。
リールのカウンターは何度も使用していると、スプールに道糸が締まって巻かれ誤差がでるので、道糸の色や5m・1mの目印でタナを取ります。私は10m毎に色が変わり、5m・1mの目印が見やすいVARIVAS 10×10船を使っています。
今回の釣行は4月29日、南房総布良港の良和丸。私の所属している八幡台釣りクラブの4月期例会で、会員9名が参加し同乗者14名で5時半に港を離れました。
イサキのポイントは布良港の目の前で、最初の指示は「15m」です。
イサキ釣りはコマセ釣りです。アミコマセをコマセカゴに八分目ほど入れて投入します。コマセカゴの調整ですが、上窓は1/3~1/2開け下窓は全閉とします。
イサキのハリスは1.5〜2号を使用します。私は魚の食う状態を見るために最初は1.7号をチョイス。ハリスは結節強度・引張強度・耐摩耗性の良いハードトップ。ハリはカラームツ9号4本バリ。付けエサは船宿ではイカの切り身が用意されますが、私はバイオベイトをアミコマセ大に切ったものを持参、全てのハリに装餌します。竿はオモリ負荷30号程度の7・3調子がベストです。

イサキ釣りの基本は船長の指示したタナよりハリス分余分に沈め、1m毎に竿でコマセを振り出しながら指示ダナでアタリを待ちます。今回は18mまで沈めコマセをまきながら15mで待ちます。ただこれはコマセカゴの位置ですので間違わないようにしてください。
前日も定数(50尾)釣れているので、投入即アタリを期待しましたが竿先に反応はなし。前日吹いた南西の風の影響か海水が冷たく、コマセカゴが落ちていくのが8m位まで見えるほど潮が澄んで、潮も流れていないと言う三重苦。
志村良和船長はポイントを変えながら反応を探ってくれ、その甲斐あってイサキがポツポツと釣れ出しました。しかし食いの悪い時特有の小型中心、このような日は警戒心の強い良型は中々顔を出さないのです。ハリスを細くするか、仕掛けを長くするか等工夫が必要です。
その中で隣の佐久間氏はハリス1.5号で良型の一荷。

それを見て私もハリスを1.5号に変更。すると私の竿にも「ギュギュー」と待望のアタリで25cm。しかし食いが浅いため追い食いを狙うと最初の魚が外れたり、巻き上げ途中に外れたり、最悪は水面で抜き上げ途中にポチャリが連続。
船長は6~20mのポイントを丹念に探ってくれ、ミヨシを中心に釣れ始めると左舷でも良型混じりで釣れ出しました。



右舷の私にも時には良型の3点・4点掛けもあり着実に釣果は増えて、11時半の納竿時には20cm以下を放流しても定数をゲットできました。

納竿間際には30cmを超える大型も混じり、船中の釣果は22~35cmが12~50尾。釣り会のメンバーも平均30尾超えの釣果にニコニコ顔でした。

マダイ・メジナ・ウマヅラ・タカベが混じって花を添えくれました。
布良地区のイサキ釣りはマダイ釣りが始まる8月まで楽しめます。産卵を控えた大型が深場から浅場に移動してくるのもこれからです。イサキ特有の金属的な引きが楽しめるのもこれからですよ。

[当日のタックル]
竿  :ダイワ リーディングネライ M200
リール:シマノ フォースマスター 1000MK
道糸 :VARIVAS 10×10船 4号 300m
ハリス:VARIVAS ハードトップ 1.5~1.7号 4m
ハリ :カラームツ9号または、カラーチヌ2号(グリーン・ピンク・ホワイト・夜光)4本仕掛け
カゴ :サニービシ FL60号
天秤 :チドリ天秤 B型

[船 宿]
南房総 布良港 良和丸
0470-28-2965

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。