今年も関東地方ではヒラメが好調に釣れています。トップは20枚を超える日もあります。
千葉県九十九里片貝港では11月に全面解禁となり好釣果を上げています。ところがその陰に隠れて好調を維持しているのは、片貝名物の大型のハナダイです。最大級と思われる40cmを超えるものも顔を出して、良い日には制限尾数の50尾に達する時もあります。このところ何を釣っても小型ばかり（周りでは大型が釣れている）なので、ハナダイ専門（ヒラメの解禁以外）で連日出船している実績の高い喜美丸へ、11月18日に釣友の佐藤・武田氏と釣行したレポートです。

出船は早朝5時、我々は右舷ミヨシからに並んで座ります。釣り方はコマセシャクリ釣りで、ウイリーやカラーバリ・空バリ仕掛けをその日の食いに合わせて使います。ポイントは航程約40分の片貝沖。船長の指示は「28〜20m」です。出船前に「誘いはゆっくりと、最初に中りのあったタナを丹念に誘って下さい」と若船長のアドバイスを受けていたので、ゆっくりと誘うと25mで中りがあり竿を立てると「ギューン」と強い引き。ところが5mも巻き上げたところで「フッ」と軽くなってしまいました。「食いが浅いのでバレたり中りがあってもハリ掛かりしないことが多く、電動リールで巻き上げると7割以上はバレますね。面倒でも手で巻き上げてください」と言われたことを思い出しました。それでも2投目には30cm超えを釣り上げることができました。

同行の両氏もバラシが続き良型だけに悔しさが滲み出ていますが、佐藤氏がオデコの出た良型のオスを釣り上げ満面の笑みを浮かべています。

右舷ミヨシでは若船長が良型ハナダイを連続で釣り上げているようです。この日私は前回良かったカラーバリを使ったのですが、日が昇って暫くすると中りが遠くなりました。たまに中りがきてもハリ掛かりしなかったり、腕が悪いのでしょうハリスを切られたり。後でわかったのですが、若船長は先バリが空バリのウイリー仕掛けで釣ったそうです。付けエサのオキアミの反応は悪く、ウイリーに一荷で釣れたことも何度かあったようです。また喜美丸では大船長と若船長の気配りが良く、コマセが無くなると解凍した使いやすいコマセを足してくれます。嬉しいサービスですよ。
後半はポイントを変えて狙うと再び良型が竿を絞ってくれました。38cmの良型も釣れ、武田氏には強烈な引きで30cm超えの一荷と花を添えてくれました。

12時少し前に船長の合図で竿を納めました。この日の釣果は25〜40cmが10〜45枚。私は23枚でしたが良型揃いで、1キロ級のマダイも混じりタルは一杯、28Lのクーラーにビッシリの釣果となりました。同行の両氏も良型ハナダイの釣果に大満足。手軽に数が釣れるハナダイは正月の祝いダイには最適です。その後も安定して良型揃いで釣れています。私もVARIVASから新発売の「船仕掛けウイリー五目」を持参し、近々再挑戦するつもりです。

［当日のタックル］
竿　　：ダイワ　リーディングネライ M200
リール：シマノ　フォースマスター 1000MK
道糸　：VARIVAS 10×10船 4号 300m
ハリス：VARIVAS 船ハリス 2～3号 2.5m
ハリ　：カラーチヌ 2・3号（グリーン・ピンク・ホワイト・ブルー）4本仕掛け
カゴ　：サニービシFL 60号
天秤　：船テンビンＫ型 35cm
クッションゴム Y社 ウイリー五目 1.5mm 30cm

［船　宿］
九十九里 片貝港 喜美丸
Tel. 0475-76-2673