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船 宇田川 亘

夏タチに翻弄されました

東京湾で夏タチウオが開幕しました。軽いオモリ浅いタナで、タチウオの強烈な引きを味わえるので人気の高い釣りです。今回はこのライトタックルで狙う夏タチウオのレポートです。釣行は7月15日、釣友の武田氏と向かったのは富津港の浜新丸。前日の釣果は50本以上と期待十分です。出船の5時には10名が乗り込みポイントに向かいます。

前日釣れたポイントは富津港から10分程、船長は反応を探して旋回を繰り返しますが良い反応がないのか中々投入の合図がありません。5分程探してやっと船長から合図がでました。「タナは25mから水面まで」との指示です。今回のタックルはライトタチウオ用の竿に小型両軸リール。道糸はVARIVAS LT船 マックスパワー 1.5号150m、ライト用天秤にオモリ40号、ハリスは信頼性・抜群の耐摩耗性のVARIVAS 船ハリス 8号、ハリはワームフック 2/0号を使用しました。

船長の指示したタナからリール半回転ずつ分巻き上げながら水面までシャクリ続けます。ところが前日よりも潮が澄んでしまったのか、反応はあるのにアタリは全くありません。船長も食い気のある反応を探しながら何度も移動を繰り替えして1時間、第二海保の南側で待望のタチウオが右舷で上がり、ハイピッチで誘っていた私の竿にも15mで「ガツ」とアタリ。冬のタチウオ釣りはアタリのあったところで止めて誘い続けたりしますが、夏のタチウオ釣りはアタリがあっても食い込むまで同じペースで誘い続けます。止めて待つとほとんどがエサを追わなくなります。「ガツ」ときたら更に誘い上げると「ガツ・ガツ」が続き「ギューン」とハリ掛かり。浅いタナで掛かったタチウオの引きは強烈です。時々巻き上げるリールが止まり強い引きを竿で対応。ハリスを持った水面近くではテールウォークで手が止まります。取り込んだのは80cmの中型。続いての投入では同じペースで誘うとアタリがありましたが、ハリ掛かりが悪く巻き上げ途中で痛恨のバラシ。しかしその後は再びアタリが無くなり、食い気のある反応を探しての移動が続きます。東京湾奥や神奈川県側から次々とタチウオ狙いの船が集まりだし、全船が反応を探しますがやはり良い反応が無いのか移動が激しいようです。

10時を過ぎて潮が流れ出すとタチウオの機嫌が直ったのか活発にアタリがあり、船長の指示するタナも「15m~水面」、「12m~上」と上がっていき、時には天秤が水面に出たところでアタリがありビックリ。小型中心ですがポツポツ釣れ出しました。

厳つい顔の割に捕食では神経質なタチウオなので、アタリの割にハリ掛かりする数が少なく悔しい時間が続きます。好調に釣り上げる人は誘うスピードがマッチしているのでしょうが、アタリの少ない人は誘いが遅かったり置き竿だったりしているのが原因でしょう。タチウオの食いは最後まで好転せず船長の合図で13時に竿を納めました。

船中の釣果は60~92cmが1~24本、私は14本で何とかツ抜けは達成しました。幽霊と呼ばれるタチウオ、その後は好・不調はありますが10m前後で釣れています。アタリからハリ掛かりまでの難しさ、また強烈な引きを味わうなら今ですよ。

[当日のタックル]
竿  :ダイワ A-TRIGGER ライトタチウオ 195
リール:ダイワ ミリオネア CV-Z 100SFR
道糸 :VARIVAS LT船マックス 1.5号 150m
ハリス:VARIVAS 船ハリス 6・8号 1.8m
ハリ :ヤマシタ ワームフック 2/0
天秤 :チドリ天秤
オモリ:40号

「船 宿」
内房 富津港 浜新丸
Tel. 0439-87-4967

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。