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船 宇田川 亘

鹿島沖の大型フグを堪能

 茨城県の鹿島沖は数年前に大型のショウサイフグが多数釣れ脚光を浴びました。今季も昨年の10月に解禁して40cmの大型を含め好調に釣れていましたが、2月に大雪を降らせた爆弾低気圧が二つも通過した影響で、海はシケ水温も下がってそれまで好調だったヒラメの釣果が低下しました。シケを嫌うショウサイフグも同様でした。
 2月22日、私の加入している釣り会は好調にスタートしたヤリイカで仕立てをお願いしていましたが、こちらもシケ後不調のため急遽ショウサイフグに変更して釣行しました。
 今回お世話になったのは鹿島旧港の豊丸。乗船名簿に記入し、付けエサの青柳を2パック購入して乗船。多少ウネリのある海を航程50分でポイントに到着し、「水深38m」の船長の投入合図でスタートフィッシング。カットウ仕掛けのエサバリに青柳をタップリと付けて投入しました。

 ポイントは砂地で根掛かりは無いとのことで着底後にオモリが底に着いたままでアタリを待ちます。フグのカットウ釣りはアタリを取って合わせる釣り方と、タイム釣りと言って一定の間隔で空合わせする釣り方があります。私は釣った感じが強いアタリを待つ釣り方を好んでいます。
すると第1投から竿先から手元までくる大きなアタリ。竿を立てると「ギューン」と一気に引き込みます。巻き出すと更に強い引き込みがあり本命ではないと確信し、強い引きにドラグを緩めて対応しました。海面に顔を出したのはエメラルドグリーンの大きな鰭を持つホウボウ。それも50cm級の大型でカットウの掛けバリを呑みこんでいました。ところがその後船中にアタリはなくポイントを移動。
やはりシケの影響で食いが渋っているようです。暫くするとやっと私に竿先に小さい「コツン」のアタリ。素早く20cmほど竿先で合わせるとガツンと掛かり、巻き上げ途中もキュンキュンと引き25cmの本命をキャッチ。

事前にアタリが小さいので細い糸と繊細な竿が良いと聞いていたので、道糸は感度抜群のLT船マックスパワーPE 1.5号を使用しました。また竿は専用竿で、電動リールを使ったのは手返し重視のためです。

 ショウサイフグはシケになると体を砂地に潜らせたり、岩場などに体を隠したりします。そのためにエサを追わず釣果が下がるのですが、底荒れが直ったのか時間とともにアタリは増えだし連続でキャッチする同乗者も。また佐藤さんは1キロ級のヒガンフグを釣り上げ全員から羨望の眼差しを受けていました。
 ウネリの無くなった中半は私も30cmを超える大型の入れ食いを堪能、しかし腕が悪いためかエサだけ綺麗に盗られることが度々ありました。2パック購入した青柳エサがなくなる誤算に慌てて船でエサを追加。船にはエサの予備が用意してあり安心です。後半は潮が流れなくなりアタリが減りましたが、ポツポツと追釣し12時前に船長の合図で竿を納めました。


 船中の釣果は18~35cmのショウサイフグが13~47尾。外道にはホウボウ・イシガレイ・ヒガンフグが釣れましたが、同乗した若船長の話だとまれにトラフグが釣れるそうです。

船宿ではフグ取扱免許を持っているので、釣り上げた魚は船中で身欠きの状態にしてくれます。家に帰ってあま皮と血合い・尾や鰭を取り除けばOK。ふぐちりや刺身・から揚げが十分に堪能できます。

 なお、ショウサイフグと草フグの交配魚(ハイブリット?)が釣れます。お腹が棘のあるような状態で、尻ビレが黄色。これは身欠きにする段階で船長が処分してくれます。(どこに毒があるか不明なためだと思います)


「当日のタックル」
竿  :ティカ WINS河豚 135H
リール:シマノ フォースマスター400
道糸 :VARIVAS LT船マックス 1.5号 150m
先糸 :VARIVAS 船ハリス 5号 1.0m
ハリス:VARIVAS 船ハリス 10号 11cm・23cm
ハリ :フグカットウ 16号 
オモリ:ヤマシタ ショウサイフグ 青柳カラー 25号

「船 宿」
茨城県 鹿島旧港 豊丸
Tel. 0299-69-3319

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廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。