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船 森啓至

ダイワ カワハギオープン 国崎予選・東海チャンピオンシップ

ダイワカワハギオープン国崎予選に14日参加してきました。伊勢湾では既に師崎予選が終了しており、今回行われた国崎予選の通過者と共に、20日東海大会決勝が開催されます。その大会で勝ち上がった者が、26日に神奈川県で行われる全国大会に出場することになっているのです。国崎予選からは8人が通過し、次の東海大会決勝へ進むことができます。

午前6時、定員50人の出場者が抽選で指定された5隻の船に分乗し、国崎沖を目指して出港しました。私が指定されたのは充丸さんで、片舷5人ずつの合計10人。船中トップなら文句無く予選通過ですが、2番手だと他の船の2番手と比べて通過者が決まります。釣り座は左舷中央と微妙な位置。顔見知りが何人か同乗しているなか、過去に全国大会へ2回出場している山崎さんの顔も見えます。

6時20分、各船がそれぞれのポイントに到着したようで、各船一斉にスタート合図が出ました。まずは水深35メートル、人工漁礁周りの砂地ポイントからです。誘導式カワハギ仕掛けに、ハリはジークABLカワハギのハゲ針5号を一番下にし、上の2本は同じくジークABLカワハギの丸セイゴタイプ7号をセットしスタートです。まだ薄暗い時間帯ですから、色はどちらもゴールドを選択。当たりの出方により、ブラックとゴールドを使い分ける予定でした。
一流し目、すぐに左隣の選手が22~23cmの良型カワハギを釣り上げます。すぐに右隣の選手も続き、ミヨシとトモの選手もロッドをしならせています。この流しで、左舷トップは3匹のカワハギを上げていました。しかし、なぜか私には全く当たりが出ないまま、アサリエサは無傷で上がってきたのです。ついには左舷で釣果の無いのは私だけとなり、さすがに少々焦ります。下船後に知ったのですが、右舷でも開始時には中央の釣り座が釣れなかったということだったので、ポイントへの入り方が影響したのでしょう。そして潮上に移動しての二流し目、海底付近で激しくロッドを上下させてエサの存在をアピールすると、ここでようやくコツンと当たりが出ました。すかさず合わせを入れると、ゴンゴンゴンと良型カワハギ特有の手応えが伝わってきます。上がってきたのは、目測で22cmほどの良型が一番下のハリに掛かってきました。カワハギがこのサイズであれば、ハリの大きさは5号で正解。5号ならハリを伸ばされる心配も有りませんから、なんとか追いつくために手返し重視で巻き上げていきます。この流しで連続6匹キャッチ。最後の1匹は15cmに満たないワッペンでした。これで左舷トップです。その後も流しを変えるたびに、ポツポツと追加し8時過ぎの時点で9匹です。大きさも22から23cmがアベレージで、ワッペンも混じる状況です。船内の様子を聞くと、トップは右舷トモの谷口さんで13匹でした。
この調子で釣れ続くと思われたのが、日が高くなると共に当たりがぱったりと出なくなってしまったんです。船長もポイントを頻繁に変えて探ってくれますが、どのポイントに移動してもベラやトラギスが掛かる程度で、船中全くカワハギが釣れない状況が続きます。
ラスト1時間になっても1匹も追加できないままで、トップとの差を詰めることができません。ここで船は15分ほどかけて、岸から離れて東のポイント移動です。南方に有る台風の影響で、ウネリが入っていました。それでも新しいポイントでは一流しに1匹程度ですが、カワハギが上がるようになってきました。右舷の様子がわからないものの、なんとかトップに追いつきたいと集中。ラスト30分で13匹まで釣果を伸ばしましたが、当然トップの谷口さんも釣っているはず。その後1匹追加したところで、「あと8分で終了します」と船長のアナウンスです。
エサを付け替え、長めに叩いた後ベタ底で待つと、コツンと当たりが出ました。このカワハギを何と釣り上げたいと、手元に伝わる反応に合わせると、ゴンゴンガンガンと強烈な手応えが伝わってきました。カワハギにしては引きが強すぎるので、この海域で良く釣れる30cmオーバーの青ベラかと思いながらリールを巻き上げました。やがて海中に見えてきた姿は、細長い青ベラではなく平たい良型のカワハギです。それも、この日最大となった27cmに、20cm弱のカワハギがダブルで上がってきました。

当たりが少なく苦戦していた状況で、なぜかこの時だけダブルとはラッキー。この2匹で16匹ですから、ひょっとして予選通過できるかもしれません。そして11時半終了となり、船上の審判員が左舷から検量を始めました。最後に右舷トモの谷口さんの検量が済んだところで、充丸のトップ通過を告げられ一安心。どうやら谷口さんは、13匹のまま後半釣果が伸びなかったようです。
港に戻ると総合成績が発表され、各船横取り方式の順位決定で、優勝は宏漁丸に乗った秋永佳孝さんで21匹、私が準優勝となり無事に20日の東海大会決勝に進むことができました。

この日はワッペンクラスから27cmまでの良型が掛かり、アベレージサイズでも22~23の良型カワハギでした。水深も35~45mと深く、魚が掛かってからの巻き上げにも結構時間が掛かっていました。お隣の選手も「あと10mで魚が外れちゃいました」とか、中層まで巻き上げたところでのバレが何度か有ったようです。私の場合、朝の活性が高くて連続ヒットした時間帯には手返しを早くしようと強引に巻き上げたのですが、巻上途中のバラシはゼロ。今回、1匹を競う状況でハリのトラブルによるバラシが無いということは、非常に重要なポイントになったと思っています。


そして20日、知多半島片名港の松新丸に予選通過者20名が集合。当日は午前中に大雨警報が出るほどの激しい雨が降る時間帯も有りましたが、湾内のポイントとなったため海況はカワハギ釣りに支障が出るようなことは無く予定通り開催されました。
抽選で決まったこの日の釣り座は、右舷トモから4人目。朝5時30分、第3松新丸尾崎船長の操船で出港。まずは人工漁礁の入ったトーノ瀬ポイントからスタートです。ハリの組み合わせは国崎予選同様ですが、サイズをワンランク落して、ハゲ鈎タイプ4号と丸セイゴタイプ6号をセットしました。
スタート直後から右舷トモの鈴木さんが連続で釣り上げ、隣の選手も2匹、3匹と釣り上げますが、開始から30分ほどしてようやく1匹掛かったものの完全に出遅れです。その後、同型を1匹追加したところでポイント移動。既にトップはツ抜け間近でした。
次は三河湾に入った水深15メートルの「福江」ポイント。ここで自分の時間がようやくやってきました。渋い状況ながらも12匹まで数を伸ばすことができました。釣れるサイズは予想より大きく、20cmクラスが殆どです。ハリのサイズアップを迷いましたが、時折リリースサイズの小型も混じるためサイズはそのままにしていました。そして終了1時間前になり、潮が緩み始めたところで伊良湖岬方面へ船が移動し始めました。船内渋い状況が続いており、この時点で私の釣果は右舷で2番手、左舷でも10枚以上釣っている選手が複数いるようで、ファイナル進出には微妙な位置でした。
ラスト40分となったところで伊良湖岬の先端に到着。ここは普段潮が速く、この日のように大潮周りでは、緩んだ時間帯しかできないポイントです。しかし魚の活性は高く、ベラやフグなどゲストが多いもののカワハギの数も多く、ここでの釣果で大きく順位が変わる可能性も有るわけです。予想通り仕掛けを投入直後から当たりが出ますが、上がってくるのはベラやフグが殆どでした。カワハギが食う前に、これらの魚がエサを食べてしまうようです。ここで、少し早目の誘いとカワハギの棚を探し、10cmクラスを含む3匹を追加したところで11時半タイムアップとなりました。
 結果は、鈴木康成さんが23匹で優勝。私は15匹で2位となり、3位の中山稔康さん、4位の服部豊さんと共に、神奈川県で行われる決勝大会へ進むことができました。
 この日は20cmクラスが主体だったため、ハリのサイズはジークABLカワハギの最小クラスを使いましたが、時折掛かる良型にも伸ばされること無く、また10cmほどのコッパカワハギにも対応することができました。


[当日の使用データ]
道糸:LT船マックスパワーPE 1号
仕掛け幹糸:ハードトップ3号
ハリ:国崎予選
ジーク ABL カワハギ糸付鈎 [ハゲ鈎タイプ]5号
   同 [丸セイゴタイプ]7号
東海チャンピオンシップ決勝
ジークABL カワハギ糸付鈎 [ハゲ鈎タイプ]4号
   同 [丸セイゴタイプ]6号

※どちらの大会も(ブラックとゴールド使用)を使用

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。