新年を迎えると東京湾のタチウオは大型化して観音崎近辺に集結します。この頃になるとタチウオは今までより神経質になって（利口になるのかも）、ハリに中々掛からなくなります。エサの端に噛みついて動かず、幾ら誘っても食い込まない。人間とタチウオの我慢比べが始まります。ちょっと強い引きについ竿を立ててれば釣り師の負け、ハリの一歩手前でエサが噛み切られ悔しい思いをします。しかし上手くハリ掛かり刺せれば、途端に強い引きが訪れビックリさせられることが水面まで続きます。水面には大きく口を開いたタチウオが、悔しさに体をうねらせて威嚇してきます。

120cmを超える大型は、ドラゴンと呼ばれて羨望の目で見られます。こんなタチウオを今年は1回しか釣行していません。シケなどで釣行が中止となり、やっと出掛けたのは2月12日。富津港の浜新丸から同乗者5名でポイントの観音崎沖へ。

私の道具立ては専用竿に新型の小型電動リール。道糸はマストアイテムのVARIVAS 小船マスターPE LS4、天秤はアタリの伝達が1.5倍の船テンビンY型。ハリスは潮色に溶け込み、食いが立つグリーンハリスのVARIVAS ハードトップ 船ハリス。ハリはエサがずれ難いケンの付いたワームフック。オモリは船長の指示で60号を使用しました。

ポイントの水深は82mで底3mからパターンを変えながらタチウオを誘います。私の隣に座る釣り人には早くもアタリがあり、メートル級を釣り上げました。

30cm毎に誘い上げてきた私の竿にも「ゴツン」とアタリがありましたが、その後は誘ってもアタリは続かず、上げてみるとエサが半分噛み切られています。誘いのパターンは合っているようです。

エサのコノシロの切り身は真っ直ぐになるよう丁寧に付けます。

右舷大ドモではタチウオの後に、最近では珍しくなくなった超高級魚のトラフグが上がりました。私は相変わらず早合わせでタチウオに負けっぱなし状態。1時間もすると私以外全員がタチウオを釣り上げ焦りは頂点に。

やっと型を見たのは暫くしてで、全長1m指四本の大型で大満足。続いてのアタリは誘った後に珍しく大きなアタリでハリ掛かり。これは頭の上に刺さったスレでした。観音崎沖はスレで掛かるほど魚影は濃く、船長も船の魚探にも大きな反応があると言います。

釣れれば良型ですが、アタリを出すのも掛けるのも難しく船では時々取り込まれるだけ。大体のアタリが前記したようにエサの端を齧っている状態で、待ち過ぎるとハリを呑まれて今度は巻き上げ途中のハリス切れに泣きます。

後半に食いの良い流しがあり隣の釣り人には船中最大の122cmが上がり、私も数本追釣することができました。

この日の釣果は75～122cmが3～11本。私は前半の不調を後半に挽回しましたが8尾とツ抜けできませんでした。アタリは思った以上にあり、この日は食いが渋く船中バラシが多発。それでも大型中心で型では大満足。魚探に写る反応も多く、タチウオの機嫌が直れば爆釣もあるかも？

大型揃いの東京湾のタチウオ、今後も目が離せません。私もリベンジに出掛けますよ！

［タックルデータ］
竿　　：ダイワ アナリスター タチウオ ML-195
リール：シマノ フォースマスター 600DH
道糸　：VARIVAS 小船マスターPE LS4 1.5号 200ｍ
天秤　：ヤマシタ 船テンビンY型 30cm
ハリス：VARIVAS ハードトップ 船ハリス 8号 2m
仕掛け：ヤマシタ ライトタチウオ仕掛け
ハリ　：ヤマシタ タチウオ針ワームフック 2/0 他
オモリ：60・80号（当日は60号を使用）
その他：VARIVAS PEにシュッ! プロ仕様
　　　　VARIVAS ドライアーマー コンビネーションウインターレインスーツ VARS-07
　　　　VARIVAS フリース
　　　　VARIVAS ピンオンリール
　　　　VARIVAS デニムキャップ VAC-51
　　　　VARIVAS キャップストラップ VAAC-17
　　　　VARIVAS ライフジャケット ポーチタイプ VAL-11
　　　　VARIVAS ストレッチフィットローブ5 VAG-08
　　　　VARIVAS ヒップガード VAHG-02
　　　　ヤマシタ 竿やすめ 船2
　　　　八洲電業 Fishing CUBE 12V 5Aバッテリー

［船　宿］
内房 富津港 浜新丸
Tel.0439-87-4967